問題ビューに多くの問題が表示されている場合には、ビューの右上のメニューより[内容の構成]を選択することで、表示内容をカスタマイズすることができます。
[内容の構成]には、以下のような機能があります。
範囲指定
例えば、[同一プロジェクト内の任意の要素]を指定することで、選択しているリソースを含むプロジェクトに限定することができます。
重度の指定
エラー、警告、情報のどれを表示するかを指定することができます。
問題のタイプの指定
ビルダやバリデータなどの問題のタイプを指定して、表示内容を限定することができます。
その他
特定の記述を含む/含まないを指定して、表示内容を限定することができます。
Antスクリプトを記述して、以下のように設定することでビルド時にAntを呼び出すことができます。
プロジェクトのプロパティから[ビルダー]を選択します。
[新規]をクリックし、[構成タイプの選択]ダイアログボックスで[Antビルダー]を選択します。
[メイン]タブの[ビルドファイル]に、使用するAntスクリプトファイルを指定します。
Antスクリプトでワークスペース内のファイルを更新する場合には、[リフレッシュ]タブでAntスクリプト実行後に最新化を行いたい資産を指定します。
[ターゲット]タブでは、手動ビルド、自動ビルドなどビルドの仕方に合わせてターゲットを設定することができます。
[プロパティー]タブでは、Antの実行に必要なプロパティを指定できます。
ポイント
Antスクリプトを選択して、コンテキストメニューから[デバッグ] > [Antビルド]を選択することで、Antスクリプトのデバッグをすることもできます。
ワークスペース内にないJARファイルをクラスパスに追加する場合は、以下のどちらかの方法を使用すると環境依存の部分を吸収することができ、プロジェクト資産の可搬性が向上します。
ワークベンチを起動せずに、コマンドラインよりプロジェクトをビルドするには、ツール isstudiobld.exe を使用します。ツール isstudiobld.exe は、以下の場所にあります。
<ワークベンチのインストールフォルダ>\eclipse\isstudiobld.exe
以下にツール isstudiobld の使い方を説明します。
形式 | |
isstudiobld -data <workspace> [オプション] [<target> [<target2>...]] 注) [ ]は省略可能です。< >は該当する値を指定します。 | |
パラメタ | |
-data <workspace> | ワークスペースフォルダを指定します。 |
<target> | 実行するAntのターゲットを指定します。 |
オプション | |
-f <buildfile> | ビルドファイル(Antスクリプト)を指定します。 省略した場合は、以下の場所にあるビルドファイルを使用します。 <インストールフォルダ>\IDE\1200\etc\build\buildAll.xml |
-verbose または -v | 詳細を表示します。 |
-D<property>=<value> | プロパティを指定します。 |
-propertyfile <name> | プロパティを指定されたファイルからロードします。 |
-vm <JDKのインストールフォルダ>\jre\bin | ビルドファイル(Antスクリプト)を実行するJDKのjava.exeが存在するフォルダを指定します。 省略した場合は、環境変数PATHに指定されたJDKが使用されます。 |
注意
プロジェクトをビルドするには eclipse.incrementalBuild Antタスクを使います。
eclipse.incrementalBuild Antタスク内では、プロジェクトに指定されている[Javaコンパイラー]や[Javaのビルド・パス]の情報を元にビルドを行います。
eclipse.incrementalBuild以外のAntタスクでは、-vmオプションで指定したJDKを使用します。
認証プロキシを使用するネットワーク環境で検証機能を含んだビルドを行う場合には、設定ページの[一般] > [ネットワーク接続]で認証アカウントを含んだプロキシを設定してください。
プロキシが設定されていないとisstudiobld.exeコマンドが復帰しない事があります。その場合、Ctrl+Cでコマンドを終了させ、ワークベンチでプロキシを設定後、再度isstudiobld.exeコマンドを実行してください。
eclipse.incrementalBuild Antタスクの使い方は以下です。
属性 | 説明 |
---|---|
kind | ビルドの種類。incremetal, full, cleanのいずれかを指定します。デフォルト値はincremental。 |
project | ビルドするプロジェクトを指定します。省略した場合はワークスペースをビルドします。 |
例: ワークスペースをフルビルドする
<eclipse.incrementalBuild kind="full" />
例: プロジェクト project1 をクリーンする
<eclipse.incrementalBuild project="project1" kind="clean" />
ブレークポイントを多数設定していると余分な箇所での実行中断が多くなり、デバッグ効率が悪くなることがあります。
このような場合に、ブレークポイントを解除しないで一時的に無効にすることができます。ブレークポイントビューの右上のメニューから[グループ] > [<グループ化の方法>]を選択すると、ブレークポイントがグループ化されるので、グループ化されたブレークポイントをまとめて無効化することができます。
