Interstage Application Server V12.0.0 リファレンスマニュアル(コマンド編)

9.8 esrmipc

名前

esrmipc  －  イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源の回収

形式

esrmipc -rmipc

機能説明

esrmipcコマンドは、イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源（セマフォ、共有メモリ、メッセージキュー）がイベントサービスの異常終了などでシステムに残ってしまった場合に、残存しているプロセス間通信資源を回収するコマンドです。

何らかの原因でイベントサービスが異常終了または強制停止した場合、オペレーティングシステムを再起動せずにイベントサービスを再開させる場合に本コマンドを実行します。

指定できるオプションとパラメタを以下に示します。

-rmipc

イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源を回収します。

注意事項

• 本コマンドは管理者権限で実行してください。

• イベントサービスの動作中に本コマンドを実行すると、イベントサービスが動作しなくなります。
  以下の手順で、イベントサービスが終了しているかを確認してください。

  1. psコマンドで、esdmnmainのプロセスが存在するかを確認します。

     ps -afe | grep esdmnmain

  2. psコマンドで、eslogdaemonのプロセスが存在するかを確認します。

     ps -afe | grep eslogdaemon

  3. psコマンドで、eschannelのプロセスが存在するかを確認します。

     ps -afe | grep eschannel

  4. psコマンドで、不揮発運用のプロセスが存在するかを確認します。

     ps -afe | grep es_momo
     ps -afe | grep esqmtmpproc

• 本コマンドは、以下のイベントサービスのプロセスが獲得するプロセス間通信資源を回収します。

  • esdmnmain

  • eslogdaemon

  • eschannel

  • es_momo

  • es_momo_func

  • esqmtmpproc

• 
  Usageに[-M system]が表示されますが、[-M system]は指定できません。

使用例

イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源を削除します。

esrmipc -rmipc