自動運用プロセスの状態には、以下の3種類の状態があります。
プロセスインスタンスの状態
ノードの状態
タスクの状態
それぞれの状態について説明します。
プロセスインスタンスの状態
自動運用プロセスを実行すると、プロセスインスタンスが生成されます。
プロセスインスタンスの状態とは、プロセスを起動してから終了または中止するまでの状態のことです。プロセスインスタンスの状態は、Webコンソールの[プロセス管理]画面で参照できます。
実行中
プロセスが正常に動作している状態です。
一時停止
プロセスが一時停止している状態です。ユーザーが[一時停止]操作をすると一時停止状態になります。再び実行状態にするときは、ユーザーが[再開]操作を行います。この状態では[再開]だけ操作可能です。
エラー
プロセスにエラーが発生している状態です。プロセス定義やノードに設定したJava Actionや、アクティビティノードのロールに設定した値に誤りがある場合にこの状態に遷移します。
終了
Exitノードに到達し、プロセスが終了している状態です。
中止
プロセスが中止された状態です。ユーザーが[中止]操作をすると中止状態になります。
サブプロセスが中止された場合、サブプロセスノードは遷移しますが、UDAのデータマッピングは行われません。
プロセスインスタンスの状態とユーザーの操作による遷移を下図に示します。
注意
上図において、プロセスインスタンスの状態により実行可能なユーザー操作は制限されます。コンソール上では他の操作も行うことができますが、操作がエラーとなります。
ノードの状態
ノードの状態とは、プロセスインスタンス内の1つ1つのノードの状態です。ノードの状態は、Webコンソールの[プロセス管理]画面で参照できます。
未開始
ノードがまだ処理されていない(処理を待っている)状態です。
割当て済
ノードが現在処理されている状態です。アクティビティノードの場合は、人が処理するのを待っている状態です。
エラー
ノードでエラーが発生している状態です。
待機中
サブプロセスが処理中で、サブプロセスが終了するのを待っている状態です。
一時停止済/中止済
プロセスインスタンスが一時停止または中止された時に、割当て済であったノードです。
終了
ノードが終了している状態です。
タスクの状態
プロセスインスタンス内の処理がアクティビティノードに遷移し、ユーザーに操作が割り当てられた状態をタスクといいます。タスクの状態は、Webコンソールの[タスク管理]画面で参照できます。
活性
タスクが受理されるのを待っている状態です。タスクがグループに割り当てられた場合、グループに属するすべてのユーザーが[活性]のタスクを参照することができます。タスクの作業を実行する場合は[受理]操作を行います。または、[活性]状態のままタスクを実行することも可能です。
受理済
ユーザーがタスクを受理した状態です。ユーザーがタスクを実行します。または、[拒否]操作をして状態を再び[活性]に戻すことも可能です。
拒否
ユーザーにタスクが割り当てられた後に、そのユーザーが[拒否]操作を行った場合、他のユーザーのタスクの状態は[拒否]になります。
非活性
複数のユーザーにタスクが割り当てられた際に、1人のユーザーが[受理]操作を行った場合、他のユーザーのタスクの状態は[非活性]となります。
待機中
[選択(Make Choice)]操作の後に、Compound Activityに処理が遷移している間はタスクの状態は[待機中]となります。
一時停止
ユーザーがタスクを一時停止した状態です。ユーザーが[再開]操作をして、タスクを再開させます。
完了
タスクが完了している状態です。
期限切れ
タスクの実行期限が切れた状態です。
タスクの状態とユーザーの操作による遷移を下図に示します。
プロセス実行中の各種の状態の例
プロセス実行中の各種の状態の例を下図に示します。