同期アプリケーション連携実行基盤をチューニングするときに考慮するポイントを以下に示します。
同時処理数
■同時処理数
同時処理数は、プロセス数と、1プロセスあたりのスレッド数で決まります。
同時処理数 = プロセス数 × 1プロセスあたりのスレッド数 |
同期アプリケーション連携実行基盤で同時に処理できるクライアントのリクエスト数は、同時処理数で決まります。たとえば、同時処理数を16に設定すると、16処理を同時に処理できます。クライアントからのリクエストが、処理できるリクエスト数を超えた場合は、キューイングされます。
同時処理数を決定するにあたって、プロセス数を増やすか、1プロセスあたりのスレッド数を増やすかは、業務アプリケーションの内容や、利用可能なハードウェアリソースによって決めます。
以下にそれぞれの特徴を記載します。
実行多重度項目 | 特徴 |
---|---|
スレッド数 | メモリなどのリソース消費を少なくし、かつ、多重性能を向上させたい場合に設定します。ただし、同一スレッド内の処理が異常終了した場合は、同一プロセス内で動作中の要求に対する処理も異常となります。 |
プロセス数 | メモリなどのリソースはプロセスの量に応じて増加するため、プロセスが膨大な数になると、アプリケーションが異常終了しやすくなります。プロセスを分けることで、他のプロセス上で動作するアプリケーション異常終了した場合でも、影響を受けないようにすることができます。 |
プロセス数と、1プロセスあたりのスレッド数は、システム構築シートにより定義するか、直接、CORBAワークユニットの定義ファイルとCORBAアプリケーション情報定義ファイルにより定義します。
注意
業務アプリケーションが、スレッドアンセーフなシステム関数や他製品を利用している場合には、スレッドを使用することができません。この場合は、同期アプリケーション連携実行基盤のプロセスモードを利用してください。このとき、同時処理数はプロセス数と同じ数値になります。