VSSおよびHyper-V VSSライタと連携することにより、アドバンスト・コピー機能を使用したHyper-VゲストOSのバックアップを実現します。
図9.1 バックアップの処理イメージ[CSV環境の場合]
本機能のバックアップ/リストア対象は、CSVに構築されたHyper-VのゲストOSです。
CSV以外のボリュームに構築されたゲストOSのバックアップ/リストアはサポートしません。
構築時に以下の点に注意してください。
Hyper-VのInitial Store(承認ストア)は、本機能でバックアップできません。
Initial Storeは、Windows Serverバックアップを使用してバックアップ/リストアしてください。
Hyper-VホストがWindows Server 2012 R2またはWindows Server 2016の場合、Hyper-VのゲストOSは"世代1"で構築してください。
アドバンスト・コピー(OPC、QuickOPC)を使用することで、サーバに負担をかけずに瞬時にバックアップを作成します。
アドバンスト・コピーはETERNUS VSS Hardware Providerにより実行されます。
バックアップ対象ファイル(ゲストOSの構成ファイル)がバックアップボリュームにコピーされます。
稼働中のゲストOSをオンラインバックアップするには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
Hyper-VのゲストOSに、以下のどれかのOSがインストールされている
Windows Server 2008
Windows Server 2012 (Hyper-VホストがWindows Server 2012以降の場合)
Windows Server 2012 R2 (Hyper-VホストがWindows Server 2012 R2以降の場合)
Windows Server 2016 (Hyper-VホストがWindows Server 2016以降の場合)
Windows 7
Windows 8 (Hyper-VホストがWindows Server 2012以降の場合)
Windows 8.1 (Hyper-VホストがWindows Server 2012 R2以降の場合)
Windows 10 (Hyper-VホストがWindows Server 2016以降の場合)
ゲストOSに「統合サービス」がインストールされている (Windows Server 2012以降は除く)
「統合サービス」の中の「バックアップ(ボリューム スナップショット)」サービスが有効になっている
ゲストOSが使用するすべてのディスクが、NTFSでフォーマットされたベーシックディスクになっている
上記条件のどれかが満たない場合、ゲストOSはオフラインバックアップされます。
稼働中のゲストOSをオフラインバックアップすると、Hyper-V VSSライタにより、一時的にゲストOSが休止状態になります。