Storage Cruiserエージェントが正しいLAN経路でStorage Cruiserマネージャーと通信するために、管理対象サーバが通信に使用するIPアドレス(管理LANのIPアドレス)を、「起動IPアドレス」に設定します。
Solaris環境、Linux環境、HP-UX環境、AIX環境の場合は、以下の手順で起動IPアドレスを設定してください。
Windows環境の場合は、以下のどちらかの方法でStorage Cruiserエージェントのインストール作業を実施したときだけ本作業が必要です。
サイレントインストール機能のデフォルトインストールを実施した場合
サイレントインストール機能のカスタムインストールを、インストールパラメーターファイルの"Agent_server_IP_address"にIPアドレスを指定せずに実施した場合
Storage Cruiserエージェントが動作中の場合は、Storage Cruiserエージェントのサービスを停止します。
サービス画面を開きます。
Windows Server 2012以降の場合
[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
上記以外のWindows環境の場合
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]をクリックします。
"ETERNUS SF Storage Cruiser Agent"を選択し、[停止]ボタンをクリックします。
Storage Cruiserエージェントに起動IPアドレスを設定します。
> $INS_DIR\ESC\Agent\bin\setagtip -i <IPアドレス>
$INS_DIRは、Storage Cruiserエージェントをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。
Storage Cruiserエージェントが動作中の場合は、以下のコマンドを実行して、Storage Cruiserエージェントを停止します。
# /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt |
Storage Cruiserエージェントに、起動IPアドレスを設定します。
# /opt/FJSVssage/bin/setagtip -i <IPアドレス> |
ポイント
起動IPアドレスの設定値について
管理対象サーバに設定されているIPアドレスに応じて、以下のように設定してください。
IPアドレスが管理対象サーバに1つだけ設定されている場合は、そのIPアドレスを設定します。
IPアドレスが管理対象サーバに複数設定されている場合は、管理対象サーバと運用管理サーバのネットワーク構成から起動IPアドレスを選択し、設定します。基本的に、運用管理サーバのRoute側にあるLANに設定されているIPアドレスを設定します。
ファイアーウォール環境など、IPアドレス変換(NATなど)を行っている環境では、サーバ本体のIPアドレスではなく、運用管理サーバから通信できるIPアドレスを設定します。
注意
IPv6アドレスを使用する場合は、以下の注意事項があります。
グローバルアドレスだけサポートします。
WebコンソールはRFC5952に準拠してIPアドレスを表示します。このため、本コマンドで指定した内容とIPアドレスの表示形式が異なる場合があります。