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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

15.4.2 iSCSIブート情報

iSCSIブート情報のXML定義は以下のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Storage>
  <Pool name="ストレージプール名"/>
  <Ports>
   <Port index="ストレージポートのインデックス番号" ip="IPアドレス[:iSCSI通信ポート番号]" iqn="IQN名"/>
   <Port index="ストレージポートのインデックス番号" ip="IPアドレス[:iSCSI通信ポート番号]" iqn="IQN名"/>
  </Ports>
  <Disks>
   <Disk name="ディスク名">
    <DiskSize>ディスク容量</DiskSize>
    <Server>
     <Nics>
      <Nic ip="サーバのIPアドレス" iqn="サーバのIQN名" portindex="サーバから接続されているストレージポートのインデックス番号"/>
      <Nic ip="サーバのIPアドレス" iqn="サーバのIQN名" portindex="サーバから接続されているストレージポートのインデックス番号"/>
     </Nics>
     <Chap user="認証ユーザ" password="認証パスワード"/>
     <MutualChap password="相互認証パスワード"/>
    </Server>
   </Disk>
   <Disk name="ディスク名">
    ...
   </Disk>
  </Disks>
 </Storage>
表15.8 iSCSIブート情報のXML指定項目一覧

要素名

説明

取り得る値または例

ストレージプール名

(Pool name)

ディスクを登録するストレージプール名

作成済みのストレージプールのリソース名を指定します。

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように階層を指定する必要があります。

リソースフォルダー/リソースプール

ストレージポートのインデックス番号 (注1)

(Port index)

ストレージのポートを特定するインデックス番号

"0"から始まる整数を指定します。

0~999の範囲で指定してください。
少ないインデックス番号をiSCSIブートのプライマリー側として扱います。

ストレージポートのIPアドレス

(Port ip)

ストレージポートのIPアドレス

以下の形式で指定します。

IPアドレス[:iSCSI通信ポート番号]

iSCSI通信ポート番号には、1024~65535の範囲の整数を指定します。省略時は、"3260"を設定します。

ストレージポートのIQN名

(Port iqn)

ストレージポートのIQN名

先頭と末尾が半角英数字で、半角英数字、コロン(":")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された223文字以内の文字列を指定します。

ディスク名

(Disk name)

ストレージプールに登録するディスク名

先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を指定します。

ディスク容量 (注2)

(DiskSize)

ストレージプールに登録するディスクの容量

ギガバイトを単位として、小数第一位までの数値を指定します。

指定できる範囲については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.2.3 [ディスク]タブ」を参照してください。

サーバのIPアドレス

(Nic ip)

iSCSIブートで利用するサーバのIPアドレス

IPアドレスを指定します。

サーバのIQN名

(Nic iqn)

iSCSIブートで利用するサーバのIQN名

先頭と末尾が半角英数字で、半角英数字、コロン(":")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された223文字以内の文字列を指定します。

マルチパス構成の場合、同一サーバで同じIQN名を指定する必要があります。

サーバから接続されているストレージポートのインデックス番号 (注1、注3)

(Nic portindex)

iSCSIブートで利用するサーバのNICが接続されているストレージポートのインデックス番号

"0"から始まる整数を指定します。

0~999の範囲で指定してください。

認証ユーザー名

(Chap user)

CHAP認証用ユーザー名

(省略可)

1文字以上127文字以内の半角英数字および記号(ASCII文字(0x20-0x7e))を指定します。

省略時は、認証パスワードも指定できません。

認証パスワード

(Chap password)

CHAP認証用パスワード

(省略可)

12文字以上16文字以内の半角英数字および記号(ASCII文字(0x20-0x7e))を指定します。

認証ユーザー名を指定した場合、省略できません。

相互認証パスワード

(MutualChap password)

相互認証用パスワード

(省略可)

12文字以上16文字以内の半角英数字および記号(ASCII文字(0x20-0x7e))を指定します。

認証ユーザー名を省略した場合、指定できません。

注1) ストレージポートのインデックス番号と、サーバから接続されているストレージポートのインデックス番号が同じものは、物理的に接続されている必要があります。
注2) 実際のLUNのサイズを、iSCSIブート情報として登録してください。異なる場合、サーバからは実際のLUNのサイズが有効になります。
注3) iSCSIブートのネットワーク定義ファイルで定義したNIC番号と、指定した数字の昇順で接続されている必要があります。

portindex=0とNIC1、portindex=2とNIC2が接続されている場合の指定は、以下のとおりです。

  • iSCSIブートのストレージ定義ファイルの指定

    <Nic ... portindex="0"/>

    <Nic ... portindex="2"/>

  • iSCSIブートのネットワーク定義ファイルの指定

    chassis_model.BX900.boot_nic = NIC1,NIC2

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Storage>
  <Pool name="StoragePool" />
  <Ports>
    <Port index="0" ip="192.168.0.1" iqn="iqn.2010-03.com.fujitsu:iscsi:storage-0" />
    <Port index="1" ip="192.168.0.2" iqn="iqn.2010-03.com.fujitsu:iscsi:storage-1" />
  </Ports>
  <Disks>
    <Disk name="disk-01">
      <DiskSize>10</DiskSize>
      <Server>
        <Nics>
          <Nic portindex="0" ip="192.168.0.10" iqn="iqn.2010-03.com.fujitsu:iscsi:server-01" />
          <Nic portindex="1" ip="192.168.0.11" iqn="iqn.2010-03.com.fujitsu:iscsi:server-01" />
        </Nics>
        <Chap user="root" password="passwordpassword" />
      </Server>
    </Disk>
    <Disk name="disk-02">
      <DiskSize>10</DiskSize>
      <Server>
        <Nics>
          <Nic portindex="0" ip="192.168.0.20" iqn="iqn.2010-03.com.fujitsu:iscsi:server-02" />
          <Nic portindex="1" ip="192.168.0.21" iqn="iqn.2010-03.com.fujitsu:iscsi:server-02" />
        </Nics>
      </Server>
    </Disk>
  </Disks>
</Storage>