DBやファイルが破損した場合に、復旧できるようにバックアップ時点のユーザ資源データをバックアップします。バックアップ対象となるユーザ資源データはAR実行サーバで管理しているデータです。
バックアップされる対象資材としては、以下があります。
- ARマーカー
- シナリオ
- シーン
- AR重畳表示定義
- 利用者定義テーブル
- ファイル
- データベースユーザ
- 名前:
-
%インストールディレクトリ%\bin\arsvbackup
- 機能説明:
-
- 本製品のユーザ資源データを、運用管理UI定義ファイルで指定したバックアップ先ディレクトリに、バックアップするコマンドです。
- バックアップ先ディレクトリ配下に、バックアップを実行した日時のディレクトリを作成し
(その日時ディレクトリのディレクトリ名がバックアップ名となります)日時ディレクトリ配下に2つの圧縮形式ファイルを作成します。
- [バックアップ先ディレクトリ]\<YYYYMMDDHHMMSS>
<YYYYMMDDHHMMSS>は年4桁・月2桁・日2桁・時間2桁・分2桁・秒2桁の形式です。
- ディレクトリ内にはbackupConfiguration.iniが作成されます。ファイル内には以下が記載されます。
- バックアップデータの製品バージョン
- バックアップデータのOS情報
例
例えば2014年12月23日12時34分56秒の場合、作成されるディレクトリ名は20141223123456になります。
ポイント
既に同名の日時ディレクトリが存在していた場合、その日時ディレクトリ配下のファイルは上書きされます。
実際の動作としては、以下のいずれかになります。
- 既存同名ファイルをリネーム→バックアップ完了→リネームしたファイルを削除。
- 既存同名ファイルをリネーム→バックアップ失敗→リネームを元の名前に戻す。
- 使用例:
-
> %インストールディレクトリ%\bin\arsvbackup
- 上記操作を2014年12月14日15時30分45秒に操作した場合、以下のファイルが作成されます。
- [バックアップ先ディレクトリ]\20141214153045\arsvdb.zip
- [バックアップ先ディレクトリ]\20141214153045\arsvfile.zip
- [バックアップ先ディレクトリ]\20141214153045\backupConfiguration.ini
- 出力:
- コマンドの実行結果が標準出力に出力されます。出力例を以下に示します。
Backup to [バックアップ先ディレクトリ]\[日時ディレクトリ]
Command arsvbackup executed successfully.
- ログ出力:
- コマンドの進行状況はログに出力されます。
- ログの出力形式などの詳細は、arsvadminコマンド時と同様です。