機能説明
IPMIを利用して、指定したハードウェアのセンサー情報からハードウェアの異常を確認します。
オプション
基本オプション
サーバのIPMIに設定されているIPアドレスです。
サーバのIPMIに設定されているIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。
IPアドレスの文字列の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。
サーバのIPMIに設定されているユーザー名です。
サーバのIPMIに設定されているユーザー名を省略した場合、引数エラーとなります。
ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。
サーバのIPMIに設定されているユーザーのパスワードです。
サーバのIPMIに設定されているユーザーのパスワードを省略した場合、引数エラーとなります。
パスワードの文字列の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。
拡張オプション
運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。
300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。
(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600
指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。
運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。
起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。
(例) 起動リトライを2回行う場合:2
運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。
(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300
timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。
復帰値
アイコン | シンボル名 | 復帰値 | 意味 |
---|---|---|---|
正常 | 0 | ハードウェアの異常確認に成功しました。異常はありません。 | |
2 | ハードウェアの異常確認に成功しました。異常を検出しませんでしたが、一部のセンサーから情報を取得できませんでした。 | ||
異常検出 | 1 | ハードウェアの異常確認に成功しました。異常を検出しました。または、すべてのセンサーから情報を取得できませんでした。 | |
失敗 | 161 | ハードウェアの異常確認に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。 | |
197 | オプションの内容に誤りがありました。 | ||
- | - | 201 | 運用操作部品の実行がタイムアウトしました。 |
202 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。 | ||
203 | 運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。 | ||
205 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。 | ||
206 | 運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。 | ||
207 | 運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。 | ||
208 | 運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。 |
出力情報
変数 | 意味 |
---|---|
message | ハードウェアの異常確認に成功した場合、以下のメッセージを設定します。 The operation component was successful. ハードウェアの異常確認に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。 |
sensor_status_result | 取得したセンサー情報の一覧を設定します。 |
returnCode | 復帰値を設定します。 |
sensor_status_resultには、取得したセンサー情報の一覧が以下の形式で出力されます。
<センサー名> | <現在の状態> | <閾値越えの判定結果>
【出力例】
CPU Fan 1 | 5709.72 RPM | ok CPU Fan 2 | 5709.72 RPM | ok System 5V | 4.91 Volts | ok System 3.3V | 3.29 Volts | ok CPU0 Dmn 0 Temp | 48 degrees C | ok
現在の状態が、“no reading”の場合、情報を取得できなかったことを表します。
“閾値越えの判定結果”には以下の種類があります。
ok : 正常状態。
ns : センサーが無効/存在しない(disableなど)。正常状態。
cr : critical 異常状態。
nr : non-recoverable 異常状態。
nc : non-critical 異常状態。
注意事項
本運用操作部品を利用してハードウェアの異常を確認する場合には、業務サーバのハードウェアが以下の仕様に対応している必要があります。
IPMI V2.0
IPMIが設定されていない環境では、IPMIの設定を行ってください。
本運用操作部品の使用にあたり、確認するサーバで通信の許可が必要になる通信ポートはUDPの623番です。
各オプションには、半角カナ文字および以下の記号は使用しないでください。半角カナ文字および以下の記号を使用すると、運用操作部品の実行に失敗する場合があります。
“~”、“£”、“―”、“∥”、“¢”、“¬”、“ ̄”、“¥”、“〃”
復帰値の確認は、Webコンソールで行います。詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”の“運用操作部品の実行状況・実行結果を確認する”を参照してください。
201~208の復帰値が出力された場合は自動運用プロセスが中止状態またはエラー状態となり、以下の場所にエラーメッセージが出力されます。
管理サーバのイベントログ(管理サーバがWindows(R)の場合)
管理サーバのシスログ(管理サーバがLinuxの場合)
BPMNのカスタムメッセージ
上記いずれかの場所でメッセージを確認し、適切な対処を実施してください。メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。