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Interstage Application Server V12.0.0 Interstage HTTP Server 運用ガイド
FUJITSU Software

2.1 HTML文書の取出し

WebブラウザでURL(Uniform Resource Locator)によりWebサーバ上の取得したいデータ(HTML文書や画像データなど)を指定することで、Webサーバに格納されたデータを取得し、Webブラウザに返却できます。

Webブラウザから指定されるURLの形式を以下に示します。


URL形式

http://ホスト名:ポート番号/パス
ホスト名

取得すべきデータが格納されているホスト名。

ポート番号

ポート番号。ホストのポート番号が80である場合は、省略可(省略する場合、コロン(:)は不要)。

パス

サーバ上のディレクトリ構成のパス。
環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブからの相対パス名のファイルを検索し、内容をWebブラウザに返却します。

注意

  • 2バイトコードのURLを使用する場合は、以下の設定を行ってください。ただし、URL内のクエリ文字列には、2バイトコードを使用できません。

    • Webブラウザにおいて、UTF-8のURLを送信する設定を有効にします。
      注)UTF-8のURLを送信する設定ができない場合、2バイトコードのURLは使用できません。


    • Webサーバに、ファイル名が文字コード「UTF-8」であるHTML文書を格納します。

  • URLのパスの末尾にスラッシュ(/)を付加しないでディレクトリを指定すると、初期設定の場合、Webサーバでは以下のように処理します。

    1. Webブラウザ(クライアイト)に、ステータスコード「301」(Moved Permanently)を返却します。このとき、環境定義ファイル(httpd.conf)のServerNameディレクティブの設定値、および末尾にスラッシュ(/)を付加したパスでリダイレクトURLを設定します。

    2. Webブラウザ(クライアイト)からリダイレクトURLへのリクエストを受け付けます。

    3. Webブラウザ(クライアイト)に、環境定義ファイル(httpd.conf)のDirectoryIndexディレクティブに設定されたファイルの内容を返却します。

  • 初期状態では、DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリにサンプルのコンテンツが格納されています。Webサーバの運用に応じて、不要なサンプルのコンテンツを削除するか、またはDocumentRootディレクティブで指定するディレクトリを変更してください。


  • 2Gバイト以上のファイルは、使用できません。URLのパスに2Gバイト以上のファイルを指定すると、WebサーバはWebブラウザ(クライアント)にステータスコード「403」(Forbidden)を返却します。

ホスト名

www.httpserver.co.jp

ポート番号

80

公開用ルートディレクトリ


C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\htdocs


/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs

HTML文書のファイル


C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\htdocs\index.html


/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs/index.html


上記のような場合、環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブの指定とWebブラウザからのURLは、次のようになります。
ポート番号は、環境定義ファイル(httpd.conf)のListenディレクティブに80が指定されている場合(インストール時に指定)は、省略できます。


DocumentRootディレクティブの指定


C:/Interstage/F3FMihs/servers/FJapache/htdocs


/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs

Webブラウザから指定されるURL

http://www.httpserver.co.jp/