本書は、PRIMECLUSTERを使用して、本体装置SPARC M10および、SPARC EnterpriseのDynamic Reconfiguration機能(以下、DRと略)、PCI Hot Plug機能の操作を実施する方法について記載しています。
単ノードシステム
クラスタソフトを使用していない、ディスクまたはネットワークを冗長化したシステムでは、以下の操作が可能です(各操作の内容については、“1.3 DRの一般的な運用形態”、“1.4 PCI Hot Plugの一般的な運用形態”を参照)。
I/Oが接続されたシステムボードの活性交換
I/Oが接続されたシステムボードの追加、削除、移動(SPARC M10の場合のみ)
メモリ/CPUを搭載したシステムボード(*)の活性交換、活性増設、およびパーティション間移動
PCIカードの活性交換、活性増設
クラスタシステム
クラスタソフト(PRIMECLUSTER)を使用しているシステムでは、以下の操作が可能です。
SPARC M10の場合
I/Oが接続されたシステムボードの追加、削除、交換、移動
メモリ/CPUを搭載したシステムボードの追加、削除、交換、移動
PCIカードの活性交換、活性増設
SPARC Enterpriseの場合
メモリ/CPUを搭載したシステムボード(*)の活性交換、活性増設、およびパーティション間移動
PCIカードの活性交換、活性増設
(*) SPARC Enterprise のI/Oを搭載したシステムボードでも、I/Oを無効化する指定によって可能となります(“4.2.1 事前設定”を参照)。
対象機種
本マニュアルは、本体機種としてSPARC M10-4/M10-4Sおよび、SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000を対象に記載されています。
対象製品
本マニュアルの内容は、以下の製品を対象に記載されています。
PRIMECLUSTER GDS
PRIMECLUSTER GLS
PRIMECLUSTER Enterprise Edition
PRIMECLUSTER HA Server
PRIMECLUSTER Clustering Base
PRIMECLUSTER Lite Pack
本書の読者
本書は、PRIMECLUSTERを使用して、本体装置SPARC M10および、SPARC EnterpriseのDynamic Reconfiguration機能、PCI Hot Plug機能の操作を実施する、すべてのユーザを対象にしています。
本書の構成について
本書の構成は以下のとおりです。
章タイトル | 内容 |
---|---|
第1章 概要 | DRおよびPCI Hot Plugの概要について説明します。 |
第2章 GDS | GDSでDR/PCI Hot Plugの機能を使用する方法について説明します。 |
第3章 GLS | GLSでDR/PCI Hot Plugの機能を使用する方法について説明します。 |
第4章 PRIMECLUSTER | PRIMECLUSTERでDR/PCI Hot Plugの機能を使用する方法について説明します。 |
GDS:Global Disk Services
GLS:Global Link Services
関連マニュアル
SPARC M10 システム ドメイン構築ガイド
SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000 サーバ Dynamic Reconfiguration (DR) ユーザーズガイド (以下、“DR ユーザーズガイド”と略)
PRIMECLUSTER コンセプトガイド
PRIMECLUSTER 導入運用手引書
PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書
PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書
PRIMECLUSTER RMS リファレンスガイド
PRIMECLUSTER ソフトウェア説明書
PRIMECLUSTER インストールガイド
PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書
PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書
PRIMECLUSTER Global File Services 説明書
PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)
PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(マルチパス機能編)
PRIMECLUSTER 活用ガイド<クラスタ構築・運用時の留意点>
PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>
PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>
PRIMECLUSTER 活用ガイド<メッセージ集>
本書の表記について
実行にシステム管理者(ルート)権限が必要なコマンドライン例の場合、先頭にシステム管理者プロンプトを示すハッシュ記号(#)が付いています。システム管理者権限を必要としないエントリの場合、先頭にドル($)が付いています。
UNIX オペレーティングシステムコマンドの後ろにマニュアルページのセクション番号が括弧付きで示されています。―例: cp(1)
印字されない文字のキーストロークは、<Enter>や<F1>などのキーアイコンで表示されます。例えば、<Enter>は Enter というラベルの付いたキーを押すことを意味し、<Ctrl>+<B>は、Ctrl または Control というラベルの付いたキーを押しながら<B>キーを押すことを意味します。
以下の書体は特定要素の強調に使用されます。
書体 / 記号 | 表記 |
---|---|
均等幅 | コンピュータ出力、およびプログラムリスト:テキスト本文中のコマンド、ファイル名、マニュアルページ名、他のリテラルプログラミング項目 |
斜体, <斜体> | 具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―入力値― |
<均等幅> | 具体的な数値/文字列に置き換える必要のある変数 ―表示値― |
太字 | 記述どおりに入力する必要のあるコマンドライン項目 |
"均等幅" | 参照先のタイトル名、マニュアル名、画面名等 |
[均等幅] | ツールバー名、メニュー名、コマンド名、アイコン名 |
<均等幅> | ボタン名 |
例1.
以下に /etc/passwd ファイルのエントリの一部を示します。
root:x:0:1:0000-Admin(0000):/: sysadm:x:0:0:System Admin.:/usr/admin:/usr/sbin/sysadm setup:x:0:0:System Setup:/usr/admin:/usr/sbin/setup daemon:x:1:1:0000-Admin(0000):/:
例2.
cat(1) コマンドでファイルの内容を表示するには、以下のコマンドラインを入力します。
$ cat ファイル名
特に注意すべき事項の前には以下の記号が付いています。
ポイント
ポイントとなる内容について説明します。
注意
注意する項目について説明します。
例
例題を用いて説明します。
参考
参考となる内容を説明します。
参照
参照するマニュアル名などを説明します。
Oracle Solarisは、Solaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。
商標について
UNIX は、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。
Oracle とJava は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Dell EMC、およびPowerPathは EMC Corporation の登録商標または商標です。
PRIMECLUSTERは、富士通株式会社の登録商標です。
その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。
お願い
本書を無断で他に転載しないようお願いします。
本書は予告なしに変更されることがあります。
出版年月および版数
2012年 2月 初版 |
著作権表示
All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2012-2017
追加・変更内容 | 変更箇所 | 版数 |
---|---|---|
SPARC M10のDR(Dynamic Reconfiguration)機能についての説明を追加しました。 | 全体 | 第1.1版 |
SPARC M10のPCI Hot Plug機能についての説明を追加しました。 | 1.2 PCI Hot Plugの対象製品とバージョン | 第1.2版 |
PCI Hot Plugによるクラスタインタコネクトの交換手順を変更しました。 | 4.3.3 PCI Hot Plugによるクラスタインタコネクトの交換手順(Ethernetの場合) | 第1.3版 |
PCI Hot Plugによるクラスタインタコネクトの交換手順に説明を追加しました。 | 4.3.3 PCI Hot Plugによるクラスタインタコネクトの交換手順(Ethernetの場合) | 第1.4版 |