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ETERNUS SF Express 16.4 / Storage Cruiser 16.4 / AdvancedCopy Manager 16.4 移行ガイド
FUJITSU Storage

10.1.1 クラスタ運用でない場合のバージョンアップインストール

クラスタ運用をしていない場合のバージョンアップインストール手順について説明します。

10.1.1.1 バージョンアップインストール前の作業

クラスタ運用でない場合に、Windows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

ポイント

バージョンアップインストールを行う前に、システムをバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、バージョンアップインストール中に異常が発生した場合にバックアップからシステムを復元(リストア)することで、バージョンアップインストール前の状態に戻すことができます。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量(400MB)が空いているか確認してください。
    バージョンアップインストールに必要な容量が空いていない状態でバージョンアップインストールを実行した場合、以下のメッセージが出力され、インストールがエラー終了します。インストールに必要な空き容量を確保してから、バージョンアップインストールを再実行してください。

    出力メッセージ(インストール先のドライブ文字がCの場合):

    指定されたディスク(C:)の容量が不足しています。ディスク領域を増やしてから、再度実行してください。
  3. Storage Cruiserエージェントが導入されている場合は、Storage Cruiserエージェントのサービスを停止します。
    サービスの停止方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

  4. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerサービスを停止します。

    $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat

    $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

  5. ETERNUS VASA Providerを使用している場合は、Provider機能を停止します。
    Windowsのサービス画面で、「ETERNUS Information Provider」を停止してください。

10.1.1.2 バージョンアップインストール手順

C.3 Express/Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager 16.xのマネージャー機能のバージョンアップインストール手順(Windows版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。

ポイント

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、「11.3.1 ETERNUS SF Managerのバージョンアップインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)」を参照し、正常な状態に復旧してください。

10.1.1.3 バージョンアップインストール後の作業

Windows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストール後に、以下の作業を実施してください。

  1. 本バージョンレベルのETERNUS SF Managerは、Symfowareを使用しません。
    バージョン16.1以降からのバージョンアップの場合、本手順は不要です。
    バージョン16.0からのバージョンアップの場合、以下の手順でSymfoware Serverをアンインストールします。

    1. ほかの製品が、Symfowareを利用していないことを確認します。利用している場合はアンインストールしないでください。

    2. [プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
      Symfoware ServerとSymfoware Clientがインストールされていますが、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。

  2. Storage Cruiserエージェントが導入されている場合は、Storage Cruiserエージェントのサービスを開始します。
    サービスの開始方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「エージェントの起動と停止」を参照してください。

  3. 以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerサービスを起動します。

    $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat

    $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

ポイント

11.3.1 ETERNUS SF Managerのバージョンアップインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)」の作業を実施して正常な状態に復旧した場合は、データの整合性を確保するために、運用管理サーバで、stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を実行してサーバ情報を変更してください。

-nオプションに運用管理サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行します。運用管理サーバ名は、stgxfwcmdispsrv(サーバ情報表示コマンド)の[Server]欄で確認してください。

<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <運用管理サーバ名>

それぞれのコマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

続いて、「10.1.3 運用再開」を実施してください。