また、ブレークポイントビューのツールバー上から[すべてのブレークポイントをスキップ]を選択することで、すべてのブレークポイントを無効にすることもできます。
例外が発生したときにプログラムの実行を中断したい場合があります。このような場合には、例外ブレークポイントを利用します。メニューから[実行] > [Java 例外ブレークポイントの追加]を用いて例外クラスを指定することで、その例外が発生した際に実行を中断するように設定することができます。
デバッグ時に、例えば
addValue(obj.getName(), obj.getValue());
のような文をステップイン実行する際に、単にステップイン(F5)を実行すると以下の順番でステップインが行われます。
obj.getName()にステップイン
obj.getValue()にステップイン
addValue()にステップイン
もしaddValue()だけにステップインしたいのであれば、エディタ上で"addValue"を選択し、メニューから[選択項目にステップイン]を選択します。そうすると1.と2.は行われず、即座に3.が行われます。
デバッグ中にオブジェクトの内容の確認だけでなく、メソッドを実行してみたい場合があります。
そのような場合には、表示ビューまたは変数ビューの詳細ペインに式を入力して選択し、コンテキストメニューから、[表示]、[インスペクション]、または[実行]を選択します。
ビルドやデバッグに使用するJavaのバージョンを指定するには
ビルドやデバッグに使用するJavaのバージョンは、プロジェクトのビルドパスに指定しているJREシステムライブラリによって決まります。プロジェクトのJREシステムライブラリを構成することでJavaのバージョンを指定できます。
JREシステムライブラリでJavaのバージョンを指定する方法には、以下の種類があります。
ワークスペースのデフォルトJRE
ワークスペースのデフォルトJREを使用します。ワークスペースのデフォルトJREは、メニューバー[ウィンドウ] > [設定]で表示される設定ダイアログボックスの[Java] > [インストール済みのJRE]ページでチェックされているインストール済みのJREです。ワークスペースのデフォルトJREを変更すると、各プロジェクトで使用されるJREシステムライブラリも変更されます。
代替JRE
Javaのバージョンをプロジェクトごとに指定する場合に使用します。インストール済みのJREの中から、ビルドやデバッグに使用するJavaを選択します。
プロジェクトのJREシステムライブラリを構成するには、以下の手順で行います。
パッケージエクスプローラビューなどからプロジェクトを選択します。
コンテキストメニューから[プロパティー]を選択するか、メニューバーから[ファイル] > [プロパティー]を選択します。[プロパティー]ダイアログボックスが表示されます。
左のペインで[Javaのビルド・パス]を選択します。[Javaのビルド・パス]ページが表示されます。
[ライブラリー]タブを選択します。
一覧[ビルド・パス上のJARおよびクラス・フォルダー]から、[JRE システム・ライブラリー]を選択し、[編集]をクリックします。[ライブラリーの編集]ダイアログボックスが表示されます。
[システム・ライブラリー]から[ワークスペースのデフォルト JRE]か[代替 JRE]を選択します。[代替 JRE]を選択した場合は、コンボボックスで利用するインストール済みJREを選択します。
注意
システムライブラリの選択項目として[実行環境]がありますが、Interstage Studioでは使用できません。
インストール済みのJREにJDKを追加するには、以下の手順で行います。
ワークベンチのメニューから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。
[設定]ダイアログボックスの左のペインで[Java] > [インストール済みのJRE]を選択します。
右の[インストール済みのJRE]画面で[追加]をクリックします。
[JREの型]画面では"標準VM"を選択して[次へ]をクリックします。
[JRE定義]画面の[JRE ホーム]に、JDKのインストールフォルダを指定します。[JRE 名]に選択したフォルダ名に応じた名前が表示され、[JRE システム・ライブラリー]に指定したJDKのライブラリのJARファイルの一覧が表示されます。[完了]をクリックして画面を閉じます。
コンパイラー準拠レベルの変更
コンパイラー準拠レベルはプロジェクトのプロパティの[Javaコンパイラー]ページ、または、ワークスペース設定の[Java] > [コンパイラー]で変更操作ができますが、以下の理由によりビルドに使用するJavaのバージョンと異なる値に変更しないでください。
バージョンの違いによるメソッド・クラスの差異(利用可否)を検出することはできません。
コンパイラー準拠レベルで指定するバージョンと同等のJREが必要になります。
クラスファイルの互換性やソースの互換性の確認においても、コンパイラー準拠レベルで変更するのではなく、[Javaのビルド・パス]で変更してください。
注意
インストール済みのJREのデフォルトをJDK7にして、コンパイラー準拠レベルを変更していない場合、プロジェクト作成時のJREで[デフォルトJREの使用 (現在は 'JDK7')]を選択するとコンパイラー準拠レベルが1.8となります。
このような場合、JREとコンパイラー準拠レベルの値を合わせるようにしてください。