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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 設計ガイド
FUJITSU Software

第5章 ユーザーアカウントの決定

本章では、本製品のユーザーアカウントについて説明します。

ーザアカウントの決定

本製品では、ユーザーアカウントごとに利用できる操作や操作できるリソースを制限できます。

本製品の主な利用者種別は、以下のとおりです。

システム運用管理者

システム全体の運用を管理します。本製品のインストールや事前設定などを行います。

OSの管理者権限が必要です。通常は、インフラ管理者とシステム運用管理者を兼任します。

インフラ管理者

サーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージなどのICTリソースを管理します。

ICTリソースをリソースプールで一元管理し、必要に応じてICTリソースの追加や構成変更、メンテナンスを行います。

本製品では、以下のロールがインフラ管理者に相当します。

  • infra_admin(インフラ管理者)

テナント管理者

テナント利用者の用途に応じて、L-Platformテンプレートを提供します。

本製品では、以下のロールがテナント管理者に相当します。

  • tenant_admin(テナント管理者)

テナント利用者

L-Platformを作成し、利用します。

本製品では、以下のロールがテナント利用者に相当します。

  • tenant_user(テナント利用者)

  • lplatform_user(L-Platform利用者)

兼任管理者

インフラ管理者とテナント管理者の両方の役割を兼任します。

本製品では、以下のロールが兼任管理者に相当します。

  • administrator(管理者)

ロール別の操作できる範囲については、「5.1 ロールによるアクセス制御」を参照してください。

ユーザーアカウントの条件

本製品上に作成するユーザーアカウントとロールについて以下の項目を設定します。

ユーザーID

先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された1~32文字の文字列を入力します。

シングルサインオン認証を利用する場合、利用するディレクトリサービスによっては、ユーザーIDの文字数と使用できる文字が制限される場合があります。ディレクトリサービスでユーザーIDを設定する属性については、「12.3 管理者の登録」の「表12.1 オブジェクトクラス」を参照してください。ユーザーIDを設定する属性に指定できる値の制限は、ディレクトリサービスのマニュアルを参照してください。

シングルサインオンで利用するディレクトリサービスにServerView Operations Manager同梱ディレクトリサービスを使用する場合、ディレクトリサービス内でユーザーID(uid属性値)は一意である必要があります。

パスワード

半角英数字と記号で構成された8~64文字の文字列を入力します。

シングルサインオン認証の場合、利用するディレクトリサービスによっては、パスワードの文字数と使用できる文字が制限される場合があります。パスワードの制限については、ディレクトリサービスのマニュアルを参照してください。

ロール

ユーザーアカウントに設定するロールを設定します。

アクセス範囲

ユーザーアカウントに設定するアクセス範囲を設定します。


ユーザーアカウントを作成、変更できるのは、以下のどれかのロールを持つユーザーです。

これらのロールで作成、変更できるロールは、以下の通りです。

表5.1 各ロールで作成、変更できるロール

ユーザーのロール

infra_admin

infra_operator

tenant_admin

tenant_operator

tenant_monitor

tenant_user

administrator

operator

monitor

infra_admin

×

×

tenant_admin

×

×

×

×

×

administrator