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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.2.0 設計ガイド
FUJITSU Software

8.2 ストレージ環境の設定

ここでは、ストレージ装置の事前設定について説明します。


ストレージ装置の設定

本製品で、HBA address rename方式、VIOMサーバプロファイル切替え方式、またはストレージアフィニティ切替え方式を利用する場合、事前にストレージの設定を行ってください。
VIOMを利用する場合、サーバに設定されているWWN値をストレージに設定してください。
SANストレージの設定は、ストレージ管理ソフトウェア(ETERNUSmgr、ETERNUS SF Storage Cruiserなど)を利用して行います。詳細は、各製品のマニュアルを参照してください。
なお、すでにサーバからSAN上のストレージ運用がされている場合、現在のストレージ設定を削除したあと、「8.1.2 HBA・ストレージ装置の設定値」で設計したWWN値を使用してストレージの設定を行ってください。

論理ボリュームとアフィニティグループの設定

ストレージ装置の論理ボリュームとサーバに割り当てるアフィニティグループを設定します。
ストレージ管理ソフトウェア(ETERNUSmgr、ETERNUS SF Storage CruiserのStorage Volume Configuration Navigatorなど)を使うと簡単に設定できます。

アクセスパスの設定

HBA address rename方式またはVIOMサーバプロファイル切替え方式を利用する場合、事前に設定します。
SAN上でサーバからストレージ装置を利用するためには、「8.1.2 HBA・ストレージ装置の設定値」で設計したサーバHBAのWWPN設定値を使い、サーバとストレージのデバイスのアクセスパスを設定してください。
SAN上のストレージ装置やファイバーチャネルスイッチの設定は、ストレージ管理ソフトウェアなどを利用します。
なお、ETERNUS SF Storage Cruiserのstorageadm zoneコマンドを利用することで簡単に設定できます。

  • ETERNUS SF Storage Cruiserのstorageadm zoneコマンドを利用してSANの設定を行う場合

    ETERNUS SF Storage Cruiserに対象ストレージ装置を登録後、「8.1.2 HBA・ストレージ装置の設定値」で作成したストレージ側の設計を元にstorageadm zoneコマンドのaddパラメーターを利用し、アクセスパスを設定します。
    storageadm zoneコマンドは、対象ストレージのCAポートのWWPNを指定する必要があるため、ストレージ装置導入後、ストレージ管理ソフトウェア(ETERNUSmgrなど)またはETERNUS SF Storage Cruiserで確認してください。
    storageadm zoneコマンドの利用方法、設定できる装置や、GUIでの確認方法については、ETERNUS SF Storage Cruiserのマニュアルを参照してください。

注意

ストレージアフィニティ切替え方式を利用する場合、以下の設定が必要です。

  • アクセスパスの設定は、WWPNを使った1対1のWWPNゾーニングが必要です。

    ポートゾーニングやゾーニングなしでは利用できません。

  • 物理サーバのHBAのWWNとストレージ側のWWPNには1対1のホストアフィニティ設定が必要です。