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Interstage Application Server V12.0.0 リファレンスマニュアル(コマンド編)
FUJITSU Software

18.10 cmmakecsr

名前

cmmakecsr  -  証明書/CRL取得申請

形式

cmmakecsr  [-ed Environment-directory] -sd Slot-directory -tl TokenLabel -of OutFile
           [-f {TEXT|NOHEAD|V2} ] {-df DNInputFile | [-c Country] [-cn CommonName] [-o Organization]
           [-ou OrganizationUnit] [-ea EMailAddress] [-t Title] [-tel Phone] 
           [-l Locality] [-s State] [-fp]} [-sa {SHA1|MD5|SHA256|SHA384|SHA512} ]
           { -kl KeyLabel | [-kt RSA] [-kb {512|768|1024|2048|3072|4096} ] } [-p UserPIN]

機能説明

cmmakecsrコマンドは、指定された識別名情報を持つ証明書取得申請情報(CSR)を作成し、ファイルに出力します。
UTF-8の文字を含む識別名情報を指定する場合には-dfを指定します。
鍵ペアを新規作成して申請書を作成する場合、-ktまたは-kbのどちらかを必ず指定します。-kbオプションには2048bit以上を指定することを推奨します。
すでに存在する鍵ペアを使用して申請書を作成する場合は-klだけを指定します。
指定可能なオプションを以下に示します。

-ed Environment-directory

運用管理ディレクトリ(Environment-directory)をフルパスで指定します。
省略された場合、環境変数“CMIPATH”に設定されている情報が有効となります。

-sd Slot-directory

スロット情報ディレクトリ(Slot-directory)をフルパスで指定します。

-tl TokenLabel

使用する鍵の存在している、または、新規作成した鍵を登録します。トークンラベル(TokenLabel)を指定します。

-of OutFile

申請書の出力先ファイル名(OutFile)をフルパスで指定します。

-f {TEXT|NOHEAD|V2}

出力フォーマットを指定します。
  TEXT : CSR形式で出力します。(省略時)
  NOHEAD: ヘッダを付けずに出力します。
  V2 : S/MIME形式で、application/pkcs10ヘッダを付けて出力します。(非推奨)

-df DNInputFile

識別名情報をファイルから入力する場合に指定します。
指定方法については、「識別名情報の入力ファイル」を参照してください。

-c Country

国名(Country)を指定します。

-cn CommonName

氏名(CommonName)を指定します。

-o Organization

組織名(Organization)を指定します。

-ou OrganizationUnit

組織単位名(OrganizationUnit)を指定します。

-ea EMailAddress

メールアドレス(EMailAddress)を指定します。

-t Title

肩書き(Title)を指定します。

-tel Phone

電話番号(Phone)を指定します。

-l Locality

市区町村名(Locality)を指定します。

-s State

都道府県名(State)を指定します。

-fp

-cn,-o,-ou,-t,-l,-sオプションで指定した文字列にPrintableString(後述)以外の記号が含まれていても、文字種がPrintableStringの識別名情報を含む証明書申請情報が生成されます。Interstage Application Server V11.1.1/Interstage Web Server Express V11.1.1以前の本コマンドが生成する証明書申請情報と互換性がありますが、本オプションの指定は非推奨です。
証明書を発行する認証局において、文字種がUTF-8の識別名情報を含む証明書申請情報を受付けられない場合に指定します。
指定時には、-cn,-o,-ou,-t,-l,-sオプションにUTF-8の文字を含むことができません。

-sa {SHA1|MD5|SHA256|SHA384|SHA512}

署名アルゴリズムを指定します。
  SHA1: SHA1を使用します。(省略時)
  MD5 : MD5を使用します。
  SHA256: SHA256を使用します。

  SHA384: SHA384を使用します。

  SHA512: SHA512を使用します。

MD5は安全でないため利用しないでください。また、SHA1よりSHA256、SHA384、SHA512のほうが安全ですが、認証局が受付け可能か確認してから選択してください。

-kl KeyLabel

使用する鍵についているラベル(KeyLabel)を指定します。

-kt RSA

鍵を新規作成する場合、鍵のタイプを指定します。
  RSA: RSA暗号アルゴリズムの鍵ペアを作成します。(省略時)

-kb {512|768|1024|2048|3072|4096}

鍵を新規作成する場合、鍵の長さを指定します。
  512: 鍵長を512bitとします。
  768: 鍵長を768bitとします。
  1024: 鍵長を1024bitとします。
  2048: 鍵長を2048bitとします。(省略時)
  3072: 鍵長を3072bitとします。
  4096: 鍵長を4096bitとします。

今日では、マシンの処理性能の向上などにより、512、768bitのRSA暗号アルゴリズムの鍵は安全でないため利用しないでください。また、1024bitの鍵の利用も推奨されていません。鍵長はサーバの安全度にも関係しますので2048bit以上を指定することを推奨します。運用上やむを得ず512、768、1024bitのRSA暗号アルゴリズムの鍵を使用する際には、その危険性を認識の上、ご使用ください。

-p UserPIN

トークンをアクセスするためのUser-PINを指定します。空白文字は指定できません。なお、User-PINの入力を求めるプロンプトは表示されません。
本オプションは、コマンドのUsageには表示されません。

識別名情報の入力ファイル

-dfパラメタで指定する識別名情報の入力ファイルでは、以下の形式で指定します。指定可能な識別名情報は、cn,c,ea,o,ou,title,telephoneNumber,st,lです。

# コメント

cn=氏名(CommonName) を指定。

c=国名(Country) を指定。

ea=メールアドレス(EMailAddress)を英数字で指定。

o=組織名(Organization) を指定。

ou=組織単位名(OrganizationUnit) を指定。

title=肩書き(Title)を指定。

telephoneNumber=電話番号(Phone)を英数字で指定。

st=都道府県名(State)を指定。

l=市区町村名(Locality)を指定。

備考