本章では、管理対象サーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。
本章において、プライマリノードとは、管理対象サーバ業務を行うクラスタ業務の運用系ノードです。セカンダリノードとは、同クラスタ業務における待機系ノードです。
セカンダリノードAとは、同クラスタ業務における待機ノードの中で、管理対象サーバ業務の環境を最初に作成するノードです。セカンダリノードBとは、同クラスタ業務における残りの待機ノードです。
1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合は、プライマリノードおよびセカンダリノードAの作業を実施してください。カスケード運用または移動待機運用の場合は、プライマリノード、セカンダリノードA、およびセカンダリノードBの作業を実施してください。
例
3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。
4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。
注意
すべてのノードの環境は同じである必要があります。
n:1運用待機運用の場合、すでにセカンダリノードの環境が設定されているときがあります。このときは、セカンダリノードと同じ内容で、プライマリノードの環境を設定してください。
管理対象サーバ業務のカスタマイズは、1回の実施につき、1つのクラスタ業務について設定します。相互待機運用などを構築する場合は、カスタマイズの手順を繰り返してください。
既存のクラスタ業務に追加するか、新規のクラスタ業務に追加するか、カスタマイズの前に決めておいてください。
セットアップ終了後、管理対象サーバ業務で使用するリソースを、別のクラスタ業務に移動しないでください。
カスタマイズ方法は、OSによって異なります。Windows環境の場合は「8.1 Windows版クラスタシステムでのカスタマイズ」を、Solaris/Linux/HP-UX環境の場合は「8.2 Solaris版/Linux版/HP-UX版クラスタシステムでのカスタマイズ」を参照してください。