作成したアプリケーションのテスト方法を、以下の内容で説明します。
クライアントアプリケーションのテスト方法
スナップショットによるテスト支援
運用環境への移行
運用環境におけるテスト
クライアントアプリケーションのテスト方法
クライアントアプリケーションのテスト方法は、クライアントアプリケーションを動作させるオペレーティングシステムやミドルウェアによって異なります。お使いのオペレーティングシステムやミドルウェアごとに推奨される方法でテストを行ってください。
スナップショットを使用して、クライアントからの要求に対する入出力情報をワークユニット単位に取得することにより、アプリケーションのデバッグを行うことができます。
詳細は、“第7章 スナップショット機能”を参照してください。
運用環境への移行
開発環境でテストした資材を運用環境へ移行するための作業手順と、運用環境でのテスト方法について説明します。
クライアント資材は、サーバ資材を移行してサーバアプリケーションがコンパイルされるまでに移行してください。
サーバ資材を運用環境に移行する手順について、以下に示します。
開発環境のInterstageシステムを停止します。
開発環境からサーバアプリケーションのプログラムソースを運用環境に複写します。
開発環境からIDLファイル、ワークユニット定義ファイルを運用環境に複写します。
3.で複写したIDLファイルをもとに、tdcコマンドを実行し、スタブファイル、スケルトンファイルを作成します。
運用環境のInterstageシステムの停止
2.で複写したサーバアプリケーションプログラムソースと4.で作成したスケルトンファイルにより、サーバアプリケーションを作成します。
ワークユニット定義の“ネーミングサービスの登録形態”が“MANUAL”の場合、オブジェクトリファレンスを登録します。
3.で複写したワークユニット定義を登録します。
運用環境のInterstageシステムを起動します。
運用環境のワークユニットを起動します。
運用環境におけるテスト
開発環境では各モジュールの単体テストを行いますが、運用環境ではシステム全体として以下に示すテストが必要です。
システム負荷テスト
業務に沿った運用テスト
業務に則した性能テスト
それぞれのテスト方法について、以下に示します。
システム負荷テストは業務を遂行するために、システム上のすべてのコンポーネントを含めたテストを実施します。システムの負荷をあげるためには、システムへのデータ入力の頻度(呼量と呼びます)をあげると、実施できます。たとえば、多数のCORBAクライアントからの入力の場合、CORBAクライアントを高速なマシン上で動作させると、呼量が増加し、負荷があげられます。
また、Web連携の負荷をあげるときは、WebStoneなどをサーバに設定し、同様に呼量を増加させることができます。
業務に沿った運用テストは、実際の業務を想定したテストを実施し、システムとして運用に問題がないかを確認します。したがって、システムで利用する製品および業務アプリケーションすべてを動作させます。たとえば、受注業務の運用テストを実施する場合、受注業務で利用する全製品とアプリケーションを動作させて、受注業務の開始/終了、データ入力とその処理などを実施します。
性能テストは、業務運用中の性能について測定し、問題がないかを確認するテストです。