ジョブネットの起動スケジュールを検討する前に、まず、はじめにシステムの日変わり時刻(一日の運用開始時刻)について検討しておく必要があります。
一般的には0時に日付が変わりますが、Systemwalker Operation Managerでは、日付が変わる時刻を任意に設定できます。
日変わり時刻は、システムに1つとサブシステムごとに設定することができ、Systemwalker Operation Managerをインストールした時点では“00:00”に設定されています。
以下のような場合に、日変わり時刻の変更を検討します。
実際には翌日に実行されるジョブネットを、運用上、当日実行されたものとして扱うなど、スケジュールに合わせた日変わり時刻に調整したい場合
例えば、バッチ業務の処理が翌日にずれ込むことが多いセンターでは、日付の切り変わりを意識して、その業務に関連するジョブをスケジュールする必要があるため、ジョブのスケジュールが煩雑になります。このような場合、日変わり時刻を遅らせて、バッチ業務がその日のうちに完了するように見せかけると、ジョブのスケジュールや監視がしやすくなります。
業務ごとに異なる日変わり時刻を設定したい場合
業務ごとにサブシステムを分けることにより、サブシステムごとに異なる日変わり時刻が設定できます。サブシステムの日変わり時刻を設定しない場合は、システムの日変わり時刻になります。
なお、システムの日変わり時刻はSYSTEM_CALENDARに設定します。SYSTEM_CALENDARについては、“3.1 SYSTEM_CALENDARについて検討する”を参照してください。
注意
電源スケジュールやジョブネットのスケジュールなどを設定した後に、日変わり時刻を変更した場合、設定されていた電源スケジュールやジョブネットのスケジュールが変わってしまうなど大きな影響をあたえます。日変わり時刻を変更する場合には、設定後や運用中に変更することがないよう、よく検討をした上で、以下の順で設定してください。
1. SYSTEM_CALENDARの設定(運用日と休日の設定、日変わり時刻の設定) 2. 電源スケジュールの設定 3. サブシステムの日変わり時刻の設定 4. ジョブネットのスケジュールの設定 |
変更した場合の影響については、“5.1.1 日変わり時刻を変更した場合の影響について”を参照してください。