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Interstage Application Server V12.0.0 トラブルシューティング集
FUJITSU Software

A.1.9 メッセージ

トレース情報に表示されるメッセージとその意味を説明します。

出力形式

メッセージの出力形式は、以下のようになります。

FJTRACE:メッセージ番号: メッセージ内容

FJTRACE:100: Unexpected OPCODE was detected. (OPCODE = %s [%n])

可変情報

%s=認識できなかったオペレーションコード(ニーモニック)
%n=認識できなかったオペレーションコード(番号)

意味

exit情報の出力処理を埋め込もうとしたが、復帰値を取得できませんでした。

処理

メソッドトレースは通常通り実施します。
exit情報の復帰値として、このメッセージが出力されます。

FJTRACE:101: [%s]

可変情報

%s=発生したException、Errorクラス名

意味]

enter情報に渡されたパラメタ、またはexit情報に渡された復帰値が、オブジェクトであった場合、トレース情報としてtoStringメソッドで得られる値を出力する。
そのtoStringメソッド内で、ExceptionやErrorが発生しました。

処理

メソッドトレースは通常通り実施します。
enter情報のパラメタ値、またはexitの復帰値として、このメッセージが出力されます。

FJTRACE:111: Cannot load %s [%n]

可変情報

%s=ロードに失敗したクラスの名前

%n=例外メッセージ情報

意味

クラスをロードしようとしましたが、失敗しました。

処理

メソッドトレースは通常通り実施します。
クラスロード時にこのメッセージが出力されます。

FJTRACE:201: FileNotFoundException.getMessage()の返却文字列

意味

指定された制御ファイルが見つかりません。

処理

メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:202: IOException.getMessage()の返却文字列

意味

制御ファイルのオープンでエラーが発生しました。

処理

メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:203: The minimum of "traceFileCount" is 1. Use the minimum value(traceFileCount = 1).

意味

“traceFileCount”の指定に誤りがあります(0以下の数値が指定されています)。

処理

“traceFileCount”に1を設定します。

FJTRACE:204: The maximum of "traceFileCount" is 10. Use the maximum value(traceFileCount = 10).

意味

“traceFileCount”の指定に誤りがあります(指定できる最大値"10"を超えた数値が指定されています)。

処理

“traceFileCount”に10を設定します。

FJTRACE:205: The specification error of "traceFileCount". Use the default value(traceFileCount = 2).

意味

“traceFileCount”の指定に誤りがあります(数値以外の値が指定されています)。

処理

“traceFileCount”に2を設定します。

FJTRACE:206: The specification error of "traceFileSize". Use the default value(traceFileSize = 1).

意味

“traceFileSize”の指定に誤りがあります(0以下の数値が指定されています)。

処理

“traceFileSize”に1を設定します。

FJTRACE:207: The maximum of "traceFileSize" is 2147483647. Use the default value(traceFileSize = 1).

意味

“traceFileSize”の指定に誤りがあります(指定できる最大値"2147483647"を超えた数値が指定されています)。

処理

“traceFileSize”に1を設定します。

FJTRACE:208: The specification error of "traceFileSize". Use the default value(traceFileSize = 1).

意味

“traceFileSize”の指定に誤りがあります(数値以外の値が指定されています)。

処理

“traceFileSize”に1を設定します。

FJTRACE:209: Unrecognized statement "%s".

可変情報

%s=指定された行

意味

定義項目が“定義名=値”の形式で指定されていません。
または、指定された定義名に誤りがあります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

処理

指定された行は無効となります。

FJTRACE:210: The specification error of "%s1". Use the default value(%s2).

可変情報

%s1=指定された行
%s2=採用された省略値

意味

“statementStyle”、“valueLevel”および“timeStamp”に指定された値に誤りがあります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

処理

指定された行は無効となり、省略値が採用されます。

FJTRACE:211: Two or more same control items were specified (%s).

