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Interstage List Creator V10.5.0 アプリケーション作成ガイド
FUJITSU Software

4.2.1 リモート帳票出力コマンド実行時に設定する環境変数(【UNIX系OS版】を使用する場合

コマンド実行時には、次の環境変数を設定してください。

なお、コマンドをコマンドラインから実行する場合は、BourneシェルまたはCシェル上で実行してください。これ以外のシェル上で実行すると、コマンドオプションで指定する日本語が正しく解釈されず、正しく動作しない場合があります。

4.2.1.1 LD_LIBRARY_PATH(必須)

List Creatorのライブラリ格納フォルダを指定する環境変数です。

この環境変数は、必ず指定してください。

この環境変数にList Creatorの以下のライブラリ格納フォルダが最優先になるように追加してください。

また、Charset Managerを使用する場合は、以下のライブラリ格納フォルダを追加してください。

以下に、指定例を示します。

例:Bourneシェルを使用して環境変数LD_LIBRARY_PATHを指定する場合

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export LD_LIBRARY_PATH

4.2.1.2 PATH(必要時)

List Creatorのコマンド格納フォルダを指定する環境変数です。

コマンドをコマンド名だけで実行したい場合に、この環境変数にList Creatorのコマンド格納フォルダ(「/opt/FJSVoast/bin」)を追加してください。

なお、コマンドをフルパスで実行する場合は、この環境変数を指定する必要はありません。

以下に、指定例を示します。

例:Bourneシェルを使用して環境変数PATHを指定する場合

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
export PATH

4.2.1.3 LANG(必須)

コマンドの実行環境の文字コード系(コマンドがコマンドオプション、帳票などを扱うときの文字コード系)を指定する環境変数です。入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合は、入力データもこの文字コード系で扱います。

この環境変数は、必ず指定してください。

以下に、アプリケーションサーバのオペレーティングシステムごとに、環境変数LANGに指定できる値を示します。

アプリケーションサーバがSolarisの場合

指定できる値(*1)

意味

ja(*2)
ja_JP.eucJP(*2)

EUCコード系であることを示します。

ja_JP.PCK

Shift-JISコード系であることを示します。

ja_JP.UTF-8
en_US.UTF-8

UNICODE(UTF8)コード系であることを示します。

*1:
指定できる値以外の値(文字列)が指定された場合、帳票出力時に日本語が表示されないなどの問題が発生します。

*2:
「ja」または「ja_JP.eucJP」を指定した場合は、必ず環境変数OA_EUCTYPEでEUCコード種別(「u90」または「s90」)を指定してください。なお、「ja」または「ja_JP.eucJP」のどちらを指定しても、動作に違いはありません。

アプリケーションサーバがLinuxの場合

指定できる値(*1)

意味

ja_JP.eucJP(*2)

EUCコード系であることを示します。

ja_JP.UTF-8
en_US.UTF-8(*3)

UNICODE(UTF8)コード系であることを示します。

*1:
指定できる値以外の値(文字列)が指定された場合、帳票出力時に日本語が表示されないなどの問題が発生します。

*2:
「ja_JP.eucJP」を指定した場合は、必ず環境変数OA_EUCTYPEでEUCコード種別(「u90」または「s90」)を指定してください。

*3:
【Linux for x86/Linux for Itanium版】の場合、「en_US.UTF-8」は未サポートです。

以下に、指定例を示します。

例:環境変数LANGを指定する場合
(1) Bourneシェルを使用してUNICODE(UTF8)コード系を指定する場合

LANG=ja_JP.UTF-8
export LANG

(2) Bourneシェルを使用してShift-JISコード系を指定する場合(アプリケーションサーバがSolarisの場合のみ)

LANG=ja_JP.PCK
export LANG

4.2.1.4 OA_EUCTYPE(必要時)

文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別を指定する環境変数です。

アプリケーションサーバがSolarisの場合

環境変数LANGにEUCコード系(「ja」または「ja_JP.eucJP」)を指定した場合は、必ずこの環境変数でEUCコード種別を指定してください。

なお、環境変数LANGにShift-JISコード系(「ja_JP.PCK」)またはUNICODE(UTF8)コード系(「ja_JP.UTF-8」など)を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。ただし、Linuxへのリモート帳票出力時にShift-JISコード系を指定する場合、Solaris上でShift-JISコード系からEUCコード系への文字コード変換を行うため有効となります。

アプリケーションサーバがLinuxの場合

環境変数LANGにEUCコード系(「ja_JP.eucJP」)を指定した場合は、必ずこの環境変数でEUCコード種別を指定してください。

なお、環境変数LANGにUNICODE(UTF8)コード系(「ja_JP.UTF-8」など)を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。

