仮想NIC方式が出力するメッセージとその意味、および対処方法について説明します。
なお、syslogに出力される各メッセージ番号に対するファシリティおよびプライオリティは、以下のように設定しています。
ファシリティ | プライオリティ | メッセージ番号 |
---|---|---|
user | error | 121, 501, 503, 505, 800番台 |
kern | notice | 502, 900番台 |
メッセージ番号 | メッセージ | 意味 | 対処 |
---|---|---|---|
101 | command can be executed only with super-user. | 本コマンドはスーパーユーザーだけが実行できます。 | スーパーユーザー権限で実行してください。 |
102 | invalid parameter. | 指定されたパラメーターは不当です。 | コマンドリファレンスを参照し、再度実行してください。 |
103 | virtual interface is inactive. | 指定された仮想インターフェースは非活性化されています。 | 指定した仮想インターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。 |
104 | virtual interface is active. | 指定された仮想インターフェースは活性化されています。 |
|
105 | invalid interface name. | 指定されたインターフェース名は不当です。 | 正しいインターフェース名を指定して、再度実行してください。 |
106 | invalid virtual interface name. | 指定された仮想インターフェース名は不当です。 | 有効な仮想インターフェース名を指定して、再度実行してください。 |
107 | invalid MAC address. | 指定されたMACアドレスは不当です。 | 正しいMACアドレスを指定して、再度実行してください。なお、マルチキャストアドレス、ブロードキャストアドレスは指定できません。 |
108 | MAC address is duplicated.(interface) | MACアドレスが重複しています。 interface: MACアドレスが重複しているインターフェース名 | 異なるMACアドレスを指定して、再度実行してください。 |
109 | interface name is already defined. | 指定されたインターフェース名はすでに設定されています。 | 異なるインターフェース名を指定して、再度実行してください。 |
110 | virtual interface name is already defined. | 指定された仮想インターフェース名はすでに設定されています。 | 異なる仮想インターフェース名を指定して、再度実行してください。 |
111 | virtual interface name is not defined. | 指定された仮想インターフェース名が構成情報に設定されていません。 | 伝送路二重化機能の設定を見直してください。 |
112 | specified interface is not bundled by a virtual interface. | 指定されたインターフェースは、仮想インターフェースを構成するインターフェースとして定義されていません。 | 仮想インターフェースを構成しているインターフェースを、rvnetadm printコマンドで確認してください。 |
113 | failed to create a directory. | 指定されたディレクトリを作成できません。 | 指定したディレクトリを確認してください。 |
114 | number of interface is already maximum. | 指定された仮想インターフェースを構成しているインターフェース数が、束ねることが可能な最大枚数に達しているため、インターフェースを追加できません。 | 仮想インターフェースを構成しているインターフェース数を見直し、必要であればrvnetadmコマンドで定義を変更してください。 |
115 | number of virtual interface is already maximum. | 仮想インターフェース数の上限を超えています。仮想インターフェース数の上限は256です。 | 不要な定義を削除して、再度実行してください。 |
116 | interface is inactive. | 指定されたインターフェースは非活性化されています。 | 指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。 |
117 | specified interface is already connected. | 指定されたインターフェースはすでに接続されています。 | 指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。 |
118 | specified interface is already disconnected. | 指定されたインターフェースはすでに切断されています。 | 指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。 |
119 | directory not found. | 指定されたディレクトリが存在しません。 | 存在するディレクトリを指定し、再度実行してください。 |
120 | virtual interface is not Active-Standby mode. | 指定された仮想インターフェースは運用-待機状態ではありません。 | 指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。 |
121 | network monitoring could not start.(virtual-interface)(detail) | ネットワーク監視を実行することができません。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 detail: 詳細 | 仮想インターフェースで束ねている物理インターフェースのMACアドレスが重複していないこと、システムに認識されていることを確認し、再度実行してください。 |
122 | network monitoring is already started. (virtual-interface) | ネットワーク監視は、すでに起動しています。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | rvnetstat -s コマンドで監視の状態を確認してください。 |
123 | network monitoring is already stopped. (virtual-interface) | ネットワーク監視は、すでに停止しています。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | rvnetstat -s コマンドで監視の状態を確認してください。 |
124 | network monitoring is running. | ネットワーク監視が動作中です。 | rvnetstat -s コマンドで監視の状態を確認してください。 |
125 | specified MTU is out of range.(min-max) | 仮想インターフェースのMTU値として指定した値が設定可能な範囲を超えています。 min: 設定可能なMTU値の下限 max: 設定可能なMTU値の上限 | 仮想インターフェースのMTU値が、束ねているインターフェースのMTU値の範囲内となるように設定して、再度実行してください。 |
126 | MTU of the virtual interface and bundled interface is inconsistent. | 束ねられているインターフェースのMTU値が、束ねている仮想インターフェースのMTU値より小さい値となっています。 | 束ねられているインターフェースのMTU値は、束ねている仮想インターフェースのMTU値より大きい値か、同じ値である必要があります。束ねられているインターフェースまたは束ねている仮想インターフェースに正しいMTU値を設定した後、再度実行してください。 |
127 | failed to add specified interface. (code) | 指定したインターフェースの追加で異常が発生しました。 code: 詳細コード | 再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
128 | failed to connect specified interface.(code) | 指定したインターフェースの再接続で異常が発生しました。 code: 詳細コード | 再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