可変情報

%s=採用された行

意味

同じ定義項目が複数定義されています。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

処理

最後に正しく指定された行が有効(採用された行)となります。また、採用された行以外は無効となります。

FJTRACE:212: Both "traceFile" and "traceDirectory" are specified. "traceFile" is used.

意味

“traceFile”、“traceDirectory”の両方の指定があります。“traceFile”の指定が有効となります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

処理

“traceDirectory”の指定は無効となります。

FJTRACE:213: The control item "%s1" is specified. "%s2"  is ignored.

可変情報

%s1=優先された定義
%s2=無効となった定義

意味

組み合わせ不可能な定義が指定されています。次の定義の組み合わせが考えられます。

  • “statementStyle = BASIC”と解釈される定義があり、かつ、“classPath”の定義がある場合

  • “statementStyle = BASIC”と解釈される定義があり、かつ、“not_traceMathod”の定義がある場合

  • “traceFile”の定義があり、かつ、“traceFileCount”の定義がある場合

  • “traceFile”の定義があり、かつ、“traceFileSize”の定義がある場合

このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

処理

組み合わせ不可能な定義(可変情報 “%s2”に示される定義)は、無効となります。

FJTRACE:400: Syntax error of a regular expression. [%s]

可変情報

%s=指定された行

意味

“traceMethod”、“not_traceMethod”に指定された正規表現の構文に誤りがあります。
このメッセージは、制御ファイルに“statementStyle”の記述がある場合に出力されます(“statementStyle”の記述がない場合には出力されません)。

処理

指定された行は無効となります。

FJTRACE:500: %s does not exist.

可変情報

%s=ディレクトリ名

意味

“traceDirectory”で指定されたディレクトリが存在しません。

処理

メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:501: %s is not a directory.

可変情報

%s=ディレクトリ名

意味

“traceDirectory”で指定されたディレクトリはディレクトリではありません。

処理

メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:502: %s is not a writable directory.

可変情報

%s=ディレクトリ名

意味

“traceDirectory”で指定されたディレクトリに対して、書き込み権がありません。

処理

メソッドトレースを行わず、アプリケーションを実行します。

FJTRACE:503: Cannot create logfile %s. Cannot continue logging.

可変情報

%s=トレース情報出力ファイル名

意味

トレース情報出力ファイルを作成できません。

処理

これ以降のトレース出力は行いません。

FJTRACE:602: A necessary module for the FJTRACE execution is not found.

意味

メソッドトレース(FJTRACE)実行に必要なモジュールが見つかりません。
fjtrace.dllまたはlibfjtrace.soが、必要な実行形式をしていない、またはmt.jarと同じディレクトリ内に配置されていない場合があります。

処理

これ以降のトレース出力は行いません。

FJTRACE:603: API failure. (%s)

可変情報

%s=ネーティブライブラリでの処理中にエラー復帰したAPI名


  • malloc、thr_keycreateのいずれかになります。


  • malloc、pthread_key_createのいずれかになります。

意味

メソッドトレース(FJTRACE)実行時、ネーティブライブラリでの処理中にAPIが異常復帰しました。
原因として、メモリ不足を含む、リソースの不足が考えられます。

処理

下記の形式でメッセージを標準出力(または、使用方法記載のログファイル)に出力し、メソッドトレース、および、アプリケーションの実行を停止します。

FATAL ERROR in native method: FJTRACE:603: API failure. (API名)
        以下、この事象発生時のスタックトレースの出力

たとえば、Solaris上でthr_keycreateがメモリ不足が発生している場合は、次のように出力されます。

FATAL ERROR in native method: FJTRACE:603: API failure. (thr_keycreate)
        at com.fujitsu.jvm.mt.ProcessInfo.getStatus(Native Method)
        at com.fujitsu.jvm.mt.B2B.init(B2B.java:116)
        at com.fujitsu.jvm.prof.FJProf2.prof_init(FJProf2.java:15)