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Interstage Application Server V12.0.0 Interstage HTTP Server 運用ガイド
FUJITSU Software

2.5 バーチャルホスト

Interstage HTTP Serverでは、ホスト名(IPアドレス/ポート番号)が異なるWebサーバを同一のサーバマシン上で運用することで、Webブラウザから複数のマシンを仮想的に利用できます。
これらにより、実機を増設することなく新しいホスト環境を構築することができ、設備投資を抑えることができます。

バーチャルホストには、以下の2種類の運用があります。

■IP/ポート番号ベースのバーチャルホスト

IP/ポート番号ベースのバーチャルホストは、複数のIPアドレス/ポート番号を設定し、それぞれのIPアドレス/ポート番号ごとにバーチャルホストを実現する機能です。



■ネームベースのバーチャルホスト

ネームベースのバーチャルホストは、1つのIPアドレスに対して複数のホスト名を割り当てることにより、それぞれのホスト名ごとのバーチャルホストを実現する機能です。



バーチャルホスト機能は、以下の設定方法があります。

参照

  • Interstage管理コンソールの起動については、「運用ガイド(基本編)」の「Interstage管理コンソールによるInterstage運用」-「Interstage管理コンソールの起動・停止」を参照してください。

  • Interstage管理コンソールの定義詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

  • 環境定義ファイル(httpd.conf)の設定方法については、「3.2.9 バーチャルホストの設定」を参照してください。

注意

  • 本機能を設定すると1台の実機に負荷が集中してしまうため、性能を重視する場合は、推奨できません。アクセス頻度などを考慮した上で使用してください。

  • ネームベースのバーチャルホストを設定する場合は、SSLを使用することはできません。

  • Interstage管理コンソールにおいて、バーチャルホストの新規作成・変更を行う場合、ポート番号に「*」を設定できません。また、環境定義ファイル(httpd.conf)において、ポート番号が「*」のバーチャルホストがすでに設定されている場合、Interstage管理コンソール上で該当するバーチャルホストの表示・変更・削除を行うことができません。環境定義ファイル(httpd.conf)を使用してください。


  • Interstage管理コンソールにおいて、バーチャルホストの新規作成・変更を行う場合、[IPアドレス]にIPv6アドレスを設定するには、以下のどちらの条件を満たす必要があります。

    • バーチャルホストの[ポート番号]に、Webサーバの環境定義を設定する[Webサーバ名:環境設定]画面の[ポート番号]と同じポート番号を設定する。

    • バーチャルホストの[ポート番号]を省略する。