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Interstage Business Application Server 解説書
FUJITSU Software

3.4.9 メッセージ優先度の制御機能

メッセージに優先度を設定する機能です。業務処理を優先して行いたい要件が発生した場合や業務処理中に一定の条件を満たした場合などに、特定のメッセージの優先度を変更することができます。
優先度によるメッセージ処理順序の変更は、業務に関連付けられたキュー単位で行います。キューからメッセージを取り出す際、複数のメッセージが格納されている場合、優先度が高いメッセージから優先的に取り出されます。これにより、優先度が高いメッセージは優先度が低いメッセージよりも優先的に処理されます。優先度はメッセージごとに指定可能なため、同一フロー定義であっても異なった優先度のメッセージが作成できます。
優先度は以下のレベルが指定できます。

特に指定しない場合は、“普通”が指定されたものとして動作します。

優先度の指定方法を以下に示します。

優先度の指定方法における概念図を以下に示します。

なお、業務処理開始アプリケーションからメッセージを発行した順序で業務処理を行うことを完全に保証することはできません。
以下にメッセージの順序性について考慮すべき事項を説明します。

注意

異常処理定義で指定した“総アクティビティ通過数”を超過した場合、当該メッセージに対する業務処理は、アプリケーション連携実行基盤では対処不能なレベルと判断し、メッセージが異常処理に退避されるため、後から発行されたメッセージが、“総アクティビティ通過数”を超えたメッセージを追い抜いて処理されます。