ジョブを任意のファイルの作成/削除/更新(更新時刻またはサイズの変更)を契機として起動させることができます。これらのファイルの状態の変化を契機にして、ジョブを起動させる場合について説明します。
ファイルの状態の変化と対応するジョブの種類を以下に示します。ファイルの状態は複数同時に指定可能なものもあります。
ファイルの状態に対する動作 | 対応するジョブ名 |
---|---|
ファイルの有無を判断する | ファイル存在判定ジョブ |
ファイルの作成を待つ |
|
ファイルの削除を待つ | |
ファイルの更新(時刻/サイズ)を待つ |
ファイルの状態の変化によってジョブを起動させたい場合、“ファイル存在判定ジョブ”または“ファイル待ち合わせジョブ”を、起動させたいジョブの先行ジョブとして定義します。
“ファイル待ち合わせジョブ”の場合は、ファイル名の指定にワイルドカード“*”を使用することができます。
“ファイル存在判定ジョブ”および“ファイル待ち合わせジョブ”は、Windows版の場合はchkfileコマンド、UNIX版の場合はjobschchkfileコマンドに該当します。
chkfileコマンド/jobschchkfileコマンドの記述形式など詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”を参照してください。
ファイルの状態変化を契機に業務を実行したい場合
ファイルの状態の変化を契機に業務を実行させたい場合、ジョブネットの先頭ジョブとして、“ファイル存在判定ジョブ”または“ファイル待ち合わせジョブ”を登録します。これによりジョブネットが起動条件を満たすと、ファイルの有無や作成/削除/更新を契機として、以降のジョブネット処理を行うことができます。
また、メッセージ事象発生コマンド(jobschmsgevent)と組み合わせることにより、ファイル作成/削除/更新を待ち合わせて、他のジョブネットを自動起動することもできます。