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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

6.11 scwbackup 【Basicモードの場合】

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\scwbackup - イメージファイル情報のバックアップ

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/scwbackup - イメージファイル情報のバックアップ


形式

scwbackup [-dir directory] [[-immediate]|[-timeout value]]

機能説明

scwbackupは、本製品のイメージファイル情報をバックアップするコマンドです。

本製品のSystemcastwWizard情報が破損された場合に備えて、以下のイメージファイル情報をバックアップします。

物理L-ServerやVMホストに対するイメージ操作中は、イメージファイル情報はバックアップできません。

実行中の操作がないときに、イメージファイル情報のバックアップを行います。

マネージャーの動作中に実行した場合、実行中の操作が完了したあとバックアップを行います。

マネージャーの停止中に実行した場合、オプションの指定にかかわらず、コマンドが復帰します。実行中の操作の完了は待ちません。


オプション

-dir directory

directoryには、本製品のイメージファイル情報をバックアップするフォルダーまたはディレクトリを指定します。ただし、オンラインバックアップの場合は、ネットワークドライブのディレクトリ名を指定できません。

指定したフォルダーまたはディレクトリ配下に以前にバックアップした情報がある場合、システムイメージ、クローニングイメージについて以前にバックアップした情報を流用してバックアップを行います。

本オプションを省略した際、以下の定義ファイルにバックアップ先の定義がある場合、指定のフォルダーまたはディレクトリにバックアップします。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\Manager_backup.rcxprop

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/manager_backup.rcxprop

定義がない場合、以下のフォルダーまたはディレクトリにバックアップします。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\backup

【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVrcvmr/backup

-immediate

管理サーバで実行中の操作の完了を待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

実行中の操作がない場合だけ、バックアップを行います。実行中の操作がある場合、エラー復帰します。

-timeout value

管理サーバで実行中のイメージ操作について、valueに指定した秒数が経過するまで待ち合わせます。指定した時間以内に実行中の操作が完了しない場合、エラー復帰します。

-timeoutオプションに指定できる秒数の最大値は"172800"です。

本オプションを省略した場合、初期値(3600秒)が設定されます。

マネージャーを停止せず、定期的にコマンドを実行する場合、処理時間の長い操作(クローニングイメージの採取など)と競合すると、コマンドの実行が待ち合わされます。一定時間以内で処理を終了させる場合に指定してください。

管理サーバで実行中の操作がある場合、定期的に"INFO: Manager operation is still running."が表示されます。

マネージャーの停止時に実行した場合、本オプションの指定は無視されます。


使用例

>scwbackup -dir /scwdir0 -immediate <RETURN>


終了ステータス

以下のステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。

注意

  • フォルダーまたはディレクトリを指定する際に、以下の項目に注意してください。

    • システムのインストールフォルダーまたはインストールディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

    • 全角文字や以下の記号を含むフォルダーまたはディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

      """、"|"、"*"、"?"、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"

      【Windowsマネージャー】
      "/"

      【Linuxマネージャー】
      "\"

    • 指定するフォルダーまたはディレクトリのパスは、100文字以内にしてください。

    • リストアする場合、証明書、構成定義情報、OSプロパティ定義ファイル、システムイメージ、クローニングイメージはすべて同時期にバックアップしている必要があります。バックアップした情報はバックアップした日時がわかる名前を付けたフォルダーに、まとめて保存することをお勧めします。

  • 本コマンド実行中にマネージャーの停止、または起動を行わないでください。

  • 本コマンド実行に失敗した場合、-dirオプションに指定したフォルダーまたはディレクトリ配下にフォルダー名またはディレクトリ名がtmpから始まるフォルダーまたはディレクトリが生成されます。
    出力されたエラーメッセージから対処を行っても問題が解決しない場合、そのフォルダーまたはディレクトリを調査資料として採取し、当社技術員に連絡してください。
    なお、調査資料の採取後は、これらのフォルダーまたはディレクトリは削除してください。