V13.8.0で新しく追加された内容について説明します。
複写起動による多重実行
ジョブネットの定義で複写起動の指定ができるようになり、同一ジョブネットを多重で実行させることができるようになりました。
従来、ジョブネットを複写して起動するためには、メッセージ事象を発生させるジョブネットを別に用意する必要がありましたが、メッセージ事象を発生させることなく、常に複写起動するジョブネットとして定義することが可能です。
待ち合わせジョブの追加
特定の事象が発生するまでジョブの実行を待ち合わせる「待ち合わせジョブ」がカテゴリとして追加されました。待ち合わせジョブには、以下のジョブがあります。
ファイル待ち合わせジョブ
特定のファイルが作成/更新/変更されるまで待ち合わせるジョブです。
メッセージ事象待ち合わせジョブ
特定のメッセージ事象が発生するまで待ち合わせるジョブです。
時刻待ち合わせジョブ
指定した時刻が到来するまで待ち合わせるジョブです。
指定時間待ち合わせジョブ
ジョブの実行開始から指定した時間の間、待ち合わせるジョブです。
ジョブネット変数を利用したジョブ間連携
ジョブネット内のジョブ間で、ジョブネット変数により情報を受け渡すことができるようになりました。
判定ジョブの追加
特定の事象を判定するための「判定ジョブ」に、新たに以下のジョブが追加されました。
ファイル存在判定ジョブ
特定のファイルが存在するかどうかを判定するためのジョブです。
ジョブネット変数判定ジョブ
先行ジョブの実行により設定されたジョブネット変数の値を判定するためのジョブです。
先行ジョブのOR条件待ち合わせ
先行ジョブをOR条件で待ち合わせることができるようになりました。
複数の先行ジョブをOR条件で待ち合わせ、いずれか1つが満たされた場合に後続ジョブを起動させることができます。
ジョブのファイル待ち合わせの拡充
chkfileコマンド/jobschchkfileコマンドの機能が拡張されました。
従来のファイルの作成/削除/更新に加えて、サイズ変更を待ち合わせることができるようになりました。また、待ち合わせるファイル名へのワイルドカード“*”指定や、監視間隔の指定もできるようになりました。
Solaris版の64bit対応【Solaris版】
Solaris版 Systemwalker Operation Managerにおいて、64ビットアーキテクチャに対応しました。64bitアプリケーションを作成するための64bit APIが利用できます。Solaris 64bit版で使用可能な機能については、“Systemwalker Operation Manager 解説書”の“OS別機能差一覧”を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 7.0に対応【Linux版】
Systemwalker Operation Managerの対応OSに、下記が追加となりました。
サーバOS: | Red Hat Enterprise Linux 7.0 |
Windows(R) 10に対応
Systemwalker Operation Managerの対応OSに、下記が追加となりました。
クライアントOS: | Windows(R) 10 |
設計ガイドの提供
Systemwalker Operation Manager運用前の設計時に必要な情報を記載したマニュアル“Systemwalker Operation Manager 設計ガイド”が新たに提供されました。