プロジェクトウィザードは、メニューから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択して、新規プロジェクトウィザードを起動し、以下のようにモジュールに応じてプロジェクトウィザードを選択します。
カテゴリ | プロジェクト | 説明 |
---|---|---|
EJB | EJB プロジェクト | EJBのモジュールを作成する場合に使用します。 |
Java EE | アプリケーション・クライアント・プロジェクト | アプリケーションクライアントのモジュールを作成する場合に使用します。 |
エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト | EARファイルを作成する場合に使用します。EARファイルは、EJB、Webアプリケーションおよびライブラリをまとめることができます。 | |
ユーティリティー・プロジェクト | 複数のモジュールで共用するライブラリを作成する場合に使用します。 | |
JPA | JPA プロジェクト | JPAを使用したライブラリを作成する場合に使用します。 |
Web | 動的 Web プロジェクト | Webアプリケーションのモジュールを作成する場合に使用します。 |
プロジェクトウィザードでの指定内容については、以下を参考にしてください。
プロジェクト名
生成するプロジェクト名を指定します。
プロジェクトのロケーション
プロジェクト資産の格納先を指定します。デフォルトでは、ワークスペースフォルダ配下になります。
ターゲット・ランタイム
Java EE 7アプリケーションを動作させるランタイムを選択します。これによりランタイムのライブラリがクラスパスに設定されます。
Interstage Application ServerのJava EE 7アプリケーション実行環境の場合は、[Interstage Application Server V12.0 (Java EE 7)]を選択します。
モジュールバージョン
EJBやWebアプリケーションなどの場合に、モジュールのバージョンを指定します。
構成
作成するモジュールやライブラリが、準拠する規約とそのバージョンを設定します。ウィザードやエディタなどの支援機能が、規約とバージョンに準拠するように動作します。
Interstage Application ServerのJava EE 7アプリケーション実行環境の場合、基本的には[Interstage Application Server V12.0 (Java EE 7) デフォルト構成]を選択します。
WebアプリケーションとJPAなど、複数の規約を利用する場合には、[変更]ボタンからプロジェクト・ファセットを指定します。
EARメンバーシップ
モジュールやライブラリをEARファイルにまとめる場合は、エンタープライズアプリケーションのプロジェクトを選択します。エンタープライズアプリケーションをあとで作成する場合は、ここで選択する必要はありません。
ワーキング・セット
プロジェクトをワーキングセットに追加する場合は、ワーキングセットを選択します。
注意
[EARメンバーシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。
[EARメンバーシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェック、[クライアントのインターフェースとクラスを持つ EJB クライアント JAR モジュールを作成する]をチェックしてEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBクライアントプロジェクトに作成されます。
[EARメンバーシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェック、[クライアントのインターフェースとクラスを持つ EJB クライアント JAR モジュールを作成する]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでは、モジュールやライブラリをまとめてEARファイルを作成することができます。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトウィザード固有の指定内容については、以下を参考にしてください。
コンテンツ・ディレクトリー
プロジェクトとして作成しているJava EEモジュール以外で、EARファイルに含めたいファイルを格納するためのフォルダの名前を指定します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成後、EARファイルに追加するJava EEモジュールを変更したい場合には、プロジェクトの[デプロイメント・アセンブリー]プロパティで編集します。
ポイント
EARファイルにすると、アプリケーションをまとめて配備できるだけでなく、EARファイル内のJava EEモジュールの依存関係を定義でき、運用環境でのクラスパスの設定などの作業を軽減できます。
エンタープライズアプリケーションにアプリケーションクライアントを含めるとエンタープライズアプリケーションに含まれるモジュールやライブラリをクライアントスタブとしてダウンロードすることができます。詳細は"Interstage Application Server Java EE 7 設計・構築・運用ガイド"の"Java EEアプリケーションクライアントの運用操作"の"クライアントスタブJARファイルをダウンロード"を参照してください。
Javaアプリケーションをビルドするためには、プロジェクトにビルドパス(クラスパス)を設定します。Java EE 7のモジュールやライブラリは、以下のどれかの方法でビルドパスを設定します。
Java EE 7のアプリケーションを動作させるランタイムを選択すると、そのライブラリがビルドパスに追加されます。これはプロジェクトの[プロジェクト・ファセット]プロパティの[ランタイム]タブで設定することができます。
ビルドパスに「Interstage Libraries」の名前でライブラリが追加されます。
パッケージ(EAR/WARファイルなど)にまとめたモジュールやライブラリは、パッケージ内のクラスを参照できます。この指定は動的Webプロジェクト、EJBプロジェクト、EARプロジェクトの[デプロイメント・アセンブリー]プロパティで指定します。
プロジェクトの[Javaのビルド・パス]プロパティでビルドパスを設定できます。この設定で追加したライブラリは、運用環境には反映されません。このため、アプリケーションサーバに配備する前に、運用環境のクラスパスの設定をする必要があります。
注意
間違ってプロジェクトの[Javaのビルド・パス]プロパティの[ライブラリー]タブでInterstage Librariesを除去してしまった場合、以下の手順で再度Interstage Librariesを追加できます。
プロジェクトの[プロジェクト・ファセット]プロパティの[ランタイム]タブで、「Interstage Application Server V12.0 (Java EE 7)」のチェックを外して、[適用]をクリックします。
同じ画面で、「Interstage Application Server V12.0 (Java EE 7)」のチェックを付けて、[OK]をクリックします。
Java EE 7アプリケーションを開発する場合、他者が開発したJava EE 7モジュールを利用して開発する場合があります。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでEARファイルを作成する場合、Java EE 7モジュールをインポートし、Java EE 7モジュールのプロジェクトを作成する必要があります。
ワークベンチのメニューから[ファイル] > [インポート]を選択し、[インポート]ウィザードからインポートするファイル形式を選択します。
ポイント
インポートするJava EE 7モジュールにソースファイルが含まれている場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトのソースフォルダにソースファイルが格納されます。
インポートするJava EE 7モジュールにソースファイルが含まれていない場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトにImportedClassesフォルダが作成され、ImportedClassesフォルダにクラスファイルが格納されます。