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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

12.1 概要

Storage Clusterコンティニュアスコピー機能は、PrimaryストレージとSecondaryストレージに同時にコピーを行うことで、両ストレージで整合性のとれた状態にするETERNUS ディスクアレイの機能です。Storage Cluster環境において、Primaryストレージでアドバンスト・コピー実施中にフェイルオーバが発生した場合、Primaryストレージが停止しても、Secondaryストレージで自動的にアドバンスト・コピーの処理を引き継いでコピー運用を継続できます。このため、停電などによる電源切断や、筺体故障などの障害が発生したときでも、コピーセッションを停止することなく、アドバンスト・コピーの運用を継続できます。

Storage Cluster機能の説明は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「Storage Cluster機能」を参照してください。

図12.1 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能

Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用するレプリケーション運用の手順は、Storage Clusterの対象となっていないボリューム(以降、“非TFOV”と略します)のレプリケーション運用と同じです。TFOVからTFOVへのアドバンスト・コピーを実行すると、Storage Clusterコンティニュアスコピー機能が動作し、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方でコピーセッションを開始します。このため、それぞれのストレージの状態を意識することなくアドバンスト・コピーを実行できます。

AdvancedCopy Managerでは、TFOステータスが"Active"のストレージにあるセッションを“Active側コンティニュアスコピーセッション”、TFOステータスが"Standby"のストレージにあるセッションを“Standby側コンティニュアスコピーセッション”と呼びます。

ポイント

  • PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらかが停止している場合でも、アドバンスト・コピーを実行できます。

  • 非TFOVと非TFOVの間のコピーには、Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を使用できません。従来のアドバンスト・コピーを使用してください。

  • TFOVと非TFOVの間のコピーには、Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を使用できません。アドバンスト・コピー機能を利用する場合は、AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを利用してください。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「TFOVを使ったアドバンスト・コピーの運用」を参照してください。

  • TFOVからTFOVへのリモートアドバンスト・コピーは、未サポートです。
    TFOVから非TFOVへのリモートアドバンスト・コピーを行う場合は、AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを利用してください。詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「TFOVを使ったアドバンスト・コピーの運用」を参照してください。