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Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド
Systemwalker

2.1.1 ユーザーの権限を決定する

本製品を利用するユーザーに対してどのような権限を与えるかを決定します。

Systemwalker Runbook Automationのユーザーの権限には、所属するグループにより決定する権限と、所属するグループに依存しない権限があります。ユーザーごとに与える権限を決定します。

所属するグループにより決定する権限

所属するグループにより決定する権限には、以下の権限があります。

所属するグループに依存しない権限

所属するグループに依存しない権限には、以下の権限があります。

2.1.1.1 ユーザーとグループの関係について

Systemwalker Runbook Automationのユーザーとグループについて説明します。

ユーザーとグループの初期値

ユーザーとグループの初期値は、“Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド”の“管理サーバのセットアップ”の契機で以下が設定されています。

グループ
種類

グループ名

グループ所属する
ユーザー/グループ

備考

ディレクトリサービスのグループ

AdminRole

  • swrbaadmin(※)

  • swrbasch(※)

ディレクトリサービスは、管理サーバのセットアップで指定した認証リポジトリです。

グループおよび所属するユーザーの情報を確認する場合は、使用する認証リポジトリが提供する方法で情報を参照してください。

IflowUsers

  • swrbaadmin(※)

  • swrbasch(※)

IflowGroups

  • AdminRole

  • swrba_Exe

  • Role

swrba_Exe

  • swrbaadmin(※)

Role

  • swrbaadmin(※)

ローカルグループ

AdminRole

  • swrbaadmin(※)

  • swrbasch(※)

グループおよび所属するユーザーの情報を確認する場合は、Webコンソールの[システム管理]タブで[グループ]サブメニューをクリックして情報を参照してください。

※: 各ユーザーは、本製品の動作時に必要な内部ユーザーです。

ユーザーについて

本製品を利用するユーザーをディレクトリサービスのユーザーに登録します。

ユーザーの詳細は以下のとおりです。

ユーザー
分類

ユーザー名

説明

任意に作成したディレクトリサービスのユーザー

任意

本製品を利用するために作成するユーザーです。

  • ユーザー名の先頭には、アットマーク(@)は使用できません。ユーザー名には、英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)のみを使用してください。

  • Webコンソールにログインするユーザー名は、ディレクトリサービス上のユーザーの識別属性(RDN)の情報です。

  • ユーザーはIflowUsersグループに所属させる必要があります。

管理サーバのセットアップ時に設定したディレクトリサービスのユーザー

swrbaadmin
(デフォルトの場合)

プロセス制御用のユーザーです。

  • 本製品の動作時に必要な内部ユーザーです。

swrbasch
(デフォルトの場合)

スケジュール起動用のユーザーです。

  • 本製品の動作時に必要な内部ユーザーです。

グループについて

本製品を利用するユーザーをグループに所属させます。本製品では、グループを以下の2種類の情報で管理します。

グループの詳細は以下のとおりです。

グループ
種類

グループの分類

グループ名

説明

ディレクトリサービスのグループ

管理サーバのセットアップ時に設定したディレクトリサービスのグループ

AdminRole

システム管理者権限を持つグループです。以下のユーザー権限を設定する場合に使用します。

  • システム管理者権限

IflowUsers

本製品の内部で使用するグループです。

本製品を利用するすべてのユーザーをこのグループに所属させてください。

IflowGroups

本製品の内部で使用するグループです。

任意に作成したディレクトリサービスのグループを本製品で利用するには、作成したグループをこのグループに所属させてください。

swrba_Exe

本製品の内部で使用するグループです。

プロセス制御用のユーザー(デフォルトの場合“swrbaadmin”)以外のユーザーを所属させないでください。

Role

本製品の内部で使用するグループです。

本製品を利用するユーザーが所属するグループには使用しません。

任意に作成したディレクトリサービスのグループ

任意

以下のユーザー権限を設定する場合に作成するグループです。

  • プロセスグループ所有者権限

  • プロセス起動可能者権限

  • タスク担当者権限

作成したグループは、IflowGroupsに所属させる必要があります。

グループ名の先頭には、アットマーク(@)は使用できません。グループ名には、英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)のみを使用してください。

ローカルグループ

任意に作成したローカルグループ

任意

以下のユーザー権限を設定する場合に作成するグループです。

  • プロセスグループ所有者権限

  • プロセス起動可能者権限

  • タスク担当者権限

ローカルグループの作成は、Webコンソールで行います。

作成したグループ、グループに所属するユーザーなどの情報は本製品だけで有効です。ディレクトリサービスには反映されません。

グループ名の先頭には、アットマーク(@)は使用できません。グループ名には、英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)のみを使用してください。

管理サーバのセットアップ時に設定されたローカルグループ

AdminRole

デフォルトのローカルグループです。

本製品を利用するユーザーが所属するグループには使用しません。

2.1.1.2 権限を設定する

Systemwalker Runbook Automationの権限をユーザーに設定する方法について説明します。

権限の設定方法

以下の“所属するグループにより決定する権限”の設定方法は以下のとおりです。

以下の“所属するグループに依存しない権限”の設定は、デフォルトではそれぞれの処理を実行したユーザーが持つ権限になります。グループには依存しません。

ユーザーに与える権限の例

ユーザーごとに与える権限の例を以下に示します。

ユーザー

担当する作業の例

必要な権限

運用管理者

  • 休日カレンダーの登録

  • 自動運用プロセスグループの管理

  • 自動運用プロセスの公開

  • 自動運用プロセスの管理サーバへの登録

  • 自動運用プロセスの状態確認

  • スケジュールパターンの登録

  • 自動運用プロセスへのスケジュール定義の登録

システム管理者権限
(AdminRoleグループに所属)

開発者

  • 自動運用プロセスの管理サーバへの登録

プロセスグループ所有者権限
(DeveloperGroupグループに所属)

  • 自動運用プロセスのテスト(ドラフト状態での自動運用プロセスの実行)

プロセス定義所有者権限
(プロセス定義を登録したユーザー)

オペレーター

  • 公開された自動運用プロセスの起動

  • 自動運用プロセスへのスケジュール定義の登録

  • 起動した自動運用プロセスの状態確認

プロセス起動可能者権限
(OperatorGroupグループに所属)

ヘルプデスク

  • 自動運用プロセス内のタスクの処理

タスク担当者権限
(SupportGroupグループに所属)


上記の権限により担当する作業の例を下図に示します。