機能説明
指定したノード(サーバ、ネットワーク機器)の稼働状態を確認します。
オプション
基本オプション
運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。
ホスト名またはIPアドレスは複数指定できます。ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。
ホスト名またはIPアドレスの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。
指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。
拡張オプション
ノードの稼働状態確認の実行多重度を指定します。
1~100の範囲で指定が可能です。
hostnameに指定されたホスト名またはIPアドレスの個数を超える値が指定された場合、hostnameに指定されたホスト名またはIPアドレスの個数が指定されたものとして動作します。
省略した場合は、10が指定されたものとして動作します。
運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。
300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。
(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600
指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。
運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。
起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。
(例) 起動リトライを2回行う場合:2
なお、状態を確認するノードのホスト名またはIPアドレスを複数指定した場合、起動リトライはしません。
運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。
(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300
timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。
復帰値
アイコン | シンボル名 | 復帰値 | 意味 |
---|---|---|---|
正常稼働 | 0 | ノードは稼働しています。 | |
異常稼働 | 161 | ノードは稼働していません。リトライ回数を指定した場合、リトライします。なお、ホスト名を複数指定した場合、リトライしません。 | |
180 | 複数の操作に失敗しました。各ホストに対する操作の復帰値は、標準出力の“Return_code”を確認してください。 | ||
失敗 | 197 | 入力情報に誤りがありました。 | |
198 | オプションの指定に誤りがありました。 | ||
- | - | 201 | 運用操作部品の実行がタイムアウトしました。 |
202 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。 | ||
203 | 運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。 | ||
205 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。 | ||
206 | 運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。 | ||
207 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。 | ||
208 | 運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。 |
出力情報
変数 | 意味 |
---|---|
message |
|
node_state_check_result | 指定したサーバに対して実行した結果を設定します。 |
node_state_run_list | ノードの状態が"Run"のノード一覧をCSV形式で設定します。 |
node_state_stop_list | ノードの状態が"Stop"のノード一覧をCSV形式で設定します。 |
returnCode | 復帰値を設定します。 |
node_state_check_resultの出力形式は以下です。
[hostname],[復帰値],[出力情報],[メッセージ]
[出力情報]には、何も出力しません。
[メッセージ]には以下を出力します。
ノードが稼働している場合、"Run"という文字列を出力します。
ノードが稼働していない場合、"Stop"という文字列を出力します。
ノードの稼働状態確認に失敗した場合、エラー内容を文字列で出力します。
<例>
hostnameに"host1,host2,host3"を指定し、host3のノードが稼働していない場合
"hostname",Return_code,"Output","Message"
"host1",0,"","Run"
"host2",0,"","Run"
"host3",161,"","Stop"
上記の例の場合、messageには以下が出力されます。
<例>
"hostname",Return_code,"Output","Message"
"host3",161,"","Stop"
注意事項
本運用操作部品は、ノードの稼働状態をpingによって確認しています。そのためファイアウォールやOSの設定でping応答を抑止しているノードは、稼働状態の確認ができません。pingに応答するように設定してください。
各オプションには、半角カナ文字および以下の記号は使用しないでください。半角カナ文字および以下の記号を使用すると、運用操作部品の実行に失敗する場合があります。
“~”、“£”、“―”、“∥”、“¢”、“¬”、“ ̄”、“¥”、“〃”
復帰値の確認は、Webコンソールで行います。詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“運用操作部品の実行状況・実行結果を確認する”を参照してください。
201~208の復帰値が出力された場合は自動運用プロセスが中止状態またはエラー状態となり、以下の場所にエラーメッセージが出力されます。
管理サーバのイベントログ(管理サーバがWindows(R)の場合)
管理サーバのシスログ(管理サーバがLinuxの場合)
BPMNのカスタムメッセージ
上記いずれかの場所でメッセージを確認し、適切な対処を実施してください。メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。