以下に、環境変数OA_EUCTYPEで指定できる値を示します。

指定できる値

意味

u90(*1)

EUC(U90)コード系であることを示します。

s90(*1)

EUC(S90)コード系であることを示します。

*1:必ず小文字で指定してください。

以下に、アプリケーションサーバのオペレーティングシステムごとに環境変数LANGと環境変数OA_EUCTYPEの関係を示します。

アプリケーションサーバがSolarisの場合

環境変数
LANG

環境変数
OA_EUCTYPE

アプリケーションサーバでList Creatorのコマンドが動作する
コード系

Windowsへのリモート帳票出力時

Solarisへのリモート帳票出力時(*1)

Linuxへのリモート帳票出力時(*1)

ja
ja_JP.eucJP

u90

U90 (*2)

U90

U90

s90

S90 (*2)

S90

S90

指定なし(*3)

Solaris
標準EUC(*2)

U90

U90

ja_JP.PCK

u90 (*4)

Shift-JIS

Shift-JIS

U90 (*5)

s90 (*4)

S90 (*5)

ja_JP.UTF-8
en_US.UTF-8

-(*6)

UNICODE(UTF8)

UNICODE(UTF8)

UNICODE(UTF8)

*1:
UNIX系OSへのリモート帳票出力時は、入力データはそのまま帳票出力サーバに転送されます。

*2:
Windowsへのリモート帳票出力時で、入力データの文字コード系がEUCで、かつ入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合、UNIX系OS上でShift-JISに変換してから帳票出力サーバ(Windows)に転送されます。入力データの文字コード系がShift-JISまたはUnicodeの場合は、そのまま帳票出力サーバ(Windows)に転送されます。

*3:
環境変数LANGにEUCコード系を指定したときに環境変数OA_EUCTYPEを指定しないと、以下の文字が正しく出力されない場合があります。
    ‐利用者定義文字(U90 / S90)
    ‐OASYS拡張漢字(U90)
    ‐JEF拡張漢字/非漢字(U90)
    ‐JIS漢字/非漢字のうち83年度JISで字体変更された文字、および90年度JISで追加された文字(U90 / S90)

*4:
Linuxへのリモート帳票出力時で、入力データの文字コード系がShift-JISの場合のみ有効です。Linux以外のオペレーティングシステムへのリモート帳票出力時で、かつ入力データの文字コード系がShift-JISの場合は、指定しても無効となります。

*5:
Linuxへのリモート帳票出力時で、入力データの文字コード系がShift-JIS で、かつ入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV 形式」の場合、Solaris 上でOA_EUCTYPEの設定にしたがって、EUC(U90またはS90) に変換してから帳票出力サーバ(Linux)に転送されます。入力データの文字コード系がEUC またはUnicode の場合は、そのまま帳票出力サーバ(Linux)に転送されます。

*6:
指定しても無効となります。

アプリケーションサーバがLinuxの場合

環境変数
LANG

環境変数
OA_EUCTYPE

アプリケーションサーバでList Creatorのコマンドが動作する
コード系

Windowsへのリモート帳票出力時

Solarisへのリモート帳票出力時(*1)

Linuxへのリモート帳票出力時(*1)

ja_JP.eucJP

u90

U90 (*2)

U90

U90

s90

S90 (*2)

S90

S90

ja_JP.UTF-8
en_US.UTF-8(*4)

-(*3)

UNICODE(UTF8)

UNICODE(UTF8)

UNICODE(UTF8)

*1:
UNIX系OSへのリモート帳票出力時は、入力データはそのまま帳票出力サーバに転送されます。

*2:
Windowsへのリモート帳票出力時で、入力データの文字コード系がEUCで、かつ入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合、UNIX系OS上でShift-JISに変換してから帳票出力サーバ(Windows)に転送されます。入力データの文字コード系がShift-JISまたはUnicodeの場合は、そのまま帳票出力サーバ(Windows)に転送されます。

*3:
指定しても無効となります。

*4:
【Linux for x86/Linux for Itanium版】の場合、「en_US.UTF-8」は未サポートです。

以下に、指定例を示します。

例:環境変数LANGとOA_EUCTYPEを指定する場合
(1) Bourneシェルを使用してEUC(U90)コード系を指定する場合
  • LANG=ja_JP.eucJP

  • OA_EUCTYPE=u90

  • export LANG OA_EUCTYPE

(2) Bourneシェルを使用してEUC(S90)コード系を指定する場合
  • LANG=ja_JP.eucJP

  • OA_EUCTYPE=s90

  • export LANG OA_EUCTYPE

注意

  • 入力データに合わせて、帳票の文字コード系の変換、およびコマンドオプションの指定をする必要があります。詳細については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の資源の準備と配置に関する記載を参照してください。