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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

4.1.1 COBOLソース・登録集の送信

COBOLソース・登録集原文(COPY句)は、UNIX系システムでもWindowsシステムでもテキスト形式のファイルであるため、比較的容易に移行できます。

システムで採用する文字コード系は、UNIX系システムではEUC/シフトJIS/Unicode、WindowsシステムではシフトJIS/Unicodeと異なりますが、ファイルを転送する過程で文字コードの変換も自動的に行われます。

コード系についての詳細は“NetCOBOLユーザーズガイド”の“文字コード”を参照してください。

注意

UNIX系システム上のファイル名はWindowsシステムと同一名となるように送信されますが、拡張子が“COB”,“COBOL”,“CBL”,“IDL”のファイルは、UNIX系システム上では拡張子部分が英小文字に変換されます。

4.1.1.1 Windowsシステムでの処理

COBOLプロジェクトマネージャの分散開発支援機能の“送信”機能を使用して、COBOLソース・登録集原文をWindowsシステムのファイルから、UNIX系システムのファイルとして送信します。

以下、その手順を説明します。

  1. COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト〕-〔分散開発〕メニューから、〔送信〕を選択します。

  2. “送信”ダイアログが表示されるので、送信時の情報設定を行います。

    送信先の“ホスト名”は、〔プロパティ〕ダイアログの〔分散開発〕タブの〔ホスト名〕コンボボックスで指定したホスト名となります。

    〔追加〕ボタンをクリックして〔送信ファイル情報一覧〕に送信するファイルの追加を行います。

    図4.1 送信ダイアログ

  3. 〔送信ファイル情報の追加〕ダイアログが表示されるので、送信するファイル名を〔送信元ファイル〕から選択します。

    また、以下の設定も行います。

    送信先ディレクトリ

    送信先となるUNIX上のディレクトリをフルパス形式で指定します。

    指定しない場合には、〔プロパティ〕ダイアログの〔分散開発〕タブの〔サーバディレクトリ〕エディットボックスに指定した、サーバディレクトリに送信されます。

    データの種類

    ファイルの種別に合せて、テキストファイルとして送信を行うか、バイナリファイルとして送信するかを選択します。“テキスト”を指定したファイルは、ファイルを転送する過程で文字コードの変換が行われます。

    COBOLソース・登録集原文(COPY句)は文字コードの変換が必要となるため、”テキスト”を選択します。

    図4.2 送信ファイル情報の追加ダイアログ

  4. 〔OK〕ボタンをクリックすると、〔送信ファイル情報の追加〕ダイアログで選択したファイルと設定情報が〔送信〕ダイアログの〔送信ファイル情報一覧〕に追加されます。

  5. 資産の内容や開発形態に合せて、以下の指定を行ってください。

    〔上書き〕 チェックボックス

    送信先に既存のファイルが存在する場合、上書きするか否かを指定します。チェックボックスをチェックすると、送信先のファイルを上書きします。

    〔更新されたファイルのみ送信〕 チェックボックス

    チェックボックスがチェックされている場合は、〔送信ファイル情報一覧〕の選択に関係なく、サーバの最終更新日時より後に更新されたファイルだけが送信されます。チェックされていない場合は、〔送信ファイル情報一覧〕で選択されているファイルだけが送信されます。

    〔固定形式から可変形式への変換〕 チェックボックス

    固定形式のCOBOLソースファイル、登録集ファイル中にマルチバイト文字がある場合、コード変換後に行の長さが80バイトを超えてしまうことがあります。この問題を解決するために、固定形式のファイルを可変形式に変換してファイルを送信します。可変形式に変換すると、プログラム識別番号領域は行内注記となります。

    チェックボックスをチェックすると、COBOLソースファイル、登録集ファイルを固定形式とみなして可変形式へ変換して送信します。ただし、〔サーバ連携情報〕ダイアログの〔ホストのコード〕でシフトJISが選択されている場合は、チェックボックスをチェックしても固定形式から可変形式への変換はされません。