非同期アプリケーション連携実行基盤のチューニング方法について記載します。
システムパラメタの見積もり式を以下に示します。
なお、以下に示す設定値について、他の見積もりIPCパラメタより小さい場合、または、現在の設定値より小さい場合は、一番大きい値を採用するようにして下さい。
注意
Solaris 10、Solaris 11オペレーティングシステムの資源制御を使用してプロセス間通信機能(共用メモリ、セマフォ、メッセージキュー)の動作を定義する場合、Solaris 10、Solaris 11のprojectデータベースおよびprctlコマンドを使用してください。定義する際には本節を参照して設定値を見積もってください。
参照
Solaris 10、Solaris 11の資源制御の詳細は、システムのドキュメントを参照してください。
カーネル構成ファイル内のパラメタの詳細は、使用しているシステムのドキュメントを参照してください。
■共用メモリ
Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。
資源制御 | 種類 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|---|
project.max-shm-memory | 加算値 | 262144 | 共用メモリセグメントの最大サイズ |
project.max-shm-ids | 加算値 | 1 | 共用メモリIDの数 |
■セマフォ
Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。
資源制御 | 種類 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|---|
project.max-sem-ids | 加算値 | 1 | セマフォIDの数 |
process.max-sem-nsems | 設定値 | 7 | セマフォIDごとの最大セマフォ数 |
■メッセージキュー
Solaris 10、Solaris 11では、資源制御によって以下の値を設定、または加算してください。
資源制御 | 種類 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|---|
process.max-msg-qbyte | 設定値 | 65536 | 待ち行列上の最大バイト数 |
project.max-msg-ids | 加算値 | 1 | メッセージキューIDの数 |
process.max-msg-messages | 設定値 | 1 | システムメッセージのヘッダ数 |
システムパラメタの見積もり式を以下に示します。
なお、以下に示す設定値について、他の見積もりIPCパラメタより小さい場合、または、現在の設定値より小さい場合は、一番大きい値を採用するようにして下さい。
■共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | 262144 | 共用メモリセグメントの最大サイズ |
kernel.shmmni | 加算値 | 1 | 共用メモリIDの数 |
■セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|---|
kernel.sem | 設定値 | 7 | セマフォIDごとの最大セマフォ数 |
kernel.sem | 加算値 | 7 | システム全体のセマフォ数 |
kernel.sem | 加算値 | 1 | セマフォIDの数 |
■メッセージキュー
パラメタ | 種類 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|---|
kernel.msgmax | 設定値 | 128 | メッセージの最大サイズ |
kernel.msgmnb | 設定値 | 4096 | 待ち行列上の最大バイト数 |
kernel.msgmni | 加算値 | 1 | メッセージキューIDの数 |