301 | could not open configuration file. (errno=XXX) | 構成情報ファイルのオープンに失敗しました。 | 構成情報の設定が完了しているかを確認してください。 |
302 | could not write configration file. (errno=XXX) | 構成情報の書込みに失敗しました。 | 伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
303 | invalid interface name. (interface) | 構成情報に設定されているインターフェース名が不当です。 interface: 仮想NICが束ねているインターフェース名 | インターフェースの状態を確認してください。 |
501 | system call fail. (func=YYY, errno=XXX) | 内部で使用しているシステムコールで異常が発生しました。 | 伝送路二重化機能の設定に問題がないことを確認してください。問題がないことを確認した後に、再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
502 | unexpected error.(code) | 予期しないエラーが発生しました。 code: 詳細コード | 伝送路二重化機能の設定に問題がないことを確認してください。問題がないことを確認した後に、再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
503 | ioctl() fail. (cmd=ZZZ, errno=XXX) | 内部で使用しているシステムコールで異常が発生しました。 | 伝送路二重化機能の設定に問題がないことを確認してください。問題がないことを確認した後に、再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
504 | failed to delete virtual interface. (errno=XXX) | 仮想インターフェースの削除に失敗しました。 | 再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
505 | failed to allocate memory.(code) | メモリの獲得に失敗しました。 code: 詳細コード | 再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
506 | daemon process does not exist. | デーモンのプロセスが存在しません。 | 伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
507 | failed to restart daemon. | デーモンの停止を検出し再起動を行いましたが、再起動に失敗しました。 | 伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
508 | semaphore is broken. (errno). | セマフォが削除されたため再作成します。 | 対処は必要ありません。 |
509 | shared memory is broken. (errno) | 共用メモリが削除されたため再作成します。 | 対処は必要ありません。 |
510 | failed to get OS version. | OSのバージョン取得に失敗しました。 | 再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。 |
801 | network monitoring is established. (virtual-interface) | ネットワーク監視が正常に開始されました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 対処は必要ありません。 |
802 | monitoring detected a recovery. (virtual-interface) | ネットワーク監視が復旧を検出しました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 対処は必要ありません。 |
803 | monitoring detects a failure. (virtual-interface) | ネットワーク監視が異常を検出しました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | スイッチ間の接続に問題ないかを確認してください。 ネットワークの負荷が高い場合、本メッセージの出力後、すぐに復旧メッセージが出力されることがあります。この場合、通信経路は正常なため、対処は不要です。 |
901 | link up detected: the interface link is up. (virtual-interface: interface) | インターフェースがリンクアップしました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 対処は必要ありません。 |
902 | link down detected: the interface link is down. (virtual-interface: interface) | インターフェースがリンクダウンしました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | dladm show-link のコマンド実行結果(STATEの表示)から、インターフェースのリンク状態を確認してください。リンクダウンしている場合は、隣接するスイッチが故障していないか、スイッチとサーバが正しい速度設定(オートネゴシエーション、全二重等)になっているかを確認してください。 |
903 | link up detected: the virtual interface link is up. (virtual-interface) | 仮想インターフェースがリンクアップしました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 対処は必要ありません。 |
904 | link down detected: the virtual interface link is down. (virtual-interface) | 仮想インターフェースがリンクダウンしました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 仮想インターフェースが束ねるインターフェースのリンク状態を確認してください。 |
905 | the interface of the virtual interface was switched. (virtual-interface: from=interface1 to=interface2) | 仮想インターフェースが通信に使用するインターフェースを切り替えました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 仮想インターフェースが束ねるインターフェースのリンク状態を確認してください。 |
906 | failed to allocate memory for kernel.(code) | カーネルメモリの獲得に失敗しました。 code: 詳細コード | 対処は必要ありません。 |
907 | changed to MAC tracking mode. (virtual-interface) | MAC追従モードに変更しました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 対処は必要ありません。 |
908 | changed to Active-Standby mode. (virtual-interface) | 運用-待機モードに変更しました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 | 対処は必要ありません。 |
909 | failed to set multicast address. (virtual-interface:interface)(code) | マルチキャストアドレスの登録に失敗しました。 virtual-interface: 仮想インターフェース名 interface: 仮想NICが束ねているインターフェース名 code: 詳細コード | 以下の可能性がありますので、システム環境を見直してください。
問題が解消されない場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にご連絡ください。 |