NAS 装置の設定について説明します。
初期設定
NAS 装置のマニュアルに従い、初期設定 (ネットワーク設定、RAID 設定等) を行ってください。NAS装置のホスト名は、本製品の環境設定時に入力する必要があります。
参考
NR1000F(cDOT)装置には、データアクセス用と管理用の2種類のホスト名があります。環境設定時に2種類のホスト名を入力します。
ボリューム作成
NAS 装置のマニュアルに従い、ボリュームまたは qtree の作成を行ってください。作成したボリュームまたは qtree は本製品の環境設定時に入力する必要があります。
ホスト設定
NAS装置のホスト名とIPアドレスをクラスタ構成ノードの/etc/hosts に登録してください。登録後、クラスタ構成ノードからNAS装置に対してアクセスできることを確認してください。
NAS(7-Mode) 装置を使用する場合、NAS(7-Mode) 装置の /etc/hosts ファイルに設定するホスト名は、クラスタノードのホスト名と一致させてください。もし異なる場合、正常にロック解除できない場合があります。
NR1000F(cDOT)装置にて、NR1000Fクラスタの自動takeover機能を使用する場合、クラスタ構成ノードの/etc/hostsには、NR1000F(cDOT)装置の管理用ホスト名として、NR1000F(cDOT)装置のクラスタノード名を設定してください。もし異なる場合、NR1000F(cDOT)装置のtakeoverが行われません。
ETERNUS DX装置のポート設定(ETERNUS DX 装置を使用する場合のみ)
ETERNUS DX 装置を使用する場合、以下の手順で、PRIMECLUSTERで使用するポートを開放する必要があります。
ETERNUS DX 装置のCLIにログインします。
ETERNUS DX 装置のCLIコマンドを実行して、PRIMECLUSTERのポートをオープンします。
CLI>set nas-port -port <ポート番号> -primecluster open
参照
ETERNUS DX 装置のCLIコマンドについては、ETERNUS DX 装置のCLIユーザーズガイドを参照してください。
SSH設定
本製品は NAS 装置の制御にSSH 2.0プロトコルを使用します。そのため、クラスタノードおよびNAS装置でSSH 2.0プロトコルを使用できるように設定し、公開鍵認証でパスワードなしで接続できるように設定してください。
設定手順についてはNAS装置のマニュアルを参照してください。
設定完了後、NAS 装置に対してクラスタノードからsshを使用してパスワードなしでコマンドを実行できることを確認してください。ETERNUS DX装置を使用している場合には、クラスタを構成しているすべてのノードで"4.3 clnasdxpreset - ETERNUS DX用事前設定コマンド"の事前設定コマンドを実行してください。
<NR1000F(7-Mode)装置を使用している場合> # /usr/bin/ssh -2 nas1 date Mon Jan 19 13:45:30 JST 2015
<NR1000F(cDOT)装置を使用している場合> 管理用ホスト名に対して、アクセスできることを確認します。 # /usr/bin/ssh -2 -l admin cdot1 date Node Date Time zone --------- ------------------------ ------------------------- cdot1 Wed May 20 17:01:32 2015 Japan cdot2 Wed May 20 17:01:32 2015 Japan 2 entries were displayed.
<ETERNUS DX装置を使用している場合> # /opt/FJSVclnas/sbin/clnasdxpreset dxs31 Presetting OK. # /usr/bin/ssh -2 dxs31 date Mon Jan 19 13:45:30 JST 2015
exportfs 設定 (NR1000F(7-Mode)を使用する場合のみ)
以下の手順で、exportfs の設定をする必要があります。
NR1000F(7-Mode)装置の /vol/vol0 ボリュームを NR1000F(7-Mode)装置に設定した管理サーバでマウントします。
<上記でマウントしたマウントポイント>/etc/exports ファイルに、使用する NR1000F(7-Mode)装置上のボリューム名または qtree 名と、そのボリュームにアクセスするクラスタノード名を登録します。