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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

付録B Oracleと連携したバックアップ運用(サンプルスクリプト)

本章では、AdvancedCopy Manager用のサンプルスクリプトについて説明します。
サンプルスクリプトの目的は、AdvancedCopy Managerを使用して、業務ボリュームのデータをバックアップ可能とすることです。バックアップ運用管理者は、業務に合わせてサンプルスクリプトを修正し、実際のバックアップ運用に適用します。

ポイント

本章で説明するサンプルスクリプトは、バックアップ管理機能向けに作成されています。本スクリプトを参考にしてレプリケーション管理機能向けに作成することで、Oracleのデータベースもコピーを作成できます。

本ドキュメントおよびサンプルスクリプトでは、バックアップ対象とするインスタンス内にあるすべての表領域の物理データファイルが配置されているドライブ2つとも、バックアップしています。スクリプトを修正すれば、バックアップを取りたい表領域のあるドライブだけをバックアップできます。

なお、AdvancedCopy Managerはドライブ単位でバックアップするため、バックアップ対象表領域のデータファイルのあるドライブにほかの表領域のデータファイルが存在する場合は、それらに対してもOracleへのバックアップ宣言を必ず行っておいてください。例えば、以下の図のSYSTEM表領域にバックアップを行いたい場合、同一ボリュームに存在しているほかの表領域も含め、5つの表領域すべてにOracleへのバックアップ宣言を行ってください。

Oracleへのバックアップ宣言なしにバックアップした表領域のデータファイルは、バックアップ中もデータファイルが更新されて不整合が発生するため、リカバリーに使用できません。

図B.1 Oracleインスタンスとドライブ表領域のデータファイルの関係(サンプルスクリプトの場合)

AdvancedCopy Managerで提供するサンプルスクリプトは、以下のバージョンのOracleを想定して作成しています。それ以外のバージョンをご使用の場合は、適宜修正してご使用ください。