リソースデータベースの再設定前に、現在の構成をバックアップしておく必要があります。バックアップデータは、リソースデータベースの再設定作業中にシステムパニックなどの不測の事態が発生した場合、再設定前のリソースデータベースにリストアするために使用します。なお、リソースデータベースの再設定作業は、パニックの原因にはなりません。リソースデータベースの再設定作業中に、PRIMECLUSTER 以外のソフトウェアがパニックを起こした場合や、クラスタインタコネクトの故障が原因でSFがパニックを強制実行した場合、リソースデータベースに重大な影響を及ぼし、バックアップからのリストアが必要になる場合があります。
注意
リストアする場合はクラスタ内のすべてのノードをシングルユーザモードで動作させる必要があります。
リソースデータベースはすべてのノード間で同期しているため、バックアップはリソースデータベースが動作している任意のノードで実行することができます。バックアップの手順を以下に示します。
リソースデータベースが動作している任意のノードにシステム管理者としてログインします。
clbackuprdbコマンドを実行してリソースデータベースをファイルにバックアップします。構文は次のとおりです。
/etc/opt/FJSVcluster/bin/clbackuprdb -f file
たとえば、次のようにします。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clbackuprdb -f /mydir/backup_rdb
clbackuprdbはリソースデータベースをtar形式の圧縮ファイルに保存するコマンドです。上記の例の場合、リソースデータベースは/mydir/backup_rdb.tar.Zとして保存されます。
再起動時に自動的に削除されるディレクトリ (例: /tmp) にバックアップファイルを保存しないようにしてください。
注意
バックアップ後からリストア時までは、ハードウェア構成は変更しないでください。ハードウェア構成を変更した場合は新たにバックアップする必要があります。そうしないと、リストアしたデータベースとハードウェア構成が一致せず、リソースデータベースは新しいハードウェア構成を無視します。