発生するVL
Solaris版V10.1.0
原因
I制御レコードでページ制御情報を変更した帳票を、以下の帳票出力サーバに対して印刷したため、帳票出力サーバでスプールが分割された可能性があります。
List Works Print Agentをインストールした帳票出力サーバ
List Works WorkstationとPrint Managerをインストールした帳票出力サーバ
以下のページ制御情報に対する変更が対象となります。
用紙サイズ
給紙口
印刷方向
複写枚数
両面印刷(片面と両面の変更、または両面印刷の綴じ代方向の変更)
対処
プリンタ情報ファイルのキーワード「CONTSPOOL(スプールの連続指定)」を指定することにより、ページ制御情報が変更された際にスプールの連続性がどのようになるかを指定することができます。
以下に、プリンタ情報ファイルのキーワード「CONTSPOOL(スプールの連続指定)」の設定値について説明します。
スプールの連続優先。
必ずスプールを連続させます。
中間モード。
印刷中に以下のページ制御情報を変更された際には、 スプールを分割し、以下のページ制御情報が確実に変更されるようにします。以下以外のページ制御情報の変更では、スプールを連続させます。
複写枚数
両面印刷
ページ制御情報の変更優先。
ページ制御情報の変更でスプールを分割し、確実にページ制御情報が変更されるようにします。
このキーワードの指定を省略した場合、LVZ(ページ制御情報の変更優先)が指定されたものとして動作します。
このキーワードの設定値により、スプールの連続性がどのようになるかを以下に示します。
キーワードの設定 | 印刷中に変更したページ制御情報 | ||||
---|---|---|---|---|---|
用紙サイズ | 給紙口 | 印刷方向 | 複写枚数 | 両面印刷 | |
LV1 (スプール連続優先) | 連続 | 連続 | 連続 | 連続 | 連続 |
LV2 (中間モード) | 連続 | 連続 | 連続 | 分割 | 分割 |
LVZ (ページ制御情報優先) | 分割 | 分割 | 分割 | 分割 | 分割 |
注意
スプールを連続させた場合は、使用するプリンタやプリンタの設定によって、印刷中に変更したページ制御情報どおりに印刷されなくなる場合があります。
例えば、印刷中に片面印刷から両面印刷に変更しても、片面でしか印刷されない場合や、複写枚数を変更した際に意図しない枚数で印刷される場合などがあります。この場合は、スプールを連続させないように本キーワードを設定してください。実際に運用する環境で印刷し、問題のないことを必ず確認してください。
スプールを連続させない場合は、印刷中に変更したページ制御情報のとおりに印刷できます。しかし、ページ数が正しく表示されない場合や、分割されたスプールのうちで先頭のスプールの出力が完了した時点で、帳票の出力状態が「出力済」となる場合があります。