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Interstage Studio V12.0.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

E.2.3 Lesson3 ボタン

Lesson2で作成したJavaフォームにJBKのイメージボタンBeanを追加し、ボタンを押すことによりカレンダーの表示が変更できるようにします。

ボタンBeanの配置

  1. Lesson2で作成したプロジェクト「MyCalendar」をワークベンチで開きます。
    [Frame1.java]をJavaフォーム定義で開きます。ワークベンチの[パッケージ・エクスプローラー]ビューにある[MyCalendar] > [src] > [myapp.javaform] > [Frame1.java]を右クリックしてコンテキストメニューを表示します。そして[次で開く] > [グラフィカルエディタ]を選択します。

  2. オブジェクトパレットの[JBK]が選択されていない場合は、[JBK]をクリックします。

  3. オブジェクトパレットの[イメージボタン]をクリックし選択します。

  4. マウスを使ってJavaフォーム上でドラッグして配置します。

    Beanを選択している状態で、Javaフォーム定義のメニューバーから[編集] > [コピー]を選択します。

    メニューバーから[編集] > [貼り付け]を選択します。

    貼り付けたBeanをドラッグして、Beanの位置を変更します。

    同様な操作でボタンBeanを全部で5個配置し、下表のようにラベルプロパティの変更、イベント処理を記述します。

    Bean名

    ラベルプロパティの値

    actionイベント(action_actionPerformed)の処理

    jFImageButton1

    前年

    jFCalendarView1.moveYear(-1);
    calculateDays();

    jFImageButton2

    前月

    jFCalendarView1.moveMonth(-1);
    calculateDays();

    jFImageButton3

    今日

    jFCalendarView1.moveToday();
    calculateDays();

    jFImageButton4

    翌月

    jFCalendarView1.moveMonth(1);
    calculateDays();

    jFImageButton5

    翌年

    jFCalendarView1.moveYear(1);
    calculateDays();

    プロパティの変更は、プロパティシートを使って行います。jFImageButton1のラベルプロパティを変更する場合は、以下のようにします。

    イベント処理の記述は、Javaエディタを使って、それぞれのボタンの「action_actionPerformed」に処理を記述します。
    jFImageButton1の「action_actionPerformed」に処理を記述する場合は、[Beanリスト]ビューにある[Frame1] > [jFImageButton1] > [イベント] > [action_actionPerformed]をダブルクリックします。
    イベント処理の作成確認画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。

    「jFImageButton1_action_actionPerformed$」イベントの処理手続きが表示されるので、上の表にしたがって、手続きを入力します。

    Beanの配置およびボタンのラベルプロパティを変更したJavaフォームは以下のようになります。

  5. Javaフォームを保存します。
    Javaフォーム定義のメニューバーから[ファイル] > [上書き保存]を選択します。
    Javaフォーム定義のメニューバーから[ファイル] > [終了]を選択し、Javaフォームを終了します。

ビルド

  1. ビルドは、[プロジェクト]メニューの[自動的にビルド]が有効になっている場合は、Javaファイルなどのリソースファイルを保存すると自動的に実行されます。
    [自動的にビルド]が無効になっている場合は、プロジェクトを選択し右クリックメニューの[プロジェクトのビルド]を選択するか、[プロジェクト]メニューの[プロジェクトのビルド]を選択します。

  2. JARファイルについては別途必要なため、これを作成します。
    JARファイルの作成は、エクスポートウィザードから行います。
    エクスポートウィザードを起動するには、[ファイル] > [エクスポート]を選択します。
    エクスポートウィザードから[Java] > [JARファイル]を選択し、[次へ]をクリックします。

  3. JARエクスポートウィザードが表示されます。
    [エクスポートするリソースの選択]で[MyCalendar] > [src]フォルダを選択し、以下の設定項目を入力します。
    情報を設定後、[完了]をクリックします。

    設定項目

    設定内容

    エクスポートするリソースの選択

    src/

    生成されたクラスファイルとリソースをエクスポート

    チェックする

    JARファイル

    MyCalendar/MyCalendar.jar

    JARファイルの内容を圧縮

    チェックする

    JARエクスポートでは以下のメッセージが出力されますが、問題ありません。

実行

  1. 実行するファイル(クラス)を選択します。ワークベンチの[パッケージ・エクスプローラー]ビューにある[MyCalendar] > [src] > [myapp.javaform] > [MyCalendar.java]をクリックします。

  2. メニューバーから[実行] > [実行] > [Javaアプリケーション]を選択します。アプリケーションが起動し、Javaフォームが表示されます。

  3. 追加した[前年]、[前月]、[今日]、[翌月]、[翌年]をクリックします。
    押されたボタンに対応して、カレンダーの表示が切り替わります。
    以下は「今日」を表示した状態から「翌年」を押した結果です。

  4. タイトルバーのクローズボタン([X]ボタン)をクリックして、アプリケーションを終了します。