プロセス強制停止時間は、ワークユニット停止においてアプリケーションプロセスの停止処理がハングアップしていると判断する時間です。
プロセス強制停止時間をチューニングする場合は、アプリケーションプロセス停止処理に必要な時間を考慮してください。以下の条件式を参考にしてください。
■条件式
プロセス強制停止時間(秒) > アプリケーションプロセス停止処理時間(秒) |
アプリケーションプロセス停止処理時間:
以下の場合において、アプリケーションプロセス停止処理時間を考慮してください。その他の場合は、デフォルト値で問題ありません。
CORBAワークユニットの場合
サーバアプリケーションの活性化後の動作モードに“SYNC_END(サーバアプリケーションを活性化しても、活性化メソッドは復帰しません。)”を設定し、かつ、活性化メソッドの後に後処理を記述している場合、後処理の実行に必要な時間
サーバアプリケーションの活性化後の動作モードについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編) OD_impl_inst(「CORBAアプリケーション情報定義ファイルでの登録」の「mode」)”を参照してください。
IJServerワークユニットの場合
停止時実行クラスを登録している場合、停止時実行クラスの実行に必要な時間
停止時実行クラスについては、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)(「J2EEアプリケーションの設計」「J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer) 」の「起動/停止の実行クラス」)”を参照してください。
ポイント
ワークユニットを停止する時は、お客様の業務が終了していることを想定しています。そのため、デフォルト値には、ハングアップしていると判断して差し支えのない値として、180秒を設定しています。
業務運用中にワークユニットを停止することがある場合は、アプリケーション処理時間を考慮する必要があります。以下の条件式を参考にしてください。
プロセス強制停止時間はアプリケーションの処理時間とプロセスの停止処理時間の合計を上回るように設定してください。
プロセス強制停止時間(秒) > アプリケーション処理時間(秒) + アプリケーションプロセス停止処理時間(秒) |
アプリケーション処理時間:
アプリケーション処理中にワークユニットを停止するような運用を実施する場合、そのアプリケーションの処理が正常に完了するために必要な、最も長い時間を設定してください。
ワークユニット同期停止は、アプリケーション処理中に実行すると、処理中の要求が完了するのを待ってからプロセスを停止します。
アプリケーション処理時間の考慮がされていないと、ワークユニット同期停止において、処理中の要求が途中で強制終了されます。
注)IJServerワークユニットの通常停止は同期停止と同じ動きとなります。
アプリケーションプロセス停止処理時間:
■条件式のアプリケーションプロセス停止処理時間を参照してください。
例
アプリケーション処理時間が120秒で、アプリケーションプロセス停止処理時間が5秒の場合、プロセス強制停止時間は、126秒以上を設定してください。