ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.5(伝送路二重化機能 仮想NIC方式編)
FUJITSU Software

B.2 出力メッセージ

仮想NIC方式が出力するメッセージとその意味、および対処方法について説明します。

なお、syslogに出力される各メッセージ番号に対するファシリティおよびプライオリティは、以下のように設定しています。

ファシリティ

プライオリティ

メッセージ番号

user

error

121, 501, 503, 505, 800番台

kern

notice

502, 900番台

表B.1 エラー出力メッセージ

メッセージ番号

メッセージ

意味

対処

101

command can be executed only with super-user.

本コマンドはスーパーユーザーだけが実行できます。

スーパーユーザー権限で実行してください。

102

invalid parameter.

指定されたパラメーターは不当です。

コマンドリファレンスを参照し、再度実行してください。

103

virtual interface is inactive.

指定された仮想インターフェースは非活性化されています。

指定した仮想インターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。

104

virtual interface is active.

指定された仮想インターフェースは活性化されています。

  • 指定した仮想インターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。

  • 指定した仮想インターフェースが、仮想スイッチ、ノングローバルゾーンで使用されていないか確認してください。

105

invalid interface name.

指定されたインターフェース名は不当です。

正しいインターフェース名を指定して、再度実行してください。

106

invalid virtual interface name.

指定された仮想インターフェース名は不当です。

有効な仮想インターフェース名を指定して、再度実行してください。

107

invalid MAC address.

指定されたMACアドレスは不当です。

正しいMACアドレスを指定して、再度実行してください。なお、マルチキャストアドレス、ブロードキャストアドレスは指定できません。

108

MAC address is duplicated.(interface)

MACアドレスが重複しています。

interface: MACアドレスが重複しているインターフェース名

異なるMACアドレスを指定して、再度実行してください。

109

interface name is already defined.

指定されたインターフェース名はすでに設定されています。

異なるインターフェース名を指定して、再度実行してください。

110

virtual interface name is already defined.

指定された仮想インターフェース名はすでに設定されています。

異なる仮想インターフェース名を指定して、再度実行してください。

111

virtual interface name is not defined.

指定された仮想インターフェース名が構成情報に設定されていません。

伝送路二重化機能の設定を見直してください。

112

specified interface is not bundled by a virtual interface.

指定されたインターフェースは、仮想インターフェースを構成するインターフェースとして定義されていません。

仮想インターフェースを構成しているインターフェースを、rvnetadm printコマンドで確認してください。

113

failed to create a directory.

指定されたディレクトリを作成できません。

指定したディレクトリを確認してください。

114

number of interface is already maximum.

指定された仮想インターフェースを構成しているインターフェース数が、束ねることが可能な最大枚数に達しているため、インターフェースを追加できません。

仮想インターフェースを構成しているインターフェース数を見直し、必要であればrvnetadmコマンドで定義を変更してください。

115

number of virtual interface is already maximum.

仮想インターフェース数の上限を超えています。仮想インターフェース数の上限は256です。

不要な定義を削除して、再度実行してください。

116

interface is inactive.

指定されたインターフェースは非活性化されています。

指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。

117

specified interface is already connected.

指定されたインターフェースはすでに接続されています。

指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。

118

specified interface is already disconnected.

指定されたインターフェースはすでに切断されています。

指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。

119

directory not found.

指定されたディレクトリが存在しません。

存在するディレクトリを指定し、再度実行してください。

120

virtual interface is not Active-Standby mode.

指定された仮想インターフェースは運用-待機状態ではありません。

指定したインターフェースの状態をrvnetstatコマンドで確認してください。

121

network monitoring could not start.(virtual-interface)(detail)

ネットワーク監視を実行することができません。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

detail: 詳細

仮想インターフェースで束ねている物理インターフェースのMACアドレスが重複していないこと、システムに認識されていることを確認し、再度実行してください。

122

network monitoring is already started. (virtual-interface)

ネットワーク監視は、すでに起動しています。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

rvnetstat -s コマンドで監視の状態を確認してください。
監視が停止している場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

123

network monitoring is already stopped. (virtual-interface)

ネットワーク監視は、すでに停止しています。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

rvnetstat -s コマンドで監視の状態を確認してください。
監視が起動している場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

124

network monitoring is running.

ネットワーク監視が動作中です。

rvnetstat -s コマンドで監視の状態を確認してください。
監視が起動している場合は、構成の変更ができないため、監視を一度、停止してください。

125

specified MTU is out of range.(min-max)

仮想インターフェースのMTU値として指定した値が設定可能な範囲を超えています。

min: 設定可能なMTU値の下限

max: 設定可能なMTU値の上限

仮想インターフェースのMTU値が、束ねているインターフェースのMTU値の範囲内となるように設定して、再度実行してください。

126

MTU of the virtual interface and bundled interface is inconsistent.

