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Interstage Studio V12.0.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.2.2 開発の流れ

ここでは、以下のようにJPAを使用したアプリケーションの開発を進めます。

  1. データベースの準備
    JPAアプリケーションのためのデータベースの環境を準備します。

  2. 永続性ユニットの作成

    • 動的Webプロジェクトの作成
      JPAアプリケーションを作成するために、まず動的Webプロジェクトを作成します。ウィザードに従って動的Webプロジェクトを作成することで、ビルドに必要なクラスパスの設定などが自動的に行われます。

    • persistence.xmlの編集
      永続性ユニットで使用するデータソースをpersistence.xmlに記述します。

  3. Entityの作成
    以下の手順でEntityを作成します。

    • エンティティクラスの作成
      ウィザードでエンティティクラスを作成します。

    • Entityアノテーションの設定
      JPA構造ビューとJPA詳細ビューを使用し、作成したクラスにEntityアノテーションを設定します。

    • テーブルとの関連付け
      JPA構造ビューとJPA詳細ビューを使用し、Entityとデータベーステーブルの関連付けを行います。

    • フィールドの追加
      Entityに永続項目となるフィールドを追加します。

    • 列との関連付け
      JPA構造ビューとJPA詳細ビューを使用し、永続フィールドとデータベースの関連付けを行います。

    • getメソッドの追加
      永続フィールドにアクセスするためのgetメソッドを追加します。

  4. ロジッククラスの作成

    • クラスの作成
      ウィザードでJavaクラスを作成します。

    • ロジッククラスの実装
      ロジッククラスにEntityを使用したデータベースアクセス処理の実装を行います。

  5. Webアプリケーションの作成
    以下の手順でクライアントとなるWebアプリケーションを作成します。

    • サーブレットクラスの作成
      Webアプリケーションのリクエストを受け付けるコントローラとしてのサーブレットをウィザードで作成します。

    • Dependency Injectionの指定
      ロジッククラスではEntityを使用したデータベースアクセス処理を行うためEntityManagerFactoryが必要です。そのオブジェクトを取得するためにフィールドにDependency Injectionを指定します。

    • サーブレットクラスの実装
      ロジッククラスの呼び出しを含めたサーブレットの実装処理を行います。

    • 入出力画面の作成
      Webアプリケーションの入出力画面をウィザードで作成します。

  6. Interstage Application ServerのJDBC設定
    永続性ユニットで指定したデータソースをJava EEコンテナで使用可能にするために以下の手順で環境を設定します。

    • Interstage Java EE 7管理コンソールの起動
      サーバビューからInterstage Java EE 7管理コンソールを起動します。

    • JDBC Connection Poolの作成
      Interstage Java EE 7管理コンソールでJDBC Connection Poolを作成します。

    • JDBC Resourceの作成
      Interstage Java EE 7管理コンソールでJDBC Resourceを作成します。

  7. アプリケーションの動作確認
    以下の手順でアプリケーションの動作確認を行います。

    • プロジェクトとサーバの関連付け
      アプリケーションをどのサーバに配備するかを設定します。動的Webプロジェクトをサーバに追加します。

    • ブレークポイントの設定
      実行時にデバッガでプログラムの動作を確認するため、ブレークポイントを設定します。

    • サーバの起動
      Webブラウザからのアプリケーションに対するリクエストを受けつけられるように、サーバを起動します。サーバ起動前に配備は自動的に行われます。

    • アプリケーションの実行
      Webブラウザを起動し、アプリケーションのURLにアクセスすることで動作確認を開始します。

    • アプリケーションのデバッグ
      プログラムをデバッグし、アプリケーションが正常に動作することを確認します。

  8. 運用環境へのアプリケーションの配布
    以下の手順で運用環境への配布を行います。

    • アプリケーションのエクスポート
      運用環境へアプリケーションを配布するため、WARファイルを作成します。

    • 運用環境への配布
      Interstage Java EE 7管理コンソールからWARファイルを配備します。