複数のジョブネット内で、子ジョブネットとして登録できる共通のジョブネットを作成したい場合には、リンクジョブネットを利用します。
リンクジョブネットは、複数のジョブネットにジョブとして登録されるジョブネットのことです。このリンクジョブネットの定義情報となるジョブネットが、マスタリンクジョブネットです。リンクジョブネットは、マスタリンクジョブネットの複製として登録され、マスタリンクジョブネットの定義情報を参照します。
リンクジョブネットは、以下のような利用が可能です。
リンクジョブネットは1つの親ジョブネットに複数登録できます。
リンクジョブネットに起動日を設定できます。起動日を設定することにより、運用日ごとにジョブネットの構成を変更することができます。
リンクジョブネットを利用する場合の留意事項
マスタリンクジョブネットとリンクジョブネットは同一プロジェクト内に登録します。
子ジョブネットを用いた階層化と組み合わせることができます。組み合わせて階層化する場合でも、第5階層まで階層化することが可能です。
なお、リンクジョブネットが参照しているマスタリンクジョブネットが階層化されていても、問題ありません。ただし、リンクジョブネットの中に、さらにリンクジョブネットを登録することはできません。
ジョブネットに登録されているリンクジョブネットは1つのジョブとして扱われます。ジョブネット内のリンクジョブネットも1ジョブと数え、それを含めて合計255までのジョブが登録できます。
リンクジョブネットのジョブを1つ登録するごとに、リンクジョブネット、およびその子ジョブネットの数だけプロジェクト内のジョブネットが増えることになります。それによりスケジュール性能の劣化を招く可能性があります。ジョブネットの数を考慮してジョブネットの構成を設計してください。
マスタリンクジョブネットとなるためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。詳細は“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”の“リンクジョブネットについて”を参照してください。