名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm template - L-Serverテンプレートの操作
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template - L-Serverテンプレートの操作
形式
rcxadm template import -file file [-force] [-nowait]
rcxadm template list [-verbose]
rcxadm template show -name name
rcxadm template export -file file [-name name]
rcxadm template modify -name name {[-new_name name] [-label label] [-comment comment]} [-nowait]
rcxadm template delete -name name [-force] [-nowait]
機能説明
rcxadm templateは、L-Serverテンプレートに関する操作をするためのコマンドです。L-Serverテンプレートは、L-Serverを構成するCPU数、メモリ容量、ディスク容量などの値を定義したものです。L-Serverテンプレートを用いると、簡単にL-Serverを作成できます。
サブコマンド
XMLファイルに定義したL-Serverテンプレートをインポートします。
参照できるL-Serverテンプレートの一覧情報を表示します。-verboseオプションで、冗長構成と運用位置に関する情報を追加表示できます。
以下の情報が表示されます。
物理L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | L-Serverテンプレート名 |
TYPE | サーバ種別 |
SPEC/MODEL | モデル名 |
DISKS | ディスク容量 複数のディスクがある場合、カンマで区切って表示されます。 |
NICS | NIC数(サポートしていないため"-"を表示します) |
REDUNDANCY (注) | サーバの冗長化 |
POSITIONING (注) | 運用位置(サポートしていないため"-"を表示します) |
注) オプションに-verboseを指定した場合、表示されます。
仮想L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | L-Serverテンプレート名 |
TYPE | サーバ種別 |
SPEC/MODEL | L-Serverを構成するCPUクロック数、CPU数、メモリ容量 |
DISKS | ディスク容量 複数のディスクがある場合、カンマで区切って表示されます。 |
NICS | NIC数 |
REDUNDANCY (注) | サーバの冗長化 |
POSITIONING (注) | 運用位置 |
注) オプションに-verboseを指定した場合、表示されます。
指定されたL-Serverテンプレートの詳細情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
注意
本製品のエンハンスにより、出力される項目の追加、または項目の出力順序が変更される場合があります。
"VSANStoragePolicy"項目は出力されません。
以下のどちらかの方法で"VSANStoragePolicy"項目を確認してください。
exportサブコマンドを使用してL-Serverテンプレートをエクスポートする
RORコンソールからL-Serverテンプレートをエクスポートする
物理L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | L-Serverテンプレート名 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
ServerType | サーバ種別 |
Model | サーバのモデル名 |
CPUPerf | CPU性能 |
NumOfCPU | CPU数 |
MemorySize | メモリ容量 |
DiskType[num] | ディスクタイプ名 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
DiskSize[num] | L-Serverに割り当てるディスクの容量 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NumOfNIC | L-Serverで使用するNIC数 |
NIC[num][NumOfNetworkLinks] | VLANを使用するネットワーク数 numには、NIC番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NICGroup[num][NumOfNetworkLinks] | 冗長化するネットワーク数 numには、NIC冗長化グループ番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NICGroup[num][NICLinks] | 冗長化するNIC番号 numには、NIC冗長化グループ番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
Redundancy | L-Serverに割り当てるサーバの冗長化 |
FCConnectionPattern | FC接続パターンファイル |
AliveMonitoring | 生存監視の設定状態 |
ReserveResources | リソースの保持 |
SpareSelection | 予備サーバの検索論理 |
SpareServerForceOFF | 予備サーバプールのリソース枯渇時に、強制OFFが許可されているサーバを強制OFFして利用 本設定を利用している場合、"yes"が表示されます。 |
AllowForceOFF | 予備サーバプールのリソース枯渇時に、ほかのサーバからの強制OFFを許可 本設定を許可している場合、"yes"が表示されます。 |
LServer | 本L-Serverテンプレートを使用して作成されたL-Server L-Serverが複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。 |
CNA[NumOfFunctions] | オンボードCNAのファンクション数の拡大を使用している場合、以下のどちらかが表示されます。 CNAの設定がない場合や仮想L-Serverの場合、表示されません。
|
仮想L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | L-Serverテンプレート名 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
DeployDisk | イメージ指定時のディスク配付設定
|
FitDiskSizeToImage | ディスク容量をイメージのディスク容量に一致させます。
|
ServerType | サーバ種別 |
VMType | VM種別 |
CPUArch | CPUアーキテクチャー |
CPUPerf | CPU性能 |
NumOfCPU | CPU数 |
CPUReserve | 保証される最小割当てCPUリソース量 |
