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NetCOBOL V12.0 PowerCOBOL ユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.1 アプリケーションの作成手順

PowerCOBOLを使ってアプリケーションを作成する手順は、従来のメインフレームやオフコンで使用していたバッチ型アプリケーションを開発する手順と大きな違いはありません。従来のアプリケーションとの違いは、Windowsの画面に表示されるウィンドウ(フォーム)の設計が含まれていることです。したがって、ウィンドウの設計を除き、手続きの記述から翻訳~実行までの手順は変わりません。

以下に、従来のアプリケーション作成手順とPowerCOBOLでの作成手順をフローチャートで示します。

次節以降、作成手順の概要について、実際にサンプルプログラムを作成しながら説明していきます。このサンプルプログラムは、以下の機能をもちます。

このサンプルプログラムは、以下の手順で作成していきます。

  1. プロジェクトの作成

    • PowerCOBOLを起動します。

    • 新規にプロジェクト(1つのアプリケーションの単位)を作成します。

  2. フォームの編集

    • フォーム編集用のウィンドウを表示します。

    • フォームにコントロールを配置します。

    • コントロールのプロパティ(属性)を設定します。

  3. イベント手続きの編集

    1. 手続きを編集するためのウィンドウを表示します。

    2. OKボタンがクリックされたときの手続きを記述します。

    3. 終了ボタンがクリックされたときの手続きを記述します。

  4. 実行可能プログラムの作成(ビルド)と実行

    • プロジェクトを保存します。

    • モジュールをビルドして実行可能プログラムを作成します。

    • エラーがあった場合は、エラー箇所を修正します。

    • 作成した実行可能プログラムを実行します。

    • PowerCOBOLを終了します。

注意

実際にアプリケーションを作成する場合には、プログラムのデバッグが必要になります。デバッグについては、「第6章 アプリケーションをデバッグしよう」を参照してください。