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Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド
Systemwalker

2.1.3 ディレクトリサービスのユーザーを更新する

LDAPによる認証でInterstage ディレクトリサービスを使用している場合は、以下の手順でInterstage ディレクトリサービスのユーザーを更新します。

参照

詳細については、“Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド”を参照してください。

ユーザーの更新は、以下の手順で行います。

  1. ldapsearchコマンドでLDAPに登録されている情報を確認します。

    以下に、ldapsearchコマンドの例を示します。

    例:

    管理者用DN: cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>

    管理者用DNのパスワード: password

    リポジトリのホスト名: Interstageディレクトリサービスのホスト名

    ポート番号: 389

    【Windows】

    ldapsearch -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:389 -D "cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>" -b "<'dc=...'形式のドメイン名>" -w password

    【Linux】

    /opt/FJSVirepc/bin/ldapsearch -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:389 -D "cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>" -b "<'dc=...'形式のドメイン名>" -w password

    参照

    ldapsearchコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

  2. LDIFファイルを作成します。

    以下の例は、ユーザーのパスワードを更新する場合のLDIFファイルの設定例と、グループ内にユーザーを追加する場合のLDIFファイルの設定例です。

    設定例

    [ユーザーパスワード更新用LDIFファイル]

    dn: uid=user2,ou=%USER%,%DOMAIN%

    changetype: modify

    replace: userPassword

    userPassword: systemwalker#1

    注意

    [userPassword]に指定するパスワード(上記の設定例では“systemwalker#1”)の後ろに空白が記述されている場合、空白までを含んだ文字列がパスワードとして登録されます。

    [グループ内のユーザー追加用LDIFファイル]

    dn: cn=IflowUsers,ou=%GROUP%,%DOMAIN%

    changetype: modify

    add: member

    member: uid=user2,ou=%USER%,%DOMAIN%

    上記ファイル中にある%~%の部分は、以下の置換対象一覧に従って置換してください。

    置換対象一覧

    置換対象の記号

    置換後の設定値

    %DOMAIN%

    公開ディレクトリ

    (例) ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

    ※LDAPを構築後にセットアップを行う場合、セットアップの際、LDAPのキー名に、この設定値を指定する必要があります。

    %USER%

    Systemwalker Runbook Automationで利用する組織単位(OU)のうち、“ユーザー”を管理するグループ

    (例) User

    ※LDAPを構築後にセットアップを行う場合、セットアップの際、LDAPのユーザーを格納する組織単位設定で、ou=<%USER%の設定値>とする必要があります。

    %GROUP%

    Systemwalker Runbook Automationで利用する組織単位(OU)のうち、“グループ”を管理するグループ

    (例) Group

    ※LDAPを構築後にセットアップを行う場合、セットアップの際、LDAPのグループを格納する組織単位設定で、ou=<%GROUP%の設定値>とする必要があります。

    参照

    設定例に記載のオブジェクトクラス、および属性については、“Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド”の“オブジェクトクラス一覧”および“属性一覧”を参照してください。

  3. ldapmodifyコマンドで、LDIFファイルの内容をディレクトリサービスに反映します。

    以下に、ldapmodifyコマンドとLDIFファイルを使用したエントリデータの登録例を示します。

    例:

    管理者用DN: cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>

    管理者用DNのパスワード: password

    リポジトリのホスト名: Interstageディレクトリサービスのホスト名

    ポート番号: 389

    【Windows】

    ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:389 -D "cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>" -w password -f <作成したLDIFファイル名>

    【Linux】

    /opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:389 -D "cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>" -w password -f <作成したLDIFファイル名>

    参照

    ldapmodifyコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

更新したユーザー情報が有効になるタイミングについて

ディレクトリサービス上で更新したユーザー情報を有効にするには、以下のいずれかの操作を実施する必要があります。以下のいずれかの操作を実施したタイミングで、ディレクトリサービス上で更新したユーザー情報が有効になります。

なお、上記のWebコンソールの操作を実施する場合、Webコンソールにログインしている他のユーザーにおいて以下の操作を行ったとき、エラーとなる場合があります。

エラー発生時には、一度ログアウトした後、再度ログインしてください。