CPUShare | CPUリソースの相対的な配分比 |
CPUWeight | CPUリソースを割り当てる優先度 |
MemorySize | メモリ容量 |
MemoryReserve | 保証される最小割当てメモリリソース量 |
MemoryShare | メモリリソースの相対的な配分比 |
StartupRAM | 起動時に割り当てる初期メモリ量 |
MemoryBuffer | バッファーとして予約する空きメモリ容量 |
MemoryWeight | メモリリソースを割り当てる優先度 |
DynamicMemory | 動的メモリ設定 以下のどれかが表示されます。
未設定の場合、本項目が表示されません。 |
DiskSize[num] | L-Serverに割り当てるディスクの容量 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
Shared[num] | ディスクの共有状態 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NumOfNIC | L-Serverで使用するNIC数 |
Redundancy | L-Serverに割り当てるサーバの冗長化 |
Positioning | L-Serverに割り当てるサーバの物理的な位置 |
AliveMonitoring | 生存監視の設定状態 |
OverCommit | オーバーコミットの設定 以下のどれかが表示されます。
|
ReserveResources | リソースの保持 |
GUIRunOnce | GUIRunOnceコマンドファイル名が表示されます。 GUIRunOnceコマンドファイル名が設定されていない場合は、本項目は表示されません。 |
ActiveDirectoryDomain | Active Directoryドメイン参加設定が表示されます。
|
LServer | 本L-Serverテンプレートを使用して作成されたL-Server。 L-Serverが複数存在する場合、カンマで区切って表示されます。 |
指定されたL-Serverテンプレート情報をXML形式でエクスポートします。-nameオプションでL-Serverテンプレートの指定が省略された場合、すべてのL-Serverテンプレートをエクスポートします。
指定されたL-Serverテンプレートのラベル、コメント、L-Serverテンプレート名を変更します。
指定されたL-Serverテンプレートを削除します。-forceオプションを用いることで、指定されたL-Serverテンプレートから作成されたL-Serverが存在する場合も、強制的に削除できます。
オプション
fileには、インポートまたはエクスポートするL-ServerテンプレートのXMLファイルを指定します。
サブコマンドで指定したL-Serverテンプレートの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。
nameには、L-Serverテンプレート名を指定します。
冗長構成、運用位置を表示する場合に指定します。
nameには、変更後のL-Serverテンプレート名を指定します。
labelには、変更後のラベルを指定します。
commentには、変更後のコメントを指定します。
インポート(import)時に指定すると、既存のL-Serverテンプレートが存在する場合でも上書きします。
削除(delete)時に指定すると、削除するL-Serverテンプレートから作成されたL-Serverが存在する場合でも、強制的に削除します。
使用例
参照できるL-Serverテンプレートの一覧情報を表示する場合
仮想L-Serverの場合
>rcxadm template list <RETURN>
NAME TYPE SPEC/MODEL DISKS NICS
---- ---- ---- ----- ----
no-nic Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 10.0GB,12.0GB -
small Virtual 1.0GHz,1,1.0GB 10.0GB - |
物理L-Serverの場合
>rcxadm template list <RETURN>
NAME TYPE SPEC/MODEL DISKS NICS
---- ---- ---------- ----- ----
sample_physical Physical "PRIMERGY BX922 S2" 40.0GB -
>/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm template list -verbose <RETURN>
NAME TYPE SPEC/MODEL DISKS NICS REDUNDANCY POSITIONING
---- ---- ---------- ----- ---- ---------- -----------
sample_physical Physical "PRIMERGY BX922 S2" 40.0GB - None -
sample_physical2 Physical 2.0GHz,4,8.0GB 40.0GB 1 None - |
冗長構成および運用位置に関する情報を追加表示する場合
>rcxadm template list -verbose <RETURN>
NAME TYPE SPEC/MODEL DISKS NICS REDUNDANCY POSITIONING
---- ---- ---- ----- ---- ---------- -----------
no-nic Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 10.0GB,12.0GB - None Fixed
small Virtual 1.0GHz,1,1.0GB 10.0GB - None Fixed |
指定されたL-Serverテンプレートの詳細情報を表示する場合
仮想L-Serverの場合
>rcxadm template show -name small <RETURN>
Name: small
Label: label of the small
ServerType: Virtual
VMType: VMware
CPUArch: IA
CPUPerf: 1.0GHz
NumOfCPU: 1
MemorySize: 1.0GB
DiskSize[0]: 10.0GB
CNA[NumOfFunctions]: 4
Redundancy: None
Positioning: Fixed
AliveMonitoring: on |
物理L-Serverの場合
>rcxadm template show -name sample_physical2 <RETURN> Name: sample_physical2 Label: sample of physical template ServerType: Physical CPUPerf: 2.0GHz NumOfCPU: 4 MemorySize: 8.0GB DiskType[0]: FC DiskSize[0]: 40.0GB NumOfNIC: 1 Redundancy: None FCConnectionPattern: fc_connect AliveMonitoring: on SpareServerForceOFF: on AllowForceOFF: off |