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Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド
Systemwalker

2.2.1 部品実行設定ファイルを定義する

部品実行設定ファイルは、Systemwalker Runbook AutomationでPerlスクリプトを実行するために必要となる設定項目が記載されたファイルです。Perlで作成した運用操作部品を実行するためには、本ファイルを編集する必要があります。

本ファイルの各項目にはデフォルト値が設定されています。ファイルを編集する際にはデフォルト値の書式を参考にしてください。また、ファイルを編集する際には、オリジナルファイルのバックアップを取っておくことを推奨します

部品実行設定ファイルの格納場所

ファイル名:pl.xml

【Windows】

[Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストールディレクトリ]\etc\rbaope\opeparts\engine

[Systemwalker Runbook Automation管理サーバのインストールディレクトリ]は、デフォルトの場合は“C:\Fujitsu\Systemwalker\SWRBAM”です。

【Linux】

/opt/FJSVswrbam/etc/rbaope/opeparts/engine

設定ファイルは、Systemwalker Runbook Automationインストール時に上記のディレクトリに格納されます。

ファイル名は変更しないでください。

部品実行設定ファイルの記述形式

XMLコード

編集

要否

個数

意味および入力値

<?xmlversion="1.0" encoding="UTF-8"?>

不要

1

XML宣言

<opeparts>

不要

1

XML要素名

<command>部品起動コマンド</command>

任意

の値

1

運用操作部品(Perlスクリプト)を起動するコマンドを指定します。

フルパスで指定してください。環境変数を指定可能です。

<workingdirectory>作業ディレクトリ</workingdirectory>

任意

の値

0~1

作業ディレクトリを指定します。

実在するディレクトリを絶対パスで指定してください。

指定がない場合はデフォルト値が設定されます。(WUibpmsvのカレントディレクトリ)

<parameters>

不要

1

XML要素名

<parameter>起動コマンドパラメーター</parameter>

任意

の値

3~

64

部品起動コマンドのパラメーターを1つずつ設定します。

環境変数を指定可能です。文字列の合計が2047byte以内になるよう指定してください。

なお、以下は予約語かつ必須パラメーターです。

名称の重複使用やパラメーターの削除は行わないでください。

@{SWRBA_SYS_PARTSPATH}:部品名(拡張子含む)

@{SWRBA_SYS_INPUTDEF}:入力情報ファイル

<environments>

不要

1

XML要素名

<environment name="環境変数名" type="default">

任意

の値

1~

128

運用操作部品起動時に設定する環境変数

name:環境変数名

type:環境変数タイプ

  default … 通常の値(デフォルト)
  path … パス

環境変数名に使用できる文字列は、半角英数字、アンダースコア文字(_)、およびアットマーク(@)です。なお、先頭文字に数字は使用できません。64byte以内で指定してください。

環境変数タイプは、default/pathのどちらかを入力してください。

環境変数値

任意

の値

運用操作部品起動時に設定する環境変数の値

<environment name="環境変数名" type="path" mode=~"mode">

任意

の値

1~

128

環境変数名(環境変数の値にPathを指定した場合)

環境変数名に使用できる文字列は、半角英数字、アンダースコア文字(_)、およびアットマーク(@)です。なお、先頭文字に数字は使用できません。64byte以内で指定してください。

環境変数タイプは、default/pathのどちらかを入力してください。

環境変数タイプがpathの場合に、以下の値が有効になります。

mode:設定タイプ

  overwrite … 上書き
  pushback … 末尾に追加
  pushfront … 先頭に追加(デフォルト)

<pathelement>

任意

の値

1~

30

パス要素。type="path"の場合だけ有効になります。

パス要素

任意

の値

環境変数に与えるパスを指定します。

255byte以内で指定してください。

部品実行設定ファイルの記述例

【Windows】

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<opeparts>
    <command>C:\Perl\bin\perl</command>
    <parameters>
      <parameter>@{SWRBA_SYS_PARTSPATH}</parameter>
      <parameter>-input</parameter>
      <parameter>@{SWRBA_SYS_INPUTDEF}</parameter>
    </parameters>
    <environments>
    <environment name="PERLLIB" type="path" mode="overwrite">
      <pathelement>%SWRBA_HOME%\rbaope\bin\parts\lib\standard</pathelement>
      <pathelement>%SWRBA_HOME%\rbaope\bin\parts\guest\E0\lib</pathelement>
      </environment>
    </environments>
</opeparts>

【Linux】

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<opeparts>
    <command>/usr/bin/perl</command>
    <parameters>
      <parameter>@{SWRBA_SYS_PARTSPATH}</parameter>
      <parameter>-input</parameter>
      <parameter>@{SWRBA_SYS_INPUTDEF}</parameter>
    </parameters>
    <environments>
    <environment name="PERLLIB" type="path" mode="overwrite">
      <pathelement>/opt/FJSVswrbam/rbaope/bin/parts/lib/standard</pathelement>
      <pathelement>/opt/FJSVswrbam/etc/share/rbaope/bin/parts/guest/E0/lib</pathelement>
      </environment>
    </environments>
</opeparts>

注意

以下の場合、自動運用プロセスの実行時にエラーが発生し、自動運用プロセスの状態が“中止”となります。

  • ファイルそのものがない

  • 部品実行設定ファイルに誤りがある

    • XMLの構文自体に誤りがある

    • 定義値に誤りがある(存在しないパス、制限値オーバー、出現個数オーバーなど)

    • 同じもの(例えば環境変数)が複数定義されていて値が異なる