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Systemwalker Interstage 運用管理ガイド スケーラブル運用
FUJITSU Software

3.3.2 性能情報の統計分析

スケーラブルモデルでの、アプリケーションサーバの処理性能について説明します。

業務アプリケーションの性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinatorが自動でInterstage Application Serverから収集します。

Interstage Application Server の性能情報としては、以下の情報が取得できます。

項目(単位)

説明

データ採取開始日付

データ採取時間(インターバル時間)の開始日付を出力します。

データ採取開始時刻

データ採取時間(インターバル時間)の開始時刻を出力します。

データ採取終了日付

データ採取時間(インターバル時間)の終了日付を出力します。

データ採取終了時刻

データ採取時間(インターバル時間)の終了時刻を出力します。

オブジェクト名

監視対象オブジェクトの名前を出力します。

オペレーション名

監視対象オブジェクトに含まれるオペレーションの名前を出力します。

プロセスID

サーバアプリケーションのプロセスIDを出力します。

要求処理時間(ミリ秒)

プロセスIDに示すプロセスで、オペレーション名に示すオペレーションの処理に要した時間。平均時間、最大時間、および最小時間の3つのデータを出力します。

要求処理待ち時間(ミリ秒)

クライアントの要求を受け付けてから、オブジェクトが処理を開始するまでの時間を出力します。
平均時間、最大時間、および最小時間の3つのデータを出力します。

オペレーション処理数(回)

プロセスIDに示すプロセスで、オペレーション名に示すオペレーションが処理された回数を出力します。

オブジェクト処理数(回)

性能監視開始時から、当該オブジェクトが処理された回数の累積値を出力します。

処理待ち要求数(個)

当該オブジェクトに対し、処理待ちとなった要求の最大数を出力します。


以下に、スケーラブルモデルの性能管理のシステム構成を説明します。

ソフトウェア条件

以下のサーバに、それぞれの製品を導入してください。

これらの情報、およびSystemwalker Service Quality Coordinatorが標準で収集するシステム性能(CPU、メモリなど)を合わせて性能情報を分析できます。

また、Systemwalker Service Quality Coordinatorでは、次の3種類のレポートを作成することができます。

レポートの分類

概要

総点検

システム管理者が定期的にシステムのパフォーマンスを点検するためのレポートです。

カテゴリ別診断

ボトルネックとなるサーバ特定時に、一次切り分けのために使用するレポートです。

詳細

詳細情報を確認するためのレポートです。


それぞれのレポートで出力する性能情報は、以下のとおりです。

分類

レポート種別

概要説明

総点検

Interstage

  • EJBアプリケーション最大要求処理時間トップ10

  • CORBAアプリケーション最大要求処理時間トップ10

  • トランザクションアプリケーション最大要求処理時間トップ10

カテゴリ別診断

Interstage EJBアプリケーション

  • 要求処理時間(平均/最大/最小)

  • 要求処理待ち時間(平均/最大/最小)

  • 要求受信数/処理待ち要求数

  • VMメモリ使用量

  • セッション数

Interstage CORBAアプリケーション

  • 要求処理時間(平均/最大/最小)

  • 要求処理待ち時間(平均/最大/最小)

  • 要求受信数/処理待ち要求数

Interstage トランザクションアプリケーション

  • 要求処理時間(平均/最大/最小)

  • 要求処理待ち時間(平均/最大/最小)

  • 要求受信数/処理待ち要求数

詳細

時系列表示

各レコード種別に含まれるフィールド名を選択し、収集されたデータを、時系列グラフと収集データのテーブルを表示します。


Systemwalker Service Quality Coordinatorのレポート情報の詳細については、“Systemwalker Service Quality Coordinatorユーザーズガイド”を参照してください。