Lesson2で作成したJavaフォームにJBKのイメージボタンBeanを追加し、ボタンを押すことによりカレンダーの表示が変更できるようにします。
ボタンBeanの配置
Lesson2で作成したプロジェクト「MyCalendar」をワークベンチで開きます。
[Frame1.java]をJavaフォーム定義で開きます。ワークベンチの[パッケージ・エクスプローラー]ビューにある[MyCalendar] > [src] > [myapp.javaform] > [Frame1.java]を右クリックしてコンテキストメニューを表示します。そして[次で開く] > [グラフィカルエディタ]を選択します。
オブジェクトパレットの[JBK]が選択されていない場合は、[JBK]をクリックします。
オブジェクトパレットの[イメージボタン]をクリックし選択します。
マウスを使ってJavaフォーム上でドラッグして配置します。
Beanを選択している状態で、Javaフォーム定義のメニューバーから[編集] > [コピー]を選択します。
メニューバーから[編集] > [貼り付け]を選択します。
貼り付けたBeanをドラッグして、Beanの位置を変更します。
同様な操作でボタンBeanを全部で5個配置し、下表のようにラベルプロパティの変更、イベント処理を記述します。
Bean名 | ラベルプロパティの値 | actionイベント(action_actionPerformed)の処理 |
---|---|---|
jFImageButton1 | 前年 | jFCalendarView1.moveYear(-1); |
jFImageButton2 | 前月 | jFCalendarView1.moveMonth(-1); |
jFImageButton3 | 今日 | jFCalendarView1.moveToday(); |
jFImageButton4 | 翌月 | jFCalendarView1.moveMonth(1); |
jFImageButton5 | 翌年 | jFCalendarView1.moveYear(1); |
プロパティの変更は、プロパティシートを使って行います。jFImageButton1のラベルプロパティを変更する場合は、以下のようにします。
イベント処理の記述は、Javaエディタを使って、それぞれのボタンの「action_actionPerformed」に処理を記述します。
jFImageButton1の「action_actionPerformed」に処理を記述する場合は、[Beanリスト]ビューにある[Frame1] > [jFImageButton1] > [イベント] > [action_actionPerformed]をダブルクリックします。
イベント処理の作成確認画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。
「jFImageButton1_action_actionPerformed$」イベントの処理手続きが表示されるので、上の表にしたがって、手続きを入力します。
Beanの配置およびボタンのラベルプロパティを変更したJavaフォームは以下のようになります。
Javaフォームを保存します。
Javaフォーム定義のメニューバーから[ファイル] > [上書き保存]を選択します。
Javaフォーム定義のメニューバーから[ファイル] > [終了]を選択し、Javaフォームを終了します。
ビルド
ビルドは、[プロジェクト]メニューの[自動的にビルド]が有効になっている場合は、Javaファイルなどのリソースファイルを保存すると自動的に実行されます。
[自動的にビルド]が無効になっている場合は、プロジェクトを選択し右クリックメニューの[プロジェクトのビルド]を選択するか、[プロジェクト]メニューの[プロジェクトのビルド]を選択します。
JARファイルについては別途必要なため、これを作成します。
JARファイルの作成は、エクスポートウィザードから行います。
エクスポートウィザードを起動するには、[ファイル] > [エクスポート]を選択します。
エクスポートウィザードから[Java] > [JARファイル]を選択し、[次へ]をクリックします。
JARエクスポートウィザードが表示されます。
[エクスポートするリソースの選択]で[MyCalendar] > [src]フォルダを選択し、以下の設定項目を入力します。
情報を設定後、[完了]をクリックします。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
エクスポートするリソースの選択 | src/ |
生成されたクラスファイルとリソースをエクスポート | チェックする |
JARファイル | MyCalendar/MyCalendar.jar |
JARファイルの内容を圧縮 | チェックする |
JARエクスポートでは以下のメッセージが出力されますが、問題ありません。
実行
実行するファイル(クラス)を選択します。ワークベンチの[パッケージ・エクスプローラー]ビューにある[MyCalendar] > [src] > [myapp.javaform] > [MyCalendar.java]をクリックします。
メニューバーから[実行] > [実行] > [Javaアプリケーション]を選択します。アプリケーションが起動し、Javaフォームが表示されます。
追加した[前年]、[前月]、[今日]、[翌月]、[翌年]をクリックします。
押されたボタンに対応して、カレンダーの表示が切り替わります。
以下は「今日」を表示した状態から「翌年」を押した結果です。
タイトルバーのクローズボタン([X]ボタン)をクリックして、アプリケーションを終了します。