トレース情報に表示されるメッセージとその意味を説明します。
出力形式
メッセージの出力形式は、以下のようになります。
FJTRACE:メッセージ番号: メッセージ内容 |
可変情報
%s=認識できなかったオペレーションコード(ニーモニック)
%n=認識できなかったオペレーションコード(番号)
意味
exit情報の出力処理を埋め込もうとしたが、復帰値を取得できませんでした。
処理
メソッドトレースは通常通り実施します。
exit情報の復帰値として、このメッセージが出力されます。
可変情報
%s=発生したException、Errorクラス名
意味]
enter情報に渡されたパラメタ、またはexit情報に渡された復帰値が、オブジェクトであった場合、トレース情報としてtoStringメソッドで得られる値を出力する。
そのtoStringメソッド内で、ExceptionやErrorが発生しました。
処理
メソッドトレースは通常通り実施します。
enter情報のパラメタ値、またはexitの復帰値として、このメッセージが出力されます。
可変情報
%s=ロードに失敗したクラスの名前
%n=例外メッセージ情報
意味
クラスをロードしようとしましたが、失敗しました。
処理
メソッドトレースは通常通り実施します。
クラスロード時にこのメッセージが出力されます。
意味
指定された制御ファイルが見つかりません。
処理
メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。
意味
制御ファイルのオープンでエラーが発生しました。
処理
メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。
意味
“traceFileCount”の指定に誤りがあります(0以下の数値が指定されています)。
処理
“traceFileCount”に1を設定します。
意味
“traceFileCount”の指定に誤りがあります(指定できる最大値"10"を超えた数値が指定されています)。
処理
“traceFileCount”に10を設定します。
意味
“traceFileCount”の指定に誤りがあります(数値以外の値が指定されています)。
処理
“traceFileCount”に2を設定します。
意味
“traceFileSize”の指定に誤りがあります(0以下の数値が指定されています)。
処理
“traceFileSize”に1を設定します。
意味
“traceFileSize”の指定に誤りがあります(指定できる最大値"2147483647"を超えた数値が指定されています)。
処理
“traceFileSize”に1を設定します。
意味
“traceFileSize”の指定に誤りがあります(数値以外の値が指定されています)。
処理
“traceFileSize”に1を設定します。
可変情報
%s=指定された行
意味
定義項目が“定義名=値”の形式で指定されていません。
または、指定された定義名に誤りがあります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。
処理
指定された行は無効となります。
可変情報
%s1=指定された行
%s2=採用された省略値
意味
“statementStyle”、“valueLevel”および“timeStamp”に指定された値に誤りがあります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。
処理
指定された行は無効となり、省略値が採用されます。
可変情報
%s=採用された行
意味
同じ定義項目が複数定義されています。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。
処理
最後に正しく指定された行が有効(採用された行)となります。また、採用された行以外は無効となります。
意味
“traceFile”、“traceDirectory”の両方の指定があります。“traceFile”の指定が有効となります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。
処理
“traceDirectory”の指定は無効となります。
可変情報
%s1=優先された定義
%s2=無効となった定義
意味
組み合わせ不可能な定義が指定されています。次の定義の組み合わせが考えられます。
“statementStyle = BASIC”と解釈される定義があり、かつ、“classPath”の定義がある場合
“statementStyle = BASIC”と解釈される定義があり、かつ、“not_traceMathod”の定義がある場合
“traceFile”の定義があり、かつ、“traceFileCount”の定義がある場合
“traceFile”の定義があり、かつ、“traceFileSize”の定義がある場合
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。
処理
組み合わせ不可能な定義(可変情報 “%s2”に示される定義)は、無効となります。
可変情報
%s=指定された行
意味
“traceMethod”、“not_traceMethod”に指定された正規表現の構文に誤りがあります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。
処理
指定された行は無効となります。
可変情報
%s=ディレクトリ名
意味
“traceDirectory”で指定されたディレクトリが存在しません。
処理
メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。
可変情報
%s=ディレクトリ名
意味
“traceDirectory”で指定されたディレクトリはディレクトリではありません。
処理
メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。
可変情報
%s=ディレクトリ名
意味
“traceDirectory”で指定されたディレクトリに対して、書き込み権がありません。
処理
メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。
可変情報
%s=トレース情報出力ファイル名
意味
トレース情報出力ファイルを作成できません。
処理
これ以降のトレース出力は行いません。
意味
メソッドトレース(FJTRACE)実行に必要なモジュールが見つかりません。
fjtrace.dllまたはlibfjtrace.soが、必要な実行形式をしていない、またはmt.jarと同じディレクトリ内に配置されていない場合があります。
処理
これ以降のトレース出力は行いません。
可変情報
%s=ネーティブライブラリでの処理中にエラー復帰したAPI名
malloc、thr_keycreateのいずれかになります。
malloc、pthread_key_createのいずれかになります。
意味
メソッドトレース(FJTRACE)実行時、ネーティブライブラリでの処理中にAPIが異常復帰しました。
原因として、メモリ不足を含む、リソースの不足が考えられます。
処理
下記の形式でメッセージを標準出力(または、使用方法記載のログファイル)に出力し、メソッドトレース、および、アプリケーションの実行を停止します。
FATAL ERROR in native method: FJTRACE:603: API failure. (API名) 以下、この事象発生時のスタックトレースの出力
たとえば、Solaris上でthr_keycreateがメモリ不足が発生している場合は、次のように出力されます。
FATAL ERROR in native method: FJTRACE:603: API failure. (thr_keycreate) at com.fujitsu.jvm.mt.ProcessInfo.getStatus(Native Method) at com.fujitsu.jvm.mt.B2B.init(B2B.java:116) at com.fujitsu.jvm.prof.FJProf2.prof_init(FJProf2.java:15)