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ETERNUS SF Express 16.5 / Storage Cruiser 16.5 / AdvancedCopy Manager 16.5 導入ガイド
FUJITSU Storage

5.2.7 AdvancedCopy Managerエージェント(Linux版)のサイレントインストール手順

サイレントインストールは、以下の手順で実行します。

  1. インストールパラメーターファイルの編集

  2. サイレントインストールの実行

アップグレードインストールの手順は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 移行ガイド』を参照してください。

5.2.7.1 インストールパラメーターファイルの編集

デフォルトインストールを利用する場合は、本作業が不要です。

インストールパラメーターファイルは、インストール先ディレクトリやポート番号などのインストールパラメーターを指定するファイルです。このファイルはDVD-ROMに格納されており、各インストールパラメーターには初期値が設定されています。インストールパラメーターファイルの詳細は、「D.13 Solaris/Linux版インストールパラメーターファイル(AdvancedCopy Managerエージェント用)」を参照してください。

インストールパラメーターファイルは、本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」に格納されています。

インストールパラメーターを変更する場合は、DVD-ROMにあるインストールパラメーターファイルを任意の場所にコピーし、コピーしたファイルを編集してください。各インストールパラメーターの説明は、「D.14 Solaris/Linux版インストールパラメーター(AdvancedCopy Managerエージェント用)」を参照してください。

5.2.7.2 サイレントインストールの実行

AdvancedCopy Managerエージェント(Linux版)のサイレントインストール手順は、以下のとおりです。

  1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

  2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を装置のDVD-ROMドライブに挿入し、DVD-ROM媒体をマウントします。

    以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。

    # mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVD-ROMマウントポイント>
  3. 以下のサイレントインストール用のコマンドを実行し、インストールします。

    • デフォルトインストールの場合

      <インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。

      # <環境別ディレクトリ>/acmagtsilentinstall.sh [-l <インストールログファイル>]
    • カスタムインストールの場合

      <インストールパラメーターファイル>は絶対パスで指定します。<インストールパラメーターファイル>の指定は必須です。
      <インストールログファイル>に、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定します。<インストールログファイル>の指定は任意です。

      # <環境別ディレクトリ>/acmagtsilentinstall.sh -s <インストールパラメーターファイル> [-l <インストールログファイル>]

    上記の<環境別ディレクトリ>は、以下の表を参考にしてください。

    利用環境

    ディレクトリ

    Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)

    <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel5_x86

    Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)でSymfoware連携機能を利用する場合

    Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)でSymfoware連携機能を利用しない場合

    <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel5_x64

    Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)
    Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)

    <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel6_x86

    Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)

    <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel7_x86

    SUSE Linux Enterprise Server 12 for AMD64 & Intel64

    <DVD-ROMマウントポイント>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/sles12_x86

    ポイント

    • インストールログファイルの指定がない場合、/var/tmpディレクトリにacmagtsilentinstall.logという名前のインストールログファイルを作成します。

    • 指定したインストールログファイルと同名のファイルが存在する場合、上書きします。

    • インストールログファイルを格納するディレクトリには、書込み権限のある実在するディレクトリを指定する必要があります。書込み権限がない場合は、プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力を行わずにエラー終了します。

    注意

    • オプションの指定に誤りがあった場合は、エラーメッセージをインストールログファイルに出力して終了します。プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力は行いません。

    • サイレントインストール用のコマンドを多重実行しないでください。多重実行した場合は、あとから実行したコマンドが異常終了します。このとき、インストールログファイルは作成されません。

  4. インストールが終了すると、プロンプトが表示されます。
    以下のコマンドを実行した後、インストールに使用したDVD-ROM媒体を装置から取り出します。

    # umount <DVD-ROMマウントポイント>

5.2.7.3 サイレントインストール結果の確認

サイレントインストール用のコマンドの復帰値を確認してください。なお、必要に応じて、インストールログファイルを確認してください。ただし、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が3または9の場合、インストールログファイルは作成されません。コマンドの復帰値の説明は、「E.3 サイレントインストール(AdvancedCopy Managerエージェント)の復帰値」を参照してください。

インストール結果は、インストールログファイルでも確認できます。
インストールログファイルを開き、[ResponseResult]セクションの"ResultCode"を参照してください。"ResultCode"には、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が書き込まれています。
引き続き、「6.2 AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップ」を参照して、AdvancedCopy Managerエージェントをセットアップしてください。