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Interstage List Creator V10.5.0 アプリケーション作成ガイド
FUJITSU Software

8.2.1 メソッド

カスタムコントロール「PrctrlEx Control」には、以下のメソッドがあります。なお、異常が発生した場合、エラーは、環境設定画面の指定にしたがって、メッセージボックスまたはイベントログに通知されます。

表8.2 カスタムコントロール「PrctrlEx Control」メソッド一覧

メソッド名

引数

復帰値

帳票出力の実行

PrintOut

なし

Long

0:正常終了
1:印刷画面でキャンセル終了
    (OpenPrtDlgプロパティに「TRUE」を設定してPrintOut
    メソッドの呼び出し時)
-1:異常終了
-2:同一プロセスでコントロールが処理中
-101~-108:異常終了(*1)

プレビューの実行

View

なし

Long

0:正常終了
0以外:異常終了

総ページ数のカウント

PageCount

なし

Long

正の整数:ページ数
-1:異常終了

データファイルの生成

データファイル生成
開始

StartData

なし

Integer

0:正常終了
0以外:異常終了

データファイルにデータ出力

DataWrite

文字列

Integer

0:正常終了
0以外:異常終了

データファイル生成
中断

StopData

なし

Integer

0:正常終了
0以外:異常終了

データファイル生成
終了

EndData

なし

Integer

0:正常終了
0以外:異常終了

*1:
JobWaitプロパティに「TRUE」を指定し、帳票の出力完了を待ち合わせているときに異常が発生した場合に、-101~-108で復帰します。

復帰値

意味

-101

スプールドキュメントが削除されました。

-102

スプールドキュメントが保留されました。

-103

出力装置がオフライン、またはストップ状態のため、帳票を出力することができませんでした。

-104

出力装置が用紙切れのため、帳票を出力することができませんでした。

-105

出力装置がエラー状態のため、帳票を出力することができませんでした。

-106

リモート出力装置へスプールドキュメントを転送中にエラーが発生しました。

-107

出力後保存中にエラーが発生しました。

-108

用紙交換メッセージ、または出力開始メッセージ応答待ち状態のため、出力完了待ち合わせが解除されました。

8.2.1.1 帳票出力の実行(PrintOut)

設定された各プロパティにしたがって帳票出力を実行します。

以下に、メソッドの呼び出し例を示します。

PrctrlEx1.PrintOut()

8.2.1.2 プレビューの実行(View)

設定された各プロパティにしたがってプレビューを実行します。

以下に、メソッドの呼び出し例を示します。

PrctrlEx1.View()

8.2.1.3 総ページ数のカウント(PageCount)

設定された各プロパティにしたがって総ページ数をカウントします。

以下に、メソッドの呼び出し例を示します。

PrctrlEx1.PageCount()

8.2.1.4 データファイルの生成(StartData/DataWrite/EndData/StopData)

DataFileプロパティに指定するデータファイルをプログラム中で動的に生成します。

まず、StartDataメソッドを引数なしで呼び出します。

次に、DataWriteメソッドを呼び出し、データをセットしていきます。この時、データの形式は、1レコード(行)を1回の単位とします。

データを渡し終えた時点でEndDataメソッドを呼び出します。

データファイルの生成処理を中断する場合は、StopDataメソッドを呼び出します。この場合、EndDataメソッドを呼び出す必要はありません。

ポイント

  • StartData/DataWrite/EndDataメソッドを呼び出して動的にデータファイルを生成した場合、アプリケーションでは、DataFileプロパティを指定する必要はありません。DataFileプロパティを指定しても、無効となります。

  • StartDataメソッド を呼び出した場合は、必ずEndDataメソッドを呼び出してください。

  • 動的に生成したデータファイルは、カスタムコントロール「PrctrlEx Control」が破棄されるときに自動的に削除されます。

  • DataWriteメソッドの引数で指定するデータファイル(入力データ)の指定形式、および注意事項については、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。

  • DataWriteメソッドでは、Shift-JISの文字列データを指定してください。

  • Unicodeの文字が定義されている帳票定義情報を使用する場合、StartData/DataWrite/EndDataメソッドを使用して帳票出力することはできません。

  • 英語環境(英語ロケール)でStartData/DataWrite/EndDataメソッドを使用して帳票出力することはできません。

以下に、メソッドの呼び出し例を示します。

PrctrlEx1.StartData()
PrctrlEx1.DataWrite("0020|カラーテレビ|3|120000|1234567890|1.234")
PrctrlEx1.DataWrite("0022|カラオケセット|1|82000|1234567890|1.234")
PrctrlEx1.EndData()