本章では、監視情報の設定について説明します。
以下の手順で、監視情報の設定を行います。
RORコンソールのサーバリソースツリーで、対象の物理OS、VMホストを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[監視情報]を選択します。
[監視情報の設定]ダイアログが表示されます。
以下の項目を設定します。
対象の物理OS、VMホストの管理LAN(IPアドレス)に対してpingコマンドによる監視を行い、異常検出時のリカバリ処理を有効にする場合、チェックボックスにチェックを入れます。
参考
本設定を行うと、対象サーバの状態が"unknown"になった場合にping監視を行います。
ping監視を有効にした物理OS、VMホストで、以下の条件をすべて満たした場合、メッセージ番号 69111がイベントログに出力され、リカバリ処理が発生します。上記のメッセージについては、「メッセージ集」の「メッセージ番号 69111」を参照してください。
- サーバの状態が"unknown"であること
- pingコマンドによる応答のない時間がタイムアウト値を超えること
- サーバが保守モードに設定されていないこと
- シャーシの電源がOFFではないこと(PRIMERGY BXシリーズの場合)
注意
本設定では、管理LANのping監視が行われるため、業務が動いていてもリカバリ処理が行われることがあります。
対象サーバにおいて、本製品で別操作を実行中にリカバリ処理が発生した場合、リカバリ処理は実行されず、再度監視を開始します。
設定したリカバリ処理が発生して復旧できなかった場合、対象サーバの監視を一時的に中断します。そのあと、サーバのステータスが"normal"になったときに再度監視を開始します。
VMware ESXiの場合、本機能はサポートしていません。
リカバリ処理でサーバ切替えを行った場合、OS異常時のメモリダンプ採取が設定されていても、メモリダンプは採取されません。
ping監視によるタイムアウト時間を5~3600(秒)の数値で指定します。
連続してpingコマンドによる応答のない時間が、ここで指定したタイムアウト値を超えることが、リカバリ処理が発生する条件の1つになります。
リカバリ処理を以下から選択します。
リブート
リブートを行います。
強制リブート
強制リブートを行います。
切替え (注)
予備サーバ設定に基づき、切替えを行います。
リブート+切替え (注)
最初にリブートを行います。
リブートは、リブート回数で指定した回数だけ行われ、途中で復旧した場合リカバリ処理は終了します。
リブートを指定回数行っても復旧できなかった場合、切替えを行います。
予備サーバが設定されていない場合、リブートだけ実行されます。
強制リブート+切替え (注)
最初に強制リブートを行います。
強制リブートは、リブート回数で指定した回数だけ行われ、途中で復旧した場合リカバリ処理は終了します。
強制リブートを指定回数行っても復旧できなかった場合、切替えを行います。
予備サーバが設定されていない場合、強制リブートだけ実行されます。
リカバリ処理としてリブートまたは強制リブートを行う回数を1~3(回)で指定します。2回以上を指定した場合、復旧した時点でそのあとのリカバリ処理は行われません。
[OK]ボタンをクリックします。
注) PRIMEQUEST、領域を分割しているSPARC Enterpriseパーティションモデル、およびBuilding Block構成をしているSPARC M10では、サーバ切替えを含むリカバリ処理はできません。