束ねられているインターフェースのMTU値が、束ねている仮想インターフェースのMTU値より小さい値となっています。

束ねられているインターフェースのMTU値は、束ねている仮想インターフェースのMTU値より大きい値か、同じ値である必要があります。束ねられているインターフェースまたは束ねている仮想インターフェースに正しいMTU値を設定した後、再度実行してください。

127

failed to add specified interface. (code)

指定したインターフェースの追加で異常が発生しました。

code: 詳細コード

再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

128

failed to connect specified interface.(code)

指定したインターフェースの再接続で異常が発生しました。

code: 詳細コード

再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

301

could not open configuration file. (errno=XXX)

構成情報ファイルのオープンに失敗しました。

構成情報の設定が完了しているかを確認してください。

302

could not write configration file. (errno=XXX)

構成情報の書込みに失敗しました。

伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

303

invalid interface name. (interface)

構成情報に設定されているインターフェース名が不当です。

interface: 仮想NICが束ねているインターフェース名

インターフェースの状態を確認してください。

501

system call fail. (func=YYY, errno=XXX)

内部で使用しているシステムコールで異常が発生しました。

伝送路二重化機能の設定に問題がないことを確認してください。問題がないことを確認した後に、再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

502

unexpected error.(code)

予期しないエラーが発生しました。

code: 詳細コード

伝送路二重化機能の設定に問題がないことを確認してください。問題がないことを確認した後に、再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

503

ioctl() fail. (cmd=ZZZ, errno=XXX)

内部で使用しているシステムコールで異常が発生しました。

伝送路二重化機能の設定に問題がないことを確認してください。問題がないことを確認した後に、再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

504

failed to delete virtual interface. (errno=XXX)

仮想インターフェースの削除に失敗しました。

再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

505

failed to allocate memory.(code)

メモリの獲得に失敗しました。

code: 詳細コード

再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

506

daemon process does not exist.

デーモンのプロセスが存在しません。

伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

507

failed to restart daemon.

デーモンの停止を検出し再起動を行いましたが、再起動に失敗しました。

伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

508

semaphore is broken. (errno).

セマフォが削除されたため再作成します。

対処は必要ありません。

509

shared memory is broken. (errno)

共用メモリが削除されたため再作成します。

対処は必要ありません。

510

failed to get OS version.

OSのバージョン取得に失敗しました。

再度コマンドを実行してください。それでも同じ現象が発生する場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

801

network monitoring is established. (virtual-interface)

ネットワーク監視が正常に開始されました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

対処は必要ありません。

802

monitoring detected a recovery. (virtual-interface)

ネットワーク監視が復旧を検出しました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

対処は必要ありません。

803

monitoring detects a failure. (virtual-interface)

ネットワーク監視が異常を検出しました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

スイッチ間の接続に問題ないかを確認してください。

ネットワークの負荷が高い場合、本メッセージの出力後、すぐに復旧メッセージが出力されることがあります。この場合、通信経路は正常なため、対処は不要です。

901

link up detected: the interface link is up. (virtual-interface: interface)

インターフェースがリンクアップしました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名
interface: 仮想NICが束ねているインターフェース名

対処は必要ありません。

902

link down detected: the interface link is down. (virtual-interface: interface)

インターフェースがリンクダウンしました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名
interface: 仮想NICが束ねているインターフェース名

dladm show-link のコマンド実行結果(STATEの表示)から、インターフェースのリンク状態を確認してください。リンクダウンしている場合は、隣接するスイッチが故障していないか、スイッチとサーバが正しい速度設定(オートネゴシエーション、全二重等)になっているかを確認してください。

903

link up detected: the virtual interface link is up. (virtual-interface)

仮想インターフェースがリンクアップしました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

対処は必要ありません。

904

link down detected: the virtual interface link is down. (virtual-interface)

仮想インターフェースがリンクダウンしました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

仮想インターフェースが束ねるインターフェースのリンク状態を確認してください。

905

the interface of the virtual interface was switched. (virtual-interface: from=interface1 to=interface2)

仮想インターフェースが通信に使用するインターフェースを切り替えました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名
interface1: 切替え前のインターフェース
interface2: 切替え後のインターフェース

仮想インターフェースが束ねるインターフェースのリンク状態を確認してください。
rvnetadm set-if コマンドを実行した場合は、対処の必要はありません。

906

failed to allocate memory for kernel.(code)

カーネルメモリの獲得に失敗しました。

code: 詳細コード

対処は必要ありません。
メッセージが頻繁に出力される場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にエラーメッセージをお知らせください。

907

changed to MAC tracking mode. (virtual-interface)

MAC追従モードに変更しました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

対処は必要ありません。

908

changed to Active-Standby mode. (virtual-interface)

運用-待機モードに変更しました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

対処は必要ありません。

909

failed to set multicast address. (virtual-interface:interface)(code)

マルチキャストアドレスの登録に失敗しました。

virtual-interface: 仮想インターフェース名

interface: 仮想NICが束ねているインターフェース名

code: 詳細コード

以下の可能性がありますので、システム環境を見直してください。

  • 物理インターフェースに登録可能なマルチキャストアドレスの上限値に達している

  • 一時的なメモリ資源枯渇が発生している

問題が解消されない場合は、伝送路二重化機能の調査資料を採取し、当社技術員(SE)にご連絡ください。