NAS 装置のボリュームまたは qtree のマウント設定を行います。
マウントポイントのディレクトリが存在しない場合は、事前にディレクトリを作成してください。ただし、作成したディレクトリ内にサブディレクトリやファイルを作成しないでください。サブディレクトリやファイルがあると PRIMECLUSTER でのマウント制御が正常に行えません。
/etc/vfstab.pcl にマウント設定を記載します。
<NR1000F(7-Mode)装置、または、ETERNUS DX装置を使用している場合> #RMS#<NAS 装置のホスト名:NAS 装置のボリューム名または qtree 名> - <マウントポイント> nfs - no <オプション>
<NR1000F(cDOT)装置を使用している場合> #RMS#<NAS 装置のデータアクセス用ホスト名:NAS 装置のボリューム名または qtree 名> - <マウントポイント> nfs - no <オプション>
IPv4のアドレスのNAS装置を使用したスタンバイ運用の場合、オプションには下記を指定することを推奨します。
rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,proto=tcp,forcedirectio,vers=3
IPv4のアドレスのNAS装置を使用したスケーラブル運用の場合、オプションには下記を指定することを推奨します。
rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,proto=tcp,noac,vers=3
IPv6のアドレスのNAS装置を使用したスタンバイ運用の場合、オプションには下記を指定することを推奨します。
rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,proto=tcp6,forcedirectio,vers=3
IPv6のアドレスのNAS装置を使用したスケーラブル運用の場合、オプションには下記を指定することを推奨します。
rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,proto=tcp6,noac,vers=3
例
以下に設定例を示します。
<IPv4のアドレスのNAS装置を使用したスタンバイ運用の場合> #RMS#netapp1:/vol/vol1 - /mountpoint1 nfs - no rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,proto=tcp,forcedirectio,vers=3
<IPv6のアドレスのNAS装置を使用したスタンバイ運用の場合> #RMS#netapp1:/vol/vol1 - /mountpoint1 nfs - no rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,proto=tcp6,forcedirectio,vers=3
参考
マウント設定時に forcedirectio オプションを指定することで、トラブルなどによりサーバがダウンした際に、キャッシュデータが消失するのを防止します。