名前
acec cancel - 同期型高速コピーの停止
形式
acec cancel -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-force] [-xml]
機能説明
指定したコピーグループまたはコピーペアの、同期型高速コピーを停止します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で同期型高速コピーの同期処理を停止します。
オプション
コピーグループ名を指定します。
コピーペアを指定します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらかのコピーペアを指定します。指定したコピーペアから、Storage ClusterのペアとなるETERNUS ディスクアレイのコピーペアが自動的に取得され、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で同期型高速コピーの同期処理が停止されます。
設定されている方向と逆方向のコピーを停止します。
セッションを強制的に停止させます。
実行結果をXML形式で表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用していない場合
> acec cancel -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> ET001/0x3:ET001/0x8 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> Succeeded : 3 Failed : 0
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合
> acec cancel -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> # Standby-Session : ET002/0x1:ET002/0x11 ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> # Standby-Session : ET002/0x2:ET002/0x12 Succeeded : 2 Failed : 0
注意事項
コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。
RECの転送モードがConsistencyモードまたはStackモードの場合は、-forceオプションを指定して、RECセッションを強制的に停止します。この場合、コピー先の整合性は保証されません。
コピー先の整合性を保証した状態でRECセッションを停止する場合は、以下の手順を実施してください。
acec suspendコマンドに-forceオプションを指定して、RECセッションを強制的に一時中断します。
acec changeコマンドで、RECの転送モードをThroughモードに変更します。
acec resumeコマンドでRECを再開します。
acec queryコマンドで、コピーフェーズが等価維持状態になっていることを確認します。
acec suspendコマンドでRECセッションを一時中断します。
このとき、-forceオプションは指定しないでください。
本コマンドで、RECセッションを停止します。
このとき、-forceオプションは指定しないでください。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合
TFOグループの状態が"Normal"の場合、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらか一方でも同期型高速コピーの同期処理を停止できないときは、コマンドが異常終了することがあります。PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で異常の原因を確認し、異常が発生しているストレージでエラーメッセージに対する対処を実施してください。
TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"、または、TFOグループの状態が"Halt"の場合、コマンドは、TFOステータスが"Active"のストレージで同期型高速コピーの同期処理を停止して正常終了しますが、TFOステータスが"Standby"のストレージで同期型高速コピーの同期処理を停止できていないことがあります。そのとき、ccm7002メッセージが出力されることがあります。
ccm7002メッセージが出力された場合は、TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"以外になったあとに、「3.12.11 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照して